公開日:2023年 3月 1日
更新日:2023年 3月 2日
本日は正中頚嚢胞について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
正中頚嚢胞の原因は、甲状舌管という細い管が残ることです。
甲状舌管は、胎児期に甲状腺ができる過程で一時的につくられるもので、甲状腺ができ上がるとなくなってしまうものですが、本来なくなるはずの甲状舌管が残ってしまうと、正中頚嚢胞が発生するのです。
甲状舌管は胎生期に存在するものであるため、生まれつき存在するはずですが、年齢を重ねてから中に液体が溜まるようになることもあります。液体が溜まりはじめる原因は、今のところよくわかっていません。
正中頚嚢胞の発生は、人口の約7%に見られると言われています。
正中頚嚢胞は、舌のつけ根から鎖骨の上端中央部までのいろいろな場所にできると言われています。特に、できることの多い部位は顎と首の境目の近くで首の中央のあたりです。
嚢胞が小さいときは特に症状はありません。しかし、嚢胞が大きくなると上首の膨らみが目立ってきたり、化膿すると急に腫れたりすることがあります。場合によっては小さな穴が開くことがあります。小さい穴が開くと分泌液が出てきます。
他にも、飲み込みにくさなどを訴える人もいます。
正中頚嚢胞の改善方法は、手術です。見た目が目立たなかったり、特に症状がない場合は、経過観察を行うこともあります。
ただし、正中頚嚢胞であると確定するためには、腫瘤を摘出し、組織を調べることが必要になります。
正中頚嚢胞は、手術を行うことで完全に摘出することができます。しかし、場合によってはわずかに組織の取り残しが起きることもあります。その場合は、再発する可能性もあります。
手術を行った後の傷は、首に横方向の線状の傷として残ります。しかし、首この傷はシワに隠れるため目立たなくなります。