白内障の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年 2月 3日

更新日:2025年 1月15日

本日は白内障について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 白内障とは
  • 白内障の原因
  • 白内障の症状
  • 白内障の改善方法

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

白内障は、水晶体が年齢とともに白く濁って視力が低下する病気

白内障は、水晶体が年齢とともに白く濁って視力が低下する病気です。

 

水晶体は、目の中でカメラのレンズのようなはたらきをする組織のことで、外からの光を集めてピントを合わせる働きをしています。通常、水晶体は透明な組織ですが、白内障を発症するとし白く濁ってしまいます。

 

そのため、集めた光がうまく眼底に届かず、視界のかすみや視力の低下、光をまぶしく感じる、暗い時と明るい時の見え方の違いなどの症状が現れます。

白内障の主な原因は、眼のレンズを構成するタンパク質の劣化

白内障の主な原因は、眼のレンズを構成するタンパク質の劣化です。目のレンズを構成するタンパク質が劣化する一般的な理由は、加齢で、50歳以上の人に多く見られます。ただし、若い人でも発生する可能性もあります。

 

 

他にも、長時間の紫外線への曝露や糖尿病や甲状腺の異常などの病気、虹彩炎や眼の感染症、過度の近視などの目の異常、長期間にわたるステロイド薬の使用、放射線による病気の改善の経験などが原因となることがあります。

主な症状は、視界のかすみ、視力の低下など

白内障の主な症状は、視界のかすみ、視力の低下、光をまぶしく感じる、暗い時と明るい時の見え方の違いなどです。

 

視界のかすみはだんだんと起こります。視界が不鮮明になっていき霞んだり霧がかかって見えたりするようになります。

 

また、画像が重なって見えることで視界がぼやけることもあります。これにより少しずつ視力が低下していく人もいます。

 

強い光にも耐えられないようになります。特に夜間運転中に光が散乱して見えます。色の見え方が以前と変わってしまいより多くの光が必要になるため、暗い時と明るい時で見え方が大きく変わります。

 

白内障は放っておくと緑内障や眼内炎症などの合併症につながることもあります。その場合眼の痛みや赤みが現れます。失明に至る可能性もあるためきちんと病院にいきましょう。

点眼や内服薬で改善を行う

白内障の改善方法は、薬です。点眼や内服薬で改善を行います。ただし、薬では水晶体を透明に戻すことはできません。あくまで白内障の進行を抑えることを目的に改善を行います。

 

特に日常生活に支障がない場合は、水晶体が濁るスピードを遅くするために点眼薬はを使用します。症状によって見えにくい状況や不快な状態がある場合は、サングラスやメガネなどの利用が勧められることもあります。

 

白内障が進行して日常生活に支障がみられる場合は、手術を行います。白内障を改善するための手術には、超音波水晶体乳化吸引術や単焦点眼内レンズ手術、多焦点眼内レンズ手術などがあります。

スマホ白内障

若い人に起こる白内障の原因で近年非常に増加しているのがパソコンやスマホなどの強い光が原因で起こる白内障です。これは、通称スマホ白内障とも言われているほど近年若年性白内障の中でも多く見られます。

 

白内障を発症する年齢は40歳前後が1番多いですが、スマホ白内障は小さな子どもや20代から30代に多いとされています。これは、パソコンやスマートフォン、タブレットを長い時間見続けることで起こる目の調節機能の一時的な低下によって起こります。

白内障と睡眠障害

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白内症は水晶体が白く濁って物が見えづらくなる病気です。白内障では睡眠障害を伴うことが多いです。

 

これは、水晶体が濁ってしまいブルーライトの透過率が低下するころでメラトニンの分泌が十分に抑制されなくなることが大きな原因の1つです。

良質な睡眠は健康にとって非常に大事です。現代の生活では睡眠の質が低下していることが大きな問題になっています。

 

スマホ脳は、スマホの使用によって引き起こされる脳の機能低下や記憶力の低下のことで過度なスマホの使用が脳の働きを鈍らせることで起こります。

 

ブルーライトは波長が短くてエネルギーが高い青色の光で、スマホやパソコンの画面から発されます。ブルーライトは目の網膜を傷つけるだけではなく睡眠にも悪影響を与えることが知られています。

 

生物は皆効率よく生命を維持するための体内時計を持っています。人はみんな網膜に達する光の量や食事のタイミングなどによって体内時計がコントロールされています。これは太古の時代から獲得されてきた効率よく健康に生きるためのリズムです。

 

夜の明るい環境や夜遅くまでのパソコンの使用はサーカディアンリズムを乱れさせ、自律神経や内分泌免疫系にも悪影響を及ぼします。寝つきが悪い、眠りが浅いといった睡眠の質の低下もその1つです。

ブルーライトが脳に与える影響

網膜が強いブルーライトでの刺激を受けることで脳が朝だと判断します。メラトニンという睡眠を司るホルモンの分泌が抑制され覚醒するのです。ブルーライトの量が減少すると夜だと判断し、メラトニンの分泌が活発になります。

 

時差ぼけの解消には朝日を浴びると良いと言われるのはブルーサイトが多く含まれる朝の太陽の光でサーカディアンリズム(日内変動)がリセットされるためです。

 

当院では午前中朝日を浴びながら散歩するのをお勧めしていますが、これは太陽光を浴びて朝だと認識させ、体内時計を調整するためです。

 

ブルーライトは適切なタイミングで浴びることで体内時計の調整に役立ちますが、夜遅く浴びるのは睡眠の質を低下させる原因になります。スマホやパソコンを使うときは使用時間や環境を整理して睡眠の質を下げないように注意しましょう。

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