選択性緘黙の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年 12月10日

更新日:2022年  4月15

本日は選択性緘黙について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 選択性緘黙とは
  • 選択性緘黙の原因
  • 選択性緘黙の症状
  • 選択性緘黙の改善方法
  • 選択性緘黙のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

選択性緘黙は、特定の場面や人に対して話すことができない状態

選択性緘黙は、言語能力は正常であるにも関わらず、特定の場面や人に対して、話すことができない状態のことです。場面緘黙症と言われることもあります。

 

選択性緘黙は自分の意志で話さないのではありません。話す必要があると思っても話すことができないのです。体を思うように動かすことができず、固まってしまうこともあります。

 

一般的には選択性緘黙は小児期特有の状態ですが、10歳までに改善しない場合は慢性化して成人になっても症状が続くケースもあります。

 

選択性緘黙は学校などの場所で話すことができなくなり家庭では良く話すことが多いため、親が気が付かないこともあります。また、気が付いたとしても成長すれば変わると考えてそのままにするケースも少なくありません。

気質にいろいろな要因が重なることで症状が現れる

選択性緘黙の原因は、はっきりとは明らかになっていません。選択性緘黙は、不安になりやすい気質がある人に起きることが多いと言われています。

 

気質にいろいろな要因が重なることで症状が現れると言われています。要因としては、子供自身の要因と家庭環境の要因があります。

 

子供自身の要因では知能や言語が発達していないことや脳波の異常などが考えられます。家庭環境の要因では、家族の中で極度に内気な人がいることや遺伝的なものが考えられます。

学校や職場などの特定の場所で話すことができなくなる

選択性緘黙の症状は、学校や職場などの特定の場所で話すことができなくなることです。自分の意志で話さないのではなく、話す必要があっても話すことができないのです。

 

学校で現れることには、先生に当てられた時に発言できない、トイレに行きたいと言うことができない、クラスメイトに返事がをすることができないなどの症状があります。

 

体を思うように動かすことができず、固まってしまうこともあります。

 

症状は1ヶ月以上現れます。症状の現れる期間は2~3ヶ月のこともあれば、数年間のこともあり、人によって様々です。

 

症状の程度も様々で、小さな声では話す人や特定の人とは話す人もいれば、誰とも話すことができない人もいます。

選択性緘黙の改善方法は、安心できる環境を作ること

選択性緘黙の改善方法は、安心できる環境を作ることです。話しやすい場所や相手を知り、個人にあった方法で改善を行なっていくことが非常に大事です。

 

医師だけではなく、周りの人と協力して、学校や職場など様々な場所に理解者を増やし、安心できる環境を多く作ることが改善につながります。

 

不安な場所を急に安心できる場所にすることは難しいです。そのため、不安が少ない場所から少しずつできることを増やしていき、できるようになったら少しハードルを上げてできることを増やしていくということを繰り返します。

 

できることが増えることで自信がつくのです。周りの人は、少しずつできることを増やせるようにできるだけ環境を整え、楽しんでできるような方法を考えましょう。

 

海外では、抗うつ薬を使って不安を軽減することもあります。

周りの人と連携して改善に取り組む

選択性緘黙の症状が現れた時は、学校の先生やスクールカウンセラー、専門の医師などに相談することが大事です。

 

学校では周りの人に迷惑をかけることもないため特に問題と考えられないこともあります。慣れたらよくなると考えそのままにしておくと、症状の悪化にもつながります。

 

選択性緘黙は、早い段階でサポートをすることで、改善することがほとんどです。周りの人と連携して改善に取り組みましょう。改善には数年かかることもありますが、根気強く改善を行うことが大事です。

選択性緘黙に効果的なツボ

郄門

神門

労宮

百会

郄門

郄門は、乱れている自律神経のバランスを正しい状態に整える効果のあるツボです。

 

選択性緘黙では、ストレスや緊張を感じているときなどに話すことができなくなります。そのため、郄門を刺激して自律神経を整えることで、リラックスしやすい状態を作ることで改善に効果が期待できます。

 

ほかにも、動悸や息切れ、胸の不快感や痛みなどを和らげるためにも使われるツボです。

神門

神門は、不安を感じていたり落ち込んで気分が下がっている時などにリラックスさせる効果があります。

 

選択性緘黙では、不安や緊張が話すことのできない状態を作りやすくなります。そのため、神門を刺激することで、精神状態を安定させ、話やすい状態を作ることが期待できるのです。

 

精神が不安定な時やイライラしている時になかなか眠れない時にも効果を発揮します。

労宮

労宮は、脳を活性化したり自律神経を正常な状態に戻したりする働きがあります。

 

自律神経が乱れていると、精神的にも安定せず、選択性緘黙が起きやすい状態になってしまいます。入りつ神経の乱れを整えて、精神的に安定させることで、改善が期待できるのです。

 

精神的につかれているときやイライラしている時に刺激することもおすすめのツボです。

ツボの位置と押し方

郄門

郄門のある場所は、両腕の内側です。手首の中央からひじの中央に向かうライン上の中央にあります。ツボを押すとジーンと響く場所がツボの場所です。

 

押すときは、呼吸に合わせてゆっくりと押します。強く押しすぎると痛いため、気持ち良いくらいの力加減で押しましょう。

神門

神門の場所は、手首の横向きのシワの小指側のくぼみです。くぼみは大きくはないですが、触るとわかるため、シワを触っていくと探しやすいです。

 

押すときは、親指でツボを押します。痛気持ち良いくらいの力加減で、約30回ほど繰り返し押すと効果的です。

労宮

労宮の場所は、拳を握った時の人差し指と中指が当たる先の中間です。拳を握って探すとわかりやすいです。

 

押すときは拳を握っている手を開き、親指を使ってツボを押します。痛気持ち良い程度の力をかけて押していきましょう。

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