慢性閉塞性肺疾患の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年 5月23日

更新日:2022年 6月15日

本日は慢性閉塞性肺疾患について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 慢性閉塞性肺疾患とは
  • 慢性閉塞性肺疾患の症状
  • 慢性閉塞性肺疾患の原因
  • 慢性閉塞性肺疾患の改善方法
  • 慢性閉塞性肺疾患の予防
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

慢性閉塞性肺疾患は喫煙によって発症する肺の生活習慣病

慢性閉塞性肺疾患は、長い期間にわたって、タバコの煙などの有害物質を吸い続けることによって呼吸に影響が現れる病気です。慢性閉塞性肺疾患は喫煙によって発症する肺の生活習慣病なのです。

 

2017年の厚生労働省の調べによると、日本では約22万人が慢性閉塞性肺疾患を発症しているとされており、毎年1万4000人以上が命を落としていると言われています。

 

さらに、病院に行かなかったり他の病気に隠れていたりすることで慢性閉塞性肺疾患であると判断されていない人も多くいると言われています。

 

慢性閉塞性肺疾患は、COPDとも呼ばれています。

1番多い原因はタバコ

慢性閉塞性肺疾患の原因は、有害物質を肺に吸い込むことです。中でも1番多い原因はタバコで、慢性閉塞性肺疾患の原因の約9割を占めていると言われています。

 

喫煙している人全体の約2割が慢性閉塞性肺疾患をを発症するといわれていますが、長い期間喫煙を続け、年齢を重ねると発症の頻度が高くなります。

 

これは、慢性閉塞性肺疾患の発症は、長い期間、有害物質が肺を刺激することで気管支に炎症が起き、気管支が細くなり、多くの痰が分泌され、空気の流れが悪くなることで起きるためです。

 

タバコ以外には、大気汚染などが原因となることもあります。

代表的な症状は、息切れや長い期間続く咳や痰

慢性閉塞性肺疾患の代表的な症状は、息切れや長い期間続く咳や痰です。息切れは、階段を上ったり下りたりしている時や少し長い時間歩いた時に現れます。人によっては、喘息のような症状が出ることもあります。

 

慢性閉塞性肺疾患は進行性のため、放っておくとだんだんと悪くなっていきます。症状が進むと、少し体を動かしただけで息苦しさが現れるようになり、日常生活に大きな影響を及ぼします。

 

慢性閉塞性肺疾患が及ぼす影響は、肺だけではありません。全身性の炎症や心血管に関わる病気、糖尿病、骨粗しょう症などにも影響すると言われています。

 

場合によっては、呼吸不全や心不全などの命に危険があります。

将来的なリスクを減らすことはできる

慢性閉塞性肺疾患の根本的な改善方法は今のところありません。しかし、将来的なリスクを減らすことはできます。

 

薬を使って改善に取り組むときは、気管支を広げて呼吸を楽にするために気管支拡張薬を使います。多くの場合は、いくつかの吸入薬を組み合わせて使います。

 

他にも、痰が出ている場合はを抑えるための薬を使ったり、症状の程度が重い場合は吸入ステロイド薬を使ったりすることもあります。

 

喫煙している場合は、禁煙をすることが大事です。薬を使った改善方法以外では、呼吸法のリハビリテーションが行われます。さらに、薬を使っても症状が改善しない場合は手術によって膨張した肺の一部を切除することもあります。

慢性閉塞性肺疾患を防ぐために1番大事なことは、禁煙をすること

慢性閉塞性肺疾患を防ぐために1番大事なことは、禁煙をすることです。最近は、病院でも禁煙の相談を受けてくれる病院が多いです。そのため、呼吸器内科の医師などに相談することをお勧めします。

 

さらに、インフルエンザや細菌性肺炎を合わせて発症してしまうと、悪化することが多いと言われています。そのため、慢性閉塞性肺疾患を発症した場合はインフルエンザワクチンや肺炎球菌ワクチンの接種が勧められています。

 

家族や介助する人も感染させることを避けるためにワクチンの接種が勧められています。

慢性閉塞性肺疾患に効果的なツボ

天突

太淵

少沢

天突

天突の効果は、喉の痛みや息切れ、しゃっくりや咳、喉の違和感や声の掠れなどです。天突は、喉に現れる色々な症状を和らげることに効果を発揮するのです。

 

慢性閉塞性肺疾患では、息切れが現れたり長い期間咳が現れたりします。そのような症状を改善するために、効果が期待できるツボなのです。

太淵

太淵は、肺の元となるツボです。慢性閉塞性肺疾患の主な原因はタバコです。そのため、大淵を刺激をすることによって症状を和らげることが期待できるのです。

 

効果のあるとされている症状としては、喉の痛みや痰などの喉に現れる症状や鼻づまりや鼻水などの鼻に現れる症状です。

少沢

少沢の効果は、胸の苦しさや咳を和らげることです。慢性閉塞性肺疾患では長生き感性や痰が続くことがあります。このような症状を改善するために役立つツボなのです。

 

少沢は他にも、頭痛や目の病気、口の渇き、扁桃腺炎などにも効果を発揮すると言われています。

ツボの位置と押し方

天突

天突の場所は、 左右の鎖骨を直線で結んだとき、中央にあたる部分にあるくぼんでいる場所です。

 

押すときに注意をすることは強く押しすぎないことです。天突は喉の部分にあるツボで、喉は体の中でも繊細な部分のため、押しすぎには注意が必要なのです。静かに押しましょう。

太淵

太淵のある場所は手首で、親指側の付け根のくぼんでいる場所です。探すときは、手首の親指側の付け根のくぼみを触り、動脈の脈を感じることができる場所を探しましょう。

 

かぜがなかなか改善したい時には、米粒などの小さなものを絆創膏でツボに貼ることでより高い効果が期待できます。

少沢

少沢の場所は、小指の外側の爪の付け根です。

 

症状が強い方を強くない方の親指の爪で痛いと感じるくらいの力加減で押すと、より症状の改善に効果を発揮すると言われています。

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