公開日:2023年 2月23日
更新日:2023年 11月14日
本日は外耳道異物について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
外耳道に入る可能性のある異物は色々あります。年齢によっても入る異物の種類は違います。子供の場合は、小石やビーズ玉、おもちゃの銃の弾などが多く見られます。
大人の場合は、耳掃除をしているときに耳かきや綿棒の先端が折れて中に残ってしまうことが多いです。さらに、虫などが外耳道に入ってしまうこともあります。
外耳道に異物が入る経験は特に子供に多く見られますが、大人でも起こり得ます。外耳道に入りやすい異物には以下のようなものがあります。
小さな玩具の部品: 特に小さい子供たちは、小さな玩具やその部品を耳に入れることがあります。
食べ物のかけら: 種や豆などの小さな食べ物のかけらが耳に入ることがあります。
ビーズや石: 小さなビーズや石なども子供たちが耳に入れることのある一般的な異物です。
昆虫: 特に夏季には、小さな虫が外耳道に入り込むことがあります。
綿棒の先: 耳掃除の際に綿棒の先が折れて耳の中に残ることがあります。
耳栓のかけら: 耳栓を使用する際に、耳栓の一部が耳の中に残ることがあります。
異物が耳に入った場合は、自分で取り除こうとせずに、専門の病院で適切な処置を受けることが重要です。特に異物が鋭利である場合や昆虫などが生きている場合は、迅速な対応が必要です。自己処理を試みると、耳の中を傷つけたり、異物をさらに奥に押し込んだりするリスクがあります。
外耳道異物の症状は、耳閉感や難聴などです。小児の場合は、自覚症状があまりなく親が発見するケースが多いです。親が発見できない場合は、本人が症状を訴えることがないことから発見が遅れる場合もあります。
虫が入ってきた場合は、外耳道に入ってきたときの大きな音で自覚することがほとんどです。虫が移動すると、耳に痛みが現れることも多いです。
外耳道に異物が入った場合、以下のような主な症状が現れることがあります。
耳の痛みや不快感: 異物が耳道を刺激することにより、痛みや違和感が生じます。特に鋭利な物体や金属製の異物が入った場合、痛みが強く感じられることがあります。
聴力低下: 外耳道が異物で塞がれると、一時的な聴力の低下が起こることがあります。
耳のかゆみ: 異物が外耳道の皮膚を刺激することで、かゆみを感じることがあります。
排液または出血: 特に異物が鋭利な場合や、異物除去の試みで外耳道が傷ついた場合、排液や出血が見られることがあります。
圧迫感: 外耳道内に異物があると、耳の中に圧迫感や満腹感を感じることがあります。
めまい: 異物が耳の奥深くにある場合、めまいやバランスの問題を引き起こす可能性があります。
反射性咳嗽: 特に子供の場合、外耳道に異物があると咳を引き起こすことがあります。
これらの症状は、異物の種類、大きさ、形状、耳に入っている期間によって異なります。外耳道に異物が入った場合、自分で取り除こうとせずに、専門の病院に相談し、適切な処置を受けることが重要です。特に痛みや出血が伴う場合、または小さい子供が対象の場合は迅速な対応が求められます。
外耳道異物の改善方法は、異物を摘出することです。多くの場合、耳鼻咽喉科外来で異物を摘出することが可能です。
小児の場合は、異物の摘出を行なっているとき、じっとしておくことができないことも多く、動いてしまって摘出が難しい場合には全身麻酔が必要になることもあります。
外耳道異物では、異物を摘出した後に外耳道や鼓膜の損傷があるかどうかを確認します。損傷がある場合は、薬などを使って改善を行います。
外耳道に異物が入った場合の一般的な改善方法は、異物の種類、サイズ、形状、及び異物が耳にどれだけ深く入っているかによって異なります。以下に、標準的な手順を詳しく説明します。
1. 医師による評価
最初に、医師が耳鏡を用いて外耳道と鼓膜を詳しく調べ、異物の種類と位置を確認します。
2. 異物の除去
ピンセットや鉗子の使用: 小さな固体の異物はピンセットや特殊な鉗子を使用して慎重に取り除かれます。
吸引: 小さな異物や液体が関与している場合は、吸引器を使用して異物を取り除くことがあります。
