慢性前立腺炎の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年 10月23日

更新日:2022年 11月 4日

本日は慢性前立腺炎について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 慢性前立腺炎とは
  • 慢性前立腺炎の原因
  • 慢性前立腺炎の症状
  • 慢性前立腺炎の改善方法
  • 慢性前立腺炎のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

慢性前立腺炎は、下半身に痛みや不快感が現れる

慢性前立腺炎は、下腹部から足の付け根、会陰、陰嚢、尿道を中心に痛みや不快感が現れる病気のことで、細菌に感染することで激しい炎症を起こす急性前立腺炎とは区別されています。

 

慢性前立腺炎の発症が多い年代は、30~40代です。慢性前立腺炎にはいくつかのタイプがあり、細菌に感染することは原因で発症する細菌性のタイプ、細菌に感染していない非細菌性のタイプなどがあります。

 

前立腺液や尿に白血球が見られず、細菌にも感染していないにも関わらず自覚症状がある非炎症性のタイプや炎症を起こしていても自覚症状のないタイプもあります。

慢性前立腺炎の原因は、細菌感染のことも不明のこともある

慢性前立腺炎の原因は、細菌に感染することです。しかし、原因がわからないことも多いです。

 

感染する細菌は、大腸菌や腸球菌などです。細菌に感染し、急性細菌性前立腺炎から慢性前立腺炎に移行するのです。

 

細菌に感染していない場合、クラミジアやマイコプラズマ感染が原因で発症することもあります。

 

慢性前立腺炎を発症しやすい人は、長い時間座ったままの姿勢をとり続ける人で、長い時間のデスクワークをしている人や長い時間自動車を運転することの多い人に発症が多く見られると言われています。

 

さらに、飲酒やストレス、疲れや冷えなどによって体の抵抗力が下がることも慢性前立腺炎を発症しやすい要因になるため注意が必要です。

症状は、会陰部や下腹部などの痛みや違和感、不快感など

慢性前立腺炎の症状は、会陰部や下腹部、足の付け根などに痛みや違和感、不快感が現れることです。他にも、頻尿や残尿感、排尿の後の尿漏れ、尿意切迫感、尿道の違和感、血尿、射精痛など色々な症状が現れます。

 

慢性前立腺炎では色々な症状は現れますが強い症状は現れません。曖昧な症状をなんとなく感じるのです。

慢性前立腺炎の改善方法は、薬と生活指導

慢性前立腺炎の改善方法は、薬と生活指導です。薬は、抗菌剤や抗炎症作用のある薬を使って改善を行います。

 

慢性炎症が起きている前立腺には抗菌薬が届きにくいため、急性前立腺炎よりも長い期間薬を服用することが必要になります。場合によっては、薬を数ヵ月間続けることになることもあります。

 

細菌性の場合やクラミジアなどによる前立腺炎の場合は、抗菌剤を使うことで改善することが多いです。症状によっては、漢方薬や植物製剤、筋肉弛緩剤、精神安定剤などを使うことで効果を得られることもあります。

 

症状が改善しない場合、いくつかの薬を組み合わせたり薬を変えたりしながら改善に取り組んでいくことが必要になります。

慢性前立腺炎を防ぐために

慢性前立腺炎を防ぐためには、陰茎を清潔に保つことが大事です。

 

また、飲酒や緊張、冷え、長い時間の座位、大量の刺激物の摂取、慢性的な骨盤底への物理的刺激、疲れなどの慢性前立腺炎の発症リスクを高める要因であることは控えるような生活を送ることができるように心がけましょう。

 

長い時間デスクワークをしたり自動車を運転したりすることが必要な場合は、合間に席を立ったり、車から降りたりして少しでも体を動かすことを意識しましょう。

 

症状がある時、お風呂に入って体を温めることで症状が改善することもあります。水分を摂取することも改善のために有効であると言われているため心がけて水分摂取を行うこともお勧めです。

慢性前立腺炎に効果的なツボ

・中極

膀胱兪

・会陰

次髎

太谿

・下髎

・曲池

・合谷

・関元

中極

中極は、尿のトラブルに特によいツボと言われています。中極のある場所は、膀胱にも近く、押して刺激することは正しい排尿のリズムに整える効果があると考えられています。

 

泌尿器系の問題に対してよく使われており、血流がよくなり、腎機能が高まるツボです。腰痛や冷え症、生理不順などにも効果的です。

膀胱兪

膀胱兪は、肩こりや首こり、顎関節症、こわばりなどに対して効果を発揮するツボです。

 

膀胱を回復させる効果があるため、暴行に関するトラブルに対しても効果的です。慢性前立腺炎は、尿に関する症状が多く現れるため効果が期待できるのです。

会陰

会陰は、デリケートゾーンにあるツボです。会陰は、女性の心と体にとっては大事な場所にあるのです。

 

経絡のなかで、督脈と任脈、衝脈という重要な脈が合わさる場所にあり、体の色々な不調が現れます。

 

子宮や卵巣とも繋がっている場所であるため、婦人科系の病気に対して効果を発揮します。

ツボの位置と押し方

中極

中極の場所は、恥骨の上から指2本分上に上がった場所です。

 

押すときは、あおむけの状態で中指を中心に3本の指を使って押します。骨盤に向けて押しましょう。慢性前立腺炎を改善するためには、膀胱兪と合わせて押すことでより効果を発揮すると言われています。

膀胱兪

膀胱兪は、背骨から下に向かって仙骨の2つ目の出っ張りから指1本半ほど外側にあるツボです。

 

押しにくい場所にあるため、押すときは誰かに押してもらっても良いでしょう。慢性前立腺炎を改善するためには、中極と合わせて押すことでより効果が期待できます。

会陰

会陰は、会陰部の中央にあります。前正中線上で恥骨結合の上際に取ります。会陰部は、女性の場合肛門と膣の間で、男性の場合肛門と睾丸の間です。

 

1秒に1センチくらいのゆっくりした速さでかすかに皮膚に触れるくらいの優しさで軽くさするだけで効果を感じることができるでしょう。

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