公開日:2022年 3月23日
更新日:2022年 4月23日
本日は不思議の国のアリス症候群について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
不思議の国のアリス症候群は、自分の体が大きくなったり小さくなったりする感覚や早く時間が経つような感覚などの奇妙な感覚が起こる症候群です。
不思議の国のアリス症候群という病名は、英国の精神科医ジョン・トッドがルイス・キャロルが不思議の国のアリスという童話で描いている現象が起こることから名付けられました。
子供にも大人にも起こる可能性がある病気で、病的に現実離れした空間を想像する思考力が現れることから、色々な奇妙な感覚が現れるとされています。
症状の根底には体に対する空間認知能力の歪みがあるとされています。そのため、不思議の国のアリス症候群と大きく関係しているてんかんなどでは、泳いだり踊ったりするような動きが見られることもあります。
不思議の国のアリス症候群の原因は、頭頂葉と後頭葉、論理能力の関係に起きる何かの異常であると考えられています。頭頂葉は空間処理を司っている部分で、後頭葉は視覚の認知を司っている部分、論理能力は空間認知を統合しています。
不思議の国のアリス症候群の多くは、てんかんの発作前や片頭痛の前兆で起きると考えられています。
そのため、片頭痛の発作が脳に機能的な変化をもたらすことで、頭頂葉と後頭葉と論理能力の関係に異常が起きているのではないかと考えられているのです。
てんかんや片頭痛がないにもかかわらず、不思議の国のアリス症候群が見られる場合、重度の離人症を発症している可能性もあると考えられます。
他にも、脳腫瘍や薬、ウイルスに感染することによって発症する可能性もあると考えられています。
不思議の国のアリス症候群では、何かがおかしいと感じたり見え方がおかしいと感じるたりすることが多いです。
見え方では、遠くの物が大きく見えたり、近くのものが物が小さく見えたり遠くに見えたりするなどのことが起こります。物がゆがんで見えたりすることもあります。
幻覚が現れることもあります。不思議の国のアリス症候群で現れる幻覚では、動物が見えます。アリやカブトムシなどの小動物が見えるケースとトラや象、鳥や犬などの大きな動物が見えるケースがあります。
他には、距離感がつかめなくなったりふわふわする感覚になったり、時間の流れが早く感じたりする症状が現れます。
不思議の国のアリス症候群の症状は、長く続くことはあまりありません。数分から数日間で症状がおさまることがほとんどなのです。しかし非常に珍しいケースではありますが、中には症状がずっと続く人もいます。
不思議の国のアリス症候群の特別な改善方法はありません。
不思議の国のアリス症候群は、てんかんや片頭痛などの病気が原因で、空間認知に関係のある脳の領域に異常が起きていることが原因として考えられているため、てんかんや片頭痛の改善を行うことで症状が改善することもあります。
約60パーセントの人は、自然に症状がおさまるため、不安になりすぎないことも大事です。
薬の副作用や中毒によって現れる症状や何かの精神的な病気によって現れる症状には、不思議の国のアリス症候群の症状と似ている症状が多くあります。
そのため、不思議の国のアリス症候群は自然と症状が改善することも多いですが、薬の副作用や中毒で症状が現れている場合や精神的な病気の場合は、きちんと改善に取り組むことが必要になります。
そのため、きちんと病院に行って判断をしてもらうことが大事です。
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