鼻涙管閉塞症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年  5月23日

更新日:2023年 12月14日

本日は鼻涙管閉塞症の鍼灸について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 鼻涙管閉塞症とは
  • 鼻涙管閉塞症の症状
  • 鼻涙管閉塞症の原因
  • 鼻涙管閉塞症の改善方法
  • 鼻涙管閉塞症のまとめ

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

鼻涙管閉塞症は鼻涙管が狭くなったり塞がったりして涙が目にたまる

鼻涙管閉塞症は、目と鼻をつなぐ鼻涙管が狭くなったりふさがったりして涙が目にたまる病気のことです。鼻涙管閉塞症を発症すると、涙が流れて止まらなくなります。

 

鼻涙管閉塞症には先天性の場合と後天性の場合があります。特に後天性では、多くの場合、点眼薬や涙道ブジーなどでもなかなか改善が見られず、手術を行うこともあります。

 

先天性の場合は、生後間もない新生児に見られ、生まれつき鼻涙管が変形していたり管の中に何かが詰まっていたりして塞がっていることが原因となります。

下まぶたに涙がたまって止まることなく流れ落ちる

鼻涙管閉塞症の症状は、下まぶたに涙がたまって止まることなく流れ落ちることです。 たまった涙によって、鼻涙管が細菌に感染をすることもあります。鼻涙管が細菌に感染して発症する病気を涙嚢炎と言います。

 

涙嚢炎を合わせて発症した場合、涙に粘液や膿が混ざったり、瞼が腫れたりすることがあり、特に寝起きに大量の目やにが見られます。

鼻涙管閉塞症は、涙の排出経路である鼻涙管が詰まることによって起こる状態です。この状態には以下のような典型的な症状があります。

 

涙の過剰な分泌:涙が正常に排出されないため、涙が目からあふれる「涙もろい」状態(流涙)が生じます。

 

繰り返しの眼の感染:鼻涙管が詰まると、涙液が滞留し、細菌感染のリスクが高まります。これは結膜炎のような症状を引き起こすことがあります。

 

目やり、目の痛み:涙液の滞留や感染により、目の刺激感や痛みを感じることがあります。

 

目の周囲の腫れ:涙液の滞留によって、目の周囲が腫れることがあります。

 

涙嚢の圧痛:涙嚢の領域(目の内側、鼻の近く)に圧痛を感じることがあります。

 

排膿:涙嚢が感染し、膿が排出されることがあります。

 

視力への影響:重度の場合、涙の過剰な分泌が視界を妨げることがあります。

 

鼻涙管閉塞症は、乳幼児によく見られる状態ですが、成人でも発症することがあります。

鼻涙管閉塞症の原因は、先天性の場合と後天性の場合がある

鼻涙管閉塞症の原因は、先天性の場合と後天性の場合があります。後天性鼻涙管閉塞症の原因として考えられていることには外傷や腫瘍などがありますが、多くの場合は原因がわからないと言われています。

 

先天性鼻涙管閉塞症の原因としては、鼻涙管から鼻腔に通じる場所に膜が残ってしまうことが原因であると考えられています。

 

涙腺は目尻側のまぶたの上にあり、涙腺で作られた涙は、目頭にある涙嚢の中に入って鼻涙管を通り鼻から外に出ています。

 

しかし、新生児では鼻涙管から鼻腔に通じる場所に膜が残ってしまうことがあり、鼻涙管が塞がってしまうことがあるのです。

鼻涙管閉塞症は、涙の排出経路である鼻涙管が詰まることによって起こる状態です。この状態には以下のような典型的な症状があります。

 

涙の過剰な分泌:涙が正常に排出されないため、涙が目からあふれる「涙もろい」状態(流涙)が生じます。

 

繰り返しの眼の感染:鼻涙管が詰まると、涙液が滞留し、細菌感染のリスクが高まります。これは結膜炎のような症状を引き起こすことがあります。

 

目やり、目の痛み:涙液の滞留や感染により、目の刺激感や痛みを感じることがあります。

 

目の周囲の腫れ:涙液の滞留によって、目の周囲が腫れることがあります。

 

涙嚢の圧痛:涙嚢の領域(目の内側、鼻の近く)に圧痛を感じることがあります。

 

排膿:涙嚢が感染し、膿が排出されることがあります。

 

視力への影響:重度の場合、涙の過剰な分泌が視界を妨げることがあります。

 

鼻涙管閉塞症は、乳幼児によく見られる状態ですが、成人でも発症することがあります。

なかなか改善が見られない場合は、手術を行うこともある

鼻涙管閉塞症は、原因がわかっている場合は鼻涙管閉塞症の原因を改善することで改善に取り組みます。

 

原因がわからない場合は、点眼薬を使ったり涙道ブジーなどをしたりして改善に取り組みます。なかなか改善が見られない場合は、手術を行い、涙の通り道である涙嚢と鼻を通すことが必要になります。

 

先天性鼻涙管閉塞症の場合は、呼吸をすることで塞がっている部分が開いたり、涙液の分泌が活発化したりすることで症状が落ち着き、多くの場合、自然に改善に向かうと言われています。

鼻涙管閉塞症の改善方法は、閉塞の程度、年齢、および症状の重さによって異なります。以下は一般的な改善方法です。

 

