公開日:2021年 1月27日
更新日:2021年 5月 15日
本日は発達障害について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
発達障害は、生まれた時からの脳の機能の発達の偏りによって起こる障害です。
発達障害が起きる原因やメカニズムは、まだはっきりと明らかになっていません。そのため、ほとんどの場合は原因不明とされます。
一部では、胎児の時に風疹に感染したりという感染症や遺伝子の異常などが影響するとも言われています。
発達障害の症状が分かりやすく現れるかどうかということは、環境なども関係しますが、親の育て方や愛情不足などが原因だということではありません。
発達障害は、人によって行動や理解に対して現れる特徴によって、色々な障害に分けられます。主に3つの種類に分けられます。
その3つの種類とは、自閉症スペクトラム障害、注意欠如・多動性障害、学習障害です。 障害はいくつも重なって起こることもあります。中には、いくつもの特徴を合わせて持っている人もいます。
光や音などの視覚や聴覚、味や匂いなどの味覚や嗅覚、触り心地などの触覚など色々な感覚において敏感になる感覚過敏が起こる人も多いです。
反対に、痛みや視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚に対しての刺激への反応が鈍くなる感覚鈍麻がある人も多くいます。
他に言葉の遅れや発達性協調運動障害、てんかん、チックなどの症状が現れることもあります。
発達障害を理解するには、子供がどのようにして発達していくかということを知ることが必要です。子供が大人になるまでの間に必要な段階を知るということです。
子供が大人になるまでの段階のどこかでつまずいてしまった場合、発達障害と考えられる状態になります。
発達障害は病気ではありません。病気と大きく違うことは、病気は改善を試みることによって良くなり、発達障害は発達していくことで症状が軽くなることもあります。
発達障害で、家族や周りの人が1番大切にすべきことは、みんなで協力して、その人に合った接し方をしたり、生活環境を整えたりして、その人が社会で生活しやすくなるように