プランマー病の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年 12月22日

更新日:2023年 11月23日

本日はプランマー病の鍼灸について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • プランマー病とは
  • プランマー病の原因
  • プランマー病の症状
  • プランマー病の改善方法
  • プランマー病のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

プランマー病は、甲状腺腫瘍が過剰な甲状腺ホルモンを分泌する

プランマー病は、甲状腺腫瘍が過剰に甲状腺ホルモンを分泌している病気です。甲状腺にできた腺腫が甲状腺ホルモンを勝手に作ってしまうのです。

 

プランマー病では、甲状腺機能が亢進状態になります。そのため、バセドウ病の症状に似ている症状が現れることがあります。

 

プランマー病は、若年期や青年期には少なく、年齢を重ねるとともに発症する割合も増えます。

プランマー病の原因は、甲状腺にできた良性腫瘍

プランマー病の原因は、甲状腺にできた良性腫瘍です。腫瘍は甲状腺の中の部分的組織が異常に成長することによって起こるものです。

 

甲状腺の腫瘍が過剰に甲状腺ホルモンを分泌することで様々な症状が現れます。

プランマー病は、甲状腺における単一または複数の自律的に機能する結節が原因で甲状腺ホルモンの過剰分泌を引き起こす状態です。主な原因は以下の通りです。

 

甲状腺結節:甲状腺に形成される単一または複数の結節が、甲状腺ホルモンを過剰に分泌します。これらの結節は、甲状腺の残りの部分から独立して機能することがあります。

 

自律的機能:これらの結節は、脳下垂体からのTSH(甲状腺刺激ホルモン)の制御を受けずに自律的に甲状腺ホルモンを分泌します。

 

遺伝的要因:一部の症例では遺伝的な要因が関与する可能性がありますが、これはまだ完全には理解されていません。

 

ヨウ素の摂取量:ヨウ素の過剰摂取が甲状腺結節の機能を刺激し、過剰な甲状腺ホルモンの分泌を引き起こす可能性があります。

プランマー病の症状は、頻脈や動悸、体重減少や息切れ、手の震え

プランマー病の主な症状は、頻脈や動悸、体重の減少や息切れ、手の震えなどです。

 

プランマー病では、バセドウ病で現れる症状とにている症状が現れることも多いです。しかし、バセドウ病の症状として現れる眼球突出などの症状はプランマー病にはありません。

プランマー病は、甲状腺の一部が自律的に過剰な甲状腺ホルモンを分泌する状態です。この病気の主な症状は甲状腺機能亢進症に似ており、以下のような症状が見られます。

 

体重の減少:食欲が正常または増加しているにもかかわらず、体重が減少することがあります。

 

動悸:心拍数の増加や不整脈が起こることがあります。

 

発汗過多と熱耐性の低下:通常よりも発汗が多く、暑さに対する耐性が低下します。

 

手の震え:手が震えるなどの神経系の症状が見られることがあります。

 

疲労感と筋力の低下:体力の消耗が激しく、筋力が低下することがあります。

 

不眠:睡眠障害や不眠が生じることがあります。

 

不安感やイライラ感:神経質になったり、不安やイライラを感じることがあります。

 

月経異常:女性では月経周期の不規則性や月経異常が起こることがあります。

 

これらの症状は、過剰な甲状腺ホルモンの影響によるものです。プランマー病が疑われる場合は、医師に相談しましょう。

プランマー病の改善方法は手術

プランマー病の改善方法は手術です。手術を行うことで腫瘍を取り除くのです。プランマー病の腫瘍はほとんどが良性で悪性のことはあまりありません。

 

手術をする前には、甲状腺ホルモン濃度を下げることが必要になります。そのためには、抗甲状腺剤を使います。

プランマー病の改善は、症状の重症度と全体的な健康状態に基づいて行われます。主な改善法には以下のようなものがあります。

 

抗甲状腺薬:チアマゾールやプロピルチオウラシルのような抗甲状腺薬が、甲状腺ホルモンの過剰分泌を抑制するために用いられます。

 

放射性ヨウ素:放射性ヨウ素を使用して、過剰に活動している甲状腺組織を破壊する方法です。これは、甲状腺機能を減少させるのに効果的ですが、一部ではその後に甲状腺機能低下症を引き起こすことがあります。

 

手術:結節を含む甲状腺の一部(部分切除)または全体(全摘出)を除去する手術が、症状の重い場合や放射性ヨウ素が適さない場合に行われることがあります。

 

症状の管理:ベータ遮断薬(例:プロプラノロール)は、動悸、不安、手の震えなどの症状を管理するために使用されることがあります。

 

これらの改善法は、プランマー病の個人に合わせて個別に決定されます。改善方法の選択には、年齢、全体的な健康状態、症状の重症度、および個々の好みやライフスタイルが考慮されます。

プランマー病の改善に使用される薬は、主に甲状腺ホルモンの過剰分泌を抑制し、甲状腺機能亢進症の症状を緩和することを目的としています。以下に、一般的に使用される薬剤とその効果を挙げます。

 

抗甲状腺薬

チアマゾール(メチマゾール): 甲状腺ホルモンの合成を抑制し、甲状腺機能亢進症の症状を緩和します。

プロピルチオウラシル(PTU): これも甲状腺ホルモンの合成を抑制しますが、チアマゾールに対するアレルギーや副作用がある場合に使用されることがあります。

 

ベータ遮断薬

プロプラノロールなどのベータ遮断薬は、心拍数の増加、手の震え、不安などの甲状腺機能亢進症の症状を緩和します。これらは甲状腺ホルモンのレベルには直接影響しませんが、症状をコントロールするのに役立ちます。

 

これらの薬剤は、プランマー病による甲状腺機能亢進症の管理に使用されます。改善においては、医師の指導に従い、健康状態や他の服用中の薬剤に配慮した適切な薬剤選択が重要です。また、これらの薬剤は症状の管理には効果的ですが、根本的な原因である結節自体をかいぜんするものではないため、症状が続く場合や重篤な場合は、放射性ヨウ素や手術など他の改善方法も検討されることがあります。

プランマー病とバセドウ病の症状は似ている

プランマー病では、甲状腺機能が亢進状態になるため、バセドウ病と現れる症状が似ています。バセドウ病でもプランマー病でも頻脈や動悸、体重の減少や息切れ、手の震えなどが現れます。

 

しかし、バセドウ病では、眼球突出の症状が現れます。眼球突出はプランマー病では現れないため、バセドウ病とプランマー病を見分けるとき、眼球突出の症状は重要になります。

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