公開日:2022年 6月22日
更新日:2023年 12月 2日
本日は声帯ポリープの鍼灸について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
声帯ポリープの原因は、声帯に血腫ができて腫れた状態で大きな声を出し続けることです。
声を酷使したり風邪や喫煙などによって炎症を起こしたりすることで声帯の粘膜が充血します。声帯の粘膜が充血している時に大きな声を出すなど声帯を酷使すると、声帯の粘膜の血管が破れ、内出血し血腫ができるのです。
血腫は大きな声を出すことを避けて安静をにすることで、自然に改善することもあります。血腫ができた時は大きな声を出すことを避けて安静をにすることで声帯ポリープの予防につながるのです。
声帯ポリープは、声帯の表面に形成される腫瘍状の良性の腫れ物です。これらのポリープは声帯の振動に影響を与え、声の質に変化を引き起こすことがあります。声帯ポリープの原因には以下のようなものがあります。
長期的な声の使い過ぎ:この状態は、特に声を頻繁に使う職業(教師、歌手、俳優、スポーツコーチなど)の人々に見られます。長時間や高い音量で話すことが続くと、声帯に継続的なストレスがかかり、ポリープの発生につながる可能性があります。
声帯の急激な使い過ぎ:大声を出すこと、叫ぶこと、強い咳など、短期間で声帯に急激なストレスを与える行為も、ポリープの原因となることがあります。
喫煙:喫煙は声帯の組織に炎症を引き起こし、ポリープの形成に寄与することがあります。
アレルギーや呼吸器感染症:アレルギーや上気道感染症(風邪やインフルエンザなど)が声帯の炎症や刺激を引き起こし、ポリープの形成につながることがあります。
胃酸逆流(GERD):胃酸が食道に逆流し、喉や声帯に影響を及ぼすことで、声帯ポリープの原因になることがあります。
声帯の外傷:事故や手術などによる声帯への物理的な外傷も、ポリープの原因となることがあります。
声帯ポリープの初期段階の症状は、喉の奥の違和感です。この違和感は、何かが喉の奥に詰まったような感覚で、うがいをしてもなくなりません。
症状が進むと、声の嗄れや、かすれ声などの症状が見られます。他にも、空気が漏れるような声になったり、話している途中で声が続かなくなったり、飲み込む時にしみるような痛みを感じたりすることもあります。
大きさが非常に大きいポリープの場合は呼吸困難を起こすこともありますが、これは非常に珍しいケースです。
声帯ポリープの症状は、ポリープの大きさや位置によって異なりますが、以下のような特徴的な症状が現れることがあります。
声のかすれや変化:最も一般的な症状で、声の質が変わり、かすれたり、不安定になることがあります。
発声困難:声を出す際に、以前よりも多くの労力が必要になることがあります。特に、長時間話した後に顕著になることがあります。
声の疲れや痛み:長時間話したり、声を張り上げた後に、喉に疲れや痛みを感じることがあります。
喉の違和感:喉に何かが詰まっている感じや、異物感を覚えることがあります。
発声時の息切れ:発声時に息が切れやすくなることがあります。
咳や喉の痰:声帯ポリープが刺激になり、咳や喉の粘液の分泌を引き起こすことがあります。
音域の変化:歌う際など、特定の音域で声の質が変わることがあります。
これらの症状は、声帯ポリープの他にも様々な声帯の問題で起こり得るため、耳鼻咽喉科の専門医に相談することが重要です。
声帯ポリープの改善方法は、消炎鎮痛剤や吸入のステロイドを使うことです。基本的には、薬を使うことで数ヶ月で炎症は改善します。
炎症が改善しない場合は、口からポリープを切りとって取り出す手術を行います。
声帯ポリープの改善法は、ポリープの大きさ、症状の重さ、および個々のニーズに応じて異なります。以下に、一般的なオプションを紹介します。
音声指導:専門家による指導で、正しい発声方法を学びます。声帯のストレスを減らし、炎症を軽減するための技術を習得します。声帯への負担を減らすための日常的な声の使用方法を調整します。
医学的管理:声帯ポリープがアレルギーや胃酸逆流に関連している場合、これらの状態を改善する薬が処方されることがあります。
手術:声帯ポリープが大きい、または音声指導で改善が見られない場合には、手術でポリープを取り除くことが検討されます。手術は通常、局所麻酔または全身麻酔の下で行われます。手術後は、一時的に声の休息が必要になることがあります。