・乳幼児の場合

涙嚢マッサージ: 乳幼児においては、涙嚢のマッサージが閉塞の解消に役立つことがあります。これは、涙嚢を優しく圧迫し、閉塞を開く助けとなります。

抗生物質点眼薬: 感染が疑われる場合、抗生物質を含む点眼薬が処方されることがあります。

 

成人の場合

涙道洗浄: 涙道を洗浄することで、閉塞物質を取り除きます。

抗生物質: 感染が関与している場合、経口または点眼の抗生物質が用いられます。

手術:閉塞が重度で、非手術的治療に反応しない場合、手術的介入が必要になることがあります。手術にはいくつかの種類があり、涙道プロービング(閉塞した涙道を細い器具で開く)、涙道バイパス手術、涙道ステントやチューブの挿入などが含まれます。

目薬:目の刺激や不快感を和らげるために、涙液代替品や人工涙液が使用されることもあります。

改善方法特定の状況に応じて個別に計画されるべきです。乳幼児では多くの場合、時間の経過とともに自然に改善しますが、症状が持続する場合や成人での発症は、より積極的な改善を行うことが必要になることがあります。

鼻涙管閉塞症に対する手術の方法は、年齢、閉塞の程度、および閉塞の位置によって異なります。以下に、一般的な手術方法を紹介します。

 

涙道プロービングと洗浄:特に乳幼児や小児においてよく行われる方法です。細い金属製のプローブを使用して閉塞された涙道を慎重に通過させ、開通させます。その後、洗浄液を通して涙道を洗浄し、残存する閉塞物を取り除きます。

 

涙嚢-鼻腔間バイパス手術:成人での鼻涙管閉塞症に一般的に用いられる手術です。涙嚢と鼻腔との間に新たな排涙路を作成します。外部DCRと内視鏡DCRの2種類があり、内視鏡DCRは鼻腔内部から行われるため外部切開は必要ありません。

 

涙道ステントやチューブの挿入:閉塞した涙道を開通させるために、ステントやシリコンチューブを涙道内に挿入する方法です。これにより、涙が正常に排出される新しい経路が確保されます。

 

涙道形成術:特に重度の閉塞や再発する閉塞に対して行われることがあります。涙道の再構築や修復を行います。

 

これらの手術は、涙道閉塞による症状を効果的に解消するための選択肢ですが、手術にはリスクや合併症が伴うこともあります。手術の適応、方法、およびリスクについては、眼科専門医との十分な相談が必要です。

先天性鼻涙管閉塞症の手術

先天性鼻涙管閉塞症は多くの場合、自然に改善に向かうと言われています。ほとんどの先天性鼻涙管閉塞症の人は1歳までに改善するとされています。

 

しかし、改善するまでの長い期間、頻繁に病院に通って洗浄を行うことが必要になります。そのため、3ヶ月~6ヶ月を過ぎても鼻涙管が塞がっている場合は、手術をすることができます。

 

必ずしも手術が必要なわけではなく、1歳になるまで経過を見ることもできます。

鼻涙管閉塞症に効果的なツボ

魚腰

魚尾

巨髎

魚腰

魚腰は、ドライアイや目の疲れに効果的なツボです。目につながる神経は表皮の近くまできています。そのため、魚腰を刺激することで涙の分泌を促したり目の疲れを和らげたりする効果があるのです。

 

鼻涙管閉塞症は涙の分泌によって改善につながることもあります。そのため、魚腰の刺激は​鼻涙管閉塞症の改善にも効果が期待できるのです。

魚尾

魚尾は、目の乾燥に効果的なツボです。魚尾を刺激することで、めの周りの方ねのつなぎ目が緩むことで、目が潤う効果があります。

 

さらに、魚尾は偏頭痛やめまい、顔面神経の痙攣を和らげたり、シワを改善したりする効果もあります。

巨髎

巨髎は、鼻炎や鼻水、鼻詰まりや鼻かぜ、目の病気などに対して効果を発揮するツボです。鼻涙管は目と鼻を繋いでいるため、鼻の通りが良くなることや目の病気が改善されることで改善にも効果が期待できるのです。

 

他にも歯の痛みなどによく使われるツボです。

ツボの位置と押し方

魚腰

魚腰は、瞳の真上で眉毛の上にあります。

 

魚腰は、目の近くにあるツボのため、強い力で押さないことが非常に重要です。目を閉じて、目の奥に響くような感覚を感じるくらいの力で優しく押すことで、涙が分泌される感覚を感じることができます。

魚尾

魚尾の場所は、目尻です。

 

押すときは、強く押しすぎないことが大事です。目の周りは繊細な部分のため、優しく、目の奥に響くような感覚を感じることができるくらいの強さで押しましょう。

巨髎

巨髎は、まっすぐ前を見たとき黒目のある場所から真下に引いた線と小鼻の下から横に向かって引いた線が交わる部分にあるツボです。

 

押すときは上に向かって押すイメージで押します。親指を使って押しましょう。3秒~5秒かけてゆっくり押していき、3秒~5秒かけてゆっくりはなすと良いでしょう。

おすすめ記事

営業時間

11時から21時

営業日
 

11時~21時迄

休業日

年末年始

お問合せ
080-1802-9798