凍瘡の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年 1月 10日

更新日:2022年 1月 20日

本日は凍瘡について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 凍瘡とは
  • 凍瘡の原因
  • 凍瘡の症状
  • 凍瘡の改善方法
  • 凍瘡のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

凍瘡はしもやけのこと

凍瘡はしもやけのことです。凍瘡が起こると、赤色~赤紫色に腫れ、かゆみが現れます。押すと痛みがあることもあります。起こりやすい部位は手足の指先や耳たぶなどです。

 

凍瘡は、真冬よりも1日の寒暖差が大きい初冬や冬の終わりに発症することが多く、凍瘡を発症しやすい環境は、平均気温4~5℃で1日の気温差が10℃前後の環境です。

 

寒い地域に住んでいる人に発症しやすいと思われていることが多いですが、温暖な地域に住んでいる人でも発症するのです

 

凍瘡を発症しやすい人は、学童期の小児や水仕事が多い女性などです。最近では、暖房の普及などで部屋の中全体を暖かくすることが多いため、発症する人は減ってきています。

凍瘡の原因は、寒さによって血流が悪くなること

凍瘡の原因は、寒さによって血流が悪くなることです。寒さと暖かさの刺激を繰り返すことで、血管の収縮と拡張が繰り返されます。そのため、血液の循環に障害が起き、症状が現れるのです。

 

発症しやすい部位は手足などの末梢の血管です。これは、末梢の血管は、特に血行のコントロールが難しいためです。

 

寒暖差の大きい時期に発症することが多く、晩秋から冬の初めや冬の終わりから春にかけてよく見られます。

 

皮膚を濡れたままの状態にしておくことも凍瘡が起こりやすい原因です。皮膚をぬれたままにしておくと、水分が蒸発するとき急激に皮膚の温度が下がるため、発症につながるのです。

 

凍瘡の発症には気温だけでなく、遺伝的な要因も大きく関わっていると言われています。

凍瘡の症状は、腫れとかゆみ

凍瘡の症状は、腫れとかゆみです。押すと痛みがあることもあります。程度が重い場合は水ぶくれになることもあります。凍瘡で現れるかゆみは、痛かゆいと表現されることが多いです。

 

凍瘡には、全体がじゅくじゅくと腫れ色が赤紫色っぽくなるタイプや赤く盛り上がり腫れる部分がいくつも起こるタイプがあります。

 

凍瘡を発症しやすい部位は、手足の指先や耳たぶです。他にも、鼻の頭や頬、膝頭、前腕部に起こることも多いです。

凍瘡を改善するために一番大事なことは、血行をよくすること

凍瘡を改善するために一番大事なことは、血行をよくすることです。効果的な方法は、交互に温水と冷水に発症している部位をつけることです。温めながらマッサージをすることも良いでしょう。

 

ビタミンEや軟膏、ヘパリン含有軟膏、漢方などの薬での改善も効果的です。これらは、冷えを改善し、血行をよくして症状を軽くする効果が期待できます。

 

凍瘡の改善に多く使われる漢方は、当帰四逆加呉茱萸生姜湯です。他にも、五積散や四物湯、温経湯などの当帰という植物を中心にした漢方も効果を発揮すると言われています

 

市販薬で効果的であると言われているものは、オロナインや紫雲膏、ユースキンAなどです。

ぬれたまま放置しないことや履く靴に気をつけることが予防になる

手袋や靴下がむれて手足周辺の湿度が高かったり、濡れたままの状態で放っておくと、皮膚表面の温度が下がるため、凍瘡を発症しやすくなります。体が濡れた時は早めに水分をふいたり靴をできるだけ乾燥させたりすることが大事です。

 

他にも、先が細い靴やヒールが高い靴を長い時間履くことは避けることをお勧めします。先が細い靴やヒールが高い靴は足の指先の血行不良につながり、凍瘡が起こりやすくなるためです。

 

凍瘡を改善するために血行を良くすることを心がけていると、かゆみが現れることも多いです。しかし、かいてしまうと皮膚を痛める原因になります。なるべくかかないように注意しましょう。

 

かゆみや腫れなどの症状が強く、我慢ができない時や生活をする上で困る時は皮膚科に行くことをお勧めします。

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