公開日:2019年 12月23日
更新日:2021年 1月 15日
本日は自閉症スペクトラム障害について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
自閉症スペクトラム障害はカウンセリングや心理テストなどによって判断されます。
自閉症スペクトラム障害の原因は親の育て方ではありません。感情や認知などの部分に関わっている脳の異常が原因だと言われています。
自閉症スペクトラム障害の原因は、はっきりわかっていません。原因として考えられていることは、先天的な脳の機能不全が原因です。しかし、脳の機能不全が起こる原因はわかりません。
生まれつきの脳の機能の発達がアンバランスであったり、でこぼこしていたり、過ごす環境や周りの人との関わりが合わなかったりすることから、社会的な生活において困ることが起こると考えられています。
自閉症スペクトラム障害の代表的な症状は、対人関係の障害、コミュニケーションの障害、想像力の障害です。
対人関係の障害は、相手の気持ちを想像したり、空気や暗黙のルールを理解したりすることが苦手なために起こります。自分の感情を表現したり、自分の発言や行動が人に及ぼす影響を考えることが苦手だったりする人も多いです。
コミュニケーションの障害は、知的能力の発達の遅れがなくても言葉の使い方が独特なことによって起こります。文脈から感じることや間接的な表現を理解することが苦手で、人の発言を文字のまま受け取るため、冗談などに対して理解が難しいことがあります。
想像力の障害は、興味や活動がパターン化してしまうことで起こります。強いこだわりがあり、新しいことや予想外のことに対して臨機応変に応じることが苦手な人が多いです。
予想外のことが起きると不安になったりパニックを起こしたりすることもあります。
自閉症スペクトラム障害の症状の現れ方は人によっていろいろあります。そのため、性格や行動にはいろいろなタイプがあります。
ひとりでいることが好きな孤立型タイプ、積極的に人と関わるようにする積極奇異型タイプ、人からの行動には応じても自分からは動かない受動型タイプなどです。
自閉症スペクトラム障害には、知的障害はありません。そのため、表面でコミュニケーションを行うことには問題が起きにくいです。人から見て障害がわかりにくいことが多いのです。
人からわかりにくいことによって、無神経な人、常識のない人、という誤解をされやすいことが多いです。自閉症スペクトラム障害では、孤独感や疎外感を感じることが多くなる傾向があるのです。
自閉症スペクトラム障害では、自分を理解して支えてくれる人がいることが非常に重要です。
無自覚で行ってしまう、良くないと思われる行動に対して優しく指摘をしてくれたり、苦手なことを助けてくれたりする人がいることが、日常生活を送る上で非常に大きな助けになります。
正しい知識と支えがあることによって、症状が改善されることも多いです。
自閉症スペクトラム障害では、他にも感覚の過敏や感覚の鈍感さが現れたり、体のバランスが悪かったり、高い記憶力や集中力があったり、という特徴があります。
聴覚や視覚などが敏感な場合、人からすると普通に感じる電話の音や電車のアナウンス、電気の明るさなどがストレスになることがあります。
筋肉や関節の感覚が脳に伝わりにくい傾向があるため、運動が苦手なことが多いです。手先の不器用さや姿勢の悪さも目立つことがあります。
高い記憶力や集中力を持つという特徴がある人もいます。興味があることに対していくらでも集中して取り組むことができるのです。ある特定の分野で非常に優秀な業績をあげることもあります。
自閉症スペクトラム障害は、子供の時より大人になってから苦労することが多いです。
学校では、やるべきことやスケジュールがきちんと決められていることが多いからです。決まったことをこなすことはできるため、子供の頃には大きな問題がないことがあるのです。
大人になって就職すると、仕事の中では工夫や臨機応変に行動することを求められることが増えます。さらに人間関係もより複雑になることによってコミュニケーションも難しくなるため、問題が大きく現れてくるのです。
自閉症スペクトラム障害では、自分にはどのような症状や特徴があるのかということを自分自身で理解することによって辛いことや悩みごとを減らすことにつながります。
自閉症スペクトラム障害の可能性があると感じた場合、医療機関で改善を受けたり発達障害者支援センターなどの支援機関に相談にいくことをお勧めします。