洗浄: 水や生理食塩水で耳を洗浄し、異物を流し出します。特に非鋭利な異物の除去に有効です。
フックやループ: 異物が深く挿入されている場合や形状が複雑な場合は、フックやループを使って取り除くことがあります。
3. 追加処置
抗生物質: 外耳道が傷ついている場合や感染の兆候がある場合は、局所的な抗生物質の処方が行われることがあります。
痛み止め: 外耳道が刺激されている場合、痛み止め薬が処方されることがあります。
4. フォローアップ
鼓膜への損傷や感染のリスクを評価するため、数日後に再び調べることもあります。
自己処理の回避: 異物を自分で取り除こうとすると、耳を傷つけたり、異物をさらに奥に押し込んだりするリスクがあるため、専門の病院で改善を受けることが重要です。
特に注意が必要な場合: 虫などの生きた異物や、バッテリーなどの化学物質を含む異物が入っている場合は、特に迅速な介入が必要です。
外耳道異物の改善は通常、外来で行われ、ほとんどの場合は簡単に異物を除去できます。しかし、異物が深く挿入されているか、合併症が生じている場合は、より複雑な処置が必要になることがあります。
異物が外耳道に深く挿入されている場合や合併症が生じている場合、改善はより複雑になり、以下のような特別な処置が必要になることがあります。
1. 鎮静または全身麻酔
特に小児や非常に不安定な場合、鎮静剤や全身麻酔を使用して落ち着かせ、処置中の動きを制限します。これにより、安全かつ効果的に異物を除去できます。
2. 精密な外科的介入
異物が深く挿入されている場合や周囲の組織にダメージを与えている場合、外科医による精密な介入が必要になることがあります。これには、外耳道を拡張する手術や、必要に応じて微細な外科的器具を使用して異物を取り除く処置が含まれます。
3. 内視鏡または顕微鏡を使用した除去
内視鏡や手術用顕微鏡を使用して、正確な位置を特定し、異物を安全に取り除きます。これにより、損傷リスクを最小限に抑えることができます。
4. 追加的な処置
鼓膜の損傷、感染の発生、または外耳道の深刻な損傷がある場合、追加的な処置が必要になります。これには、抗生物質の処方、鼓膜修復手術、または炎症を抑えるための薬が含まれることがあります。
5. フォローアップ
処置後、症状の変化や合併症の徴候に注意しながら定期的なフォローアップを受ける必要があります。
これらの処置は、異物の種類や位置、年齢と健康状態、既存の合併症によって異なります。重要なのは、外耳道の異物が深く挿入されているか、合併症が疑われる場合は、専門の耳鼻咽喉科医による評価と改善を迅速に受けることです。自己処理を試みると、さらなる損傷や合併症を引き起こすリスクがあります。
成人の場合のほとんどは、異物が入った時にすぐに異物が入ったことを自覚することができます。
しかし、小児の場合は発見が遅れることも多くあります。小さいおもちゃを使って遊んでいる時には大人が確認しておくことが大事です。
・翳風
・下関
・頭竅陰
翳風は、耳の裏にあることから耳の症状に役立つツボです。そのため、外耳道に異物が入って痛みがある時などの痛みを和らげることが期待できます。
他にも、めまいの改善や頭痛や肩こりの改善にも効果を発揮すると言われています。
下関の効果は、歯根膜炎、顔面神経麻痺、三叉神経神経痛、歯の痛み、耳鳴りなどです。
耳近くにあるツボのため、耳の痛みにも役立つことが考えられます。
頭竅陰は耳が聞こえにくいときに効果的なツボです。そのため、外耳道に異物が入って耳が聞こえにくい時に多少の和らげる効果は期待できるでしょう。
他にも、頭と目の痛みにも効果があります。
翳風は、耳たぶの後ろを触ったとき少し下の方にあるツボで、下あごの骨がふれるくぼみにあります。
押す時には強く押しすぎないように注意して刺激しましょう。
下関は、耳の付け根から頬骨に沿って指3本分辺りにある骨のくぼんでいる場所にあります。
押す時には少し強めに押すことがおすすめです。
頭竅陰は、耳の後ろの出っぱった骨である乳様突起の先端のそのすぐ上にある小さなくぼみにあります。
押す時には指の腹を使って押します。耳裏の上半分を上下にさするように刺激しても良いでしょう。
11時から21時
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