公開日:2023年 2月 5日
更新日:2024年 1月 8日
本日は精巣上体炎について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
精巣上体炎は、尿道の出口から入った細菌が逆行性に精巣上体に感染することです。
精巣上体炎は前立腺炎と合わせて起こることもあります。精巣上体炎の発症は幅広い年代で見られ、小児から高齢者までの発症者が見られます。性行為などと精巣上体炎の発症は関係ありません。
精巣上体炎は、精巣の後ろにある管状構造である精巣上体が炎症を起こす状態です。この炎症の原因はさまざまですが、主に以下のような要因が関与しています。
細菌感染:性感染症(STI)による感染が一般的な原因です。特に、クラミジアや淋菌がよく関与します。尿路感染症や前立腺炎が原因で、感染が精巣上体に広がることもあります。高齢者では、E. coliや他の腸内細菌による感染が一般的です。
尿の逆流:急激な尿意や重い物を持ち上げるなどによって尿が精巣上体に逆流し、炎症を引き起こすことがあります。
薬剤反応:アミオダロンなどの特定の薬剤が精巣上体炎の原因となることがあります。
外傷:精巣や陰嚢への直接的な打撃や外傷が、精巣上体炎を引き起こすことがあります。
構造的な問題:泌尿器系の先天的または後天的な構造異常が、感染のリスクを高めることがあります。
その他の原因:自己免疫の病気や結核など、他の健康状態が原因で精巣上体炎を引き起こすこともあります。
精巣上体炎で初めに現れる症状は、精巣上体の痛みです。その後、痛みは陰のう全体に広がります。
陰のうが赤く腫れて熱を持ちます。全身の発熱も起こります。そのままの状態で放っておくと、陰のうに膿がたまります。さらに悪い状態になると、皮膚が破れて膿が出ることもあります。
精巣上体炎は精巣の後ろにある管状構造である精巣上体の炎症です。この状態には特有の症状があり、以下に詳しく説明します。
痛みと腫れ:精巣上体炎の最も一般的な症状は、精巣の痛みと腫れです。痛みは通常、陰のうの一方の側に生じます。痛みは徐々に増強し、数日間で最高点に達することが一般的です。
赤みと熱感:感染した側の陰のうが赤くなり、熱を持つことがあります。
発熱:炎症に伴い、発熱が生じることがあります。
排尿時の不快感または痛み:排尿時に不快感や痛みが生じることがあります。
尿の変化:尿に血が混じる(血尿)、尿が濁るなどの変化が見られることがあります。
陰部の圧痛:陰のうを触れると痛みを感じることがあります。
性交時の痛みや射精時の不快感:性交中や射精時に不快感や痛みを感じることがあります。
鼠径部の痛み:鼠径部(股の付け根)に痛みや違和感が生じることがあります。
これらの症状は、精巣上体炎の重症度や進行度によって異なります。特に痛みや腫れが急激に現れた場合は、精巣捻転という緊急を要する状態である可能性があるため、速やかに病院に行くことが重要です。
精巣上体炎の改善方法は、抗菌薬です。精巣上体炎は、基本的には抗菌薬を使うことで改善が見られます。症状が軽い場合は、抗菌薬を内服し、症状が重い場合は入院して抗菌薬を点滴で投与します。
きちんと改善を行わなければ、慢性化して膿がたまり、切開や精巣上体の摘出が必要になることもあるため、きちんと改善を行うことが大事です。
精巣上体炎の改善方法は、原因や症状の重さに応じて異なります。一般的な改善方法は以下の通りです。
抗生物質:精巣上体炎が細菌感染による場合、特に性感染症が原因の場合は、抗生物質による改善が行われます。抗生物質の選択は感染の原因とされる細菌に基づいて決定されます。クラミジアや淋菌が原因の場合は、それらに効果的な抗生物質が使用されます。通常、改善は数週間続けられます。
痛み止め:非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの痛み止めが、痛みや腫れを緩和するために処方されることがあります。
安静:安静に保つことが推奨されます。重い物を持ち上げるなどの激しい活動は避けるべきです。
サポート下着の使用:陰のうをサポートするために、アスリート用の下着やトランクスの使用が推奨されることがあります。
冷却:痛みや腫れを緩和するために、冷却パックの使用が有効な場合があります。
性交の制限:性感染症が原因の場合は、感染の拡散を防ぐために、改善を行なっている間は性交を避けることが推奨されます。
定期的なフォローアップ:改善の進行状況を確認するために、定期的に医師の見てもらうことが必要です。
精巣上体炎の改善に使用される薬は主に、原因となる感染症の種類に応じた抗生物質と、症状の緩和のための鎮痛剤です。以下に、一般的に使用される薬について詳しく説明します。
抗生物質:性感染症が原因の場合、クラミジアや淋菌に効果的な抗生物質が処方されます。例えば、セフトリアキソンとアジスロマイシンの組み合わせがよく使われます。非性感染症の細菌が原因の場合、レボフロキサシンやオフロキサシンなどのキノロン系抗生物質が処方されることがあります。
鎮痛剤:非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):イブプロフェンやナプロキセンなどのNSAIDsが痛みや腫れを緩和するために使用されます。
改善にかかる期間は通常数週間で、完全に回復するまで抗生物質を服用することが重要です。改善中は、感染の拡散を防ぐために性行為を避けることが推奨されます。
精巣上体炎の改善に使用する薬は、年齢、症状の重さ、感染の原因などに基づいて医師によって選択されます。
高齢者の場合は、排尿障害があると尿路感染しやすくなるため、排尿障害の改善を行うことが大事です。
性行為と精巣上体炎の発症は関係ありませんが、性感染症から精巣上体炎になることはあります。そのため、不特定多数との性交渉は避けましょう。
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