生活習慣の改善:声帯への負担を減らすために、喫煙の中止やアルコール消費の制限が推奨されます。適切な水分摂取で喉を潤し、声帯を保護します。声帯に負担をかける活動(大声での話し方、叫ぶなど)を避ける。
定期的なフォローアップ:改善の進行状況を評価するため、定期的に耳鼻咽喉科医にいきましょう。
声帯ポリープの改善方法は個々のケースによって異なるため、適切な方法は医師と十分に相談して決定することが重要です。
声帯ポリープの改善において、直接ポリープを改善するための薬はありませんが、関連する症状や原因を緩和するために以下のような薬が使用されることがあります。
抗アレルギー薬:声帯ポリープがアレルギーによる炎症の結果である場合、抗ヒスタミン薬が処方されることがあります。
例: セチリジン(ザイザル、ジルテック)、ロラタジン(クラリチン)、フェキソフェナジン(アレグラ)など。
鼻噴霧ステロイド:上気道のアレルギー症状に対して処方されることがあります。
例: フルチカゾン(フリックスナーゼ)、モメタゾン(ナゾネックス)など。
胃酸逆流症(GERD)の改善薬:胃酸逆流が声帯の刺激の原因である場合、プロトンポンプ阻害剤(PPI)やH2ブロッカーが処方されます。
例: オメプラゾール(プリロセック)、ランソプラゾール(プレバシッド)、ファモチジン(ペプシド)など。
抗炎症薬:声帯の炎症を緩和するために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が処方されることがあります。
例: イブプロフェン(アドビル、モトリン)、ナプロキセン(アリーブ)など。
これらの薬は、声帯ポリープに直接作用するわけではなく、ポリープの発生や悪化に関連する症状や条件を管理するために使用されます。
声帯ポリープの発症には、喉を酷使することが大きく影響しています。そのため、喉を酷使する仕事をしている人や、喉を酷使する趣味を持っている人は、声帯ポリープができやすいです。
特に、歌手やナレーター、講師や教師、演説を行う政治家などは声帯ポリープができやすいと言われています。また、趣味がカラオケの人やスポーツ観戦の応援の人なども注意が必要です。
発声方法が悪い場合は、より声帯ポリープができるリスクが高くなります。また、非喫煙者よりも喫煙者の方が声帯ポリープの発症が多い傾向があるということもわかっているため、注意が必要です。
・少商
・魚際
・上廉泉
少商は喉の痛みに効果的なツボです。日常の中で揉んでおくことで、喉の粘膜の働きがよくなり、喉が丈夫になると言われています。
他にも、精神的な病気のの急性症状などを和らげる効果もあります。感情が興奮してブレーキをかけることができなくなりそうな時に刺激をすることをお勧めします。
魚際は喉の痛みや咳などに効果的なツボです。声が出にくい時にもお勧めです。そのため、咳の症状が現れている風邪には非常に効果的であるといわれています。
そのため、声帯ポリープによって現れる声のかすれなどの症状にも効果が期待できます。他にも、胃の不調や手から肩にかけてのだるさなどにも効果を発揮します。
上廉泉は、喉のかすれに効果的なツボです。そのため、声のかすれが現れる声帯ポリープには効果が期待できるのです。
また、ツボを押すことで唾液の分泌を促す効果もあるため、喉が乾燥しているときなどにもおすすめのツボです。
風邪が改善した後もからせきが続くときに刺激をすることがおすすめです。
少商の場所は、両手の親指の爪の付け根の外側です。右手の親指の場合は左下で、左手の親指の場合は右下にあります。
押すときは指で押しても良いですが、爪の先やペンの先など固いもので押すこともおすすめです。
魚際は親指の付け根の膨らみにあるツボです。膨らんでいる場所の真ん中あたりで親指の骨の際にあります。
押すときは、反対の手の親指を使って押します。力をいれるときに爪を立てないように注意して親指の腹を使って押しましょう。
上廉泉は、あご下の骨にあるくぼみにあります。
顔のむくみやたるみを改善したい場合は、頬車と同時に押すとより高い効果が期待できます。この時のポイントは、ツボを押しながら、首を伸ばすように上に引き上げる動きを擦ることです。
11時から21時
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