公開日:2019年 12月23日
更新日:2022年 2月 6日
本日は薬の効かないせきぜんそくについて解説させていただきます。
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
喘鳴(ぜいめい)とは呼吸の最中にゼイゼイやヒューヒューと音がなることをいいます。咳喘息になると、一カ月以上、咳が続き、ひどい場合は咳が一年以上続くこともあります。
咳の発作が激しい場合は、胸の痛みを感じたり、嘔吐、失神したりすることもあります。咳喘息についてご説明させていただきます。
咳喘息(せきぜんそく)とは、急に喘鳴・呼吸困難・胸が苦しいなどの症状がみられず、空咳を繰り返しみられる呼吸器疾患です。
咳喘息の原因は、黄砂、硫酸エアロゾルなどの中国からの大気汚染物質、タバコの受動喫煙、防虫剤の薬物によるもの、過敏性肺炎からの悪化にによるもの、後鼻漏 、口呼吸の体質からくるものなど多くの原因があります。
咳喘息の簡易判断法があります。カウンセリングによって咳喘息か判断できます。
ぜんそくには、自律神経施術と肋骨間筋の改善を行います。自律神経施術とは、カラダの興奮を司る神経とリラックスを司る神経のバランスを正常に戻すことです。
喘息の原因である気管支の狭窄です。気管支の狭窄はカラダが副交感神経が高まることでおきますので、自律神経改善によって、高まった副交感神経をもとの正常に戻します。
呼吸は胸郭という肋骨内がひろがることで、肺がひろげられます。肋骨にはさまざまな筋肉が付着しており、筋肉が固くなることで、肋骨がひろげにくくなります。肋骨の動きを助ける筋肉を改善することにより、呼吸をしやすくなり、喘息の再発を防ぎます。
咳喘息の改善は東洋医学の西洋医学の両面からアプローチしております。
せきぜんそくの発症している人数162例のうち、完全回復・良好あわせて150例です。咳喘息の回復率は90パーセントの好成績です。薬の効かない咳喘息は、5回の施術で回復することが多いです。
・尺沢
・中府
・孔最
・列欠
・魚際
尺沢は、前腕の経絡のツボで、寸法の基準点で沢のようなくぼみという意味を持っています。
尺沢は手の太陰肺経に属するツボで、呼吸器全般に効果を発揮します。中でも、喘息や呼吸困難、咳やたん、喉の痛みを改善する時に効果的です。特に咳を止めるときに使われることが多いです。
中府は肺の経絡の中でも、特に臓腑の経気が集まるところで、肺経の気が集まるところという意味があります。
中府は呼吸器の問題に効果的であるため、風邪や喘息、花粉症などの改善に使われることが多いです。
中府への刺激は、胸の筋肉の緊張を緩め、胸を広げて姿勢をよくする効果もあります。そのため、肩が前に出て背中が丸く見える猫背の姿勢を改善したい場合にも有効です。
孔最の孔はツボを意味しており、最は第一を意味しています。孔最は、非常に重要なツボなのです。孔最は、肺経上にあるツボで、発汗を促す作用があります。
そのため、風邪や咳や喉の痛みなどがあり熱が出ている時に汗が出ない場合に使われることがあります。
他にも、肘の痛みや痔の痛みなどにも効果的です。孔最は痛みを感じやすいツボであるとも言われています。軽く押さえても痛みを感じることが多いため、押すときは慎重に押しましょう。
尺沢は、肘を曲げた時にできる内側のシワの上にあるツボです。シワの中央から指2本分親指側に進み、かたい腱の外側にあります。
押すときは、ツボと反対の手で内側から肘を包み込むようにして、親指で押します。力加減は少し強めが良いでしょう。ツボを押したまま、10〜20回肘を曲げたり伸ばしたりすることでより刺激することができます。
中府は、鎖骨の外側の下のくぼみから、親指1本分下に下がったところにあります。
押すときは、ツボの反対側の人差し指と中指と薬指の3本を横にそろえて、ゆっくりと押します。気持ちが良いと思う程度の強さで、息を吐いた時にゆっくりとツボを押すことをお勧めします。
孔最は、手のひらを上に向けた状態で、肘を曲げて出来る線の外端から指5本分指先の方向に進んだ部分にあります。
押すときは親指で痛い場所を揉みましょう。お灸を行うことも効果的です。
呼吸器が弱い体質であったり日頃からこの孔最に圧痛やこりがあったりする場合は、お灸や指圧などでセルフケアを行うことで体調が整うことが期待できます。
11時から21時
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11時~21時迄 | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
月曜、年末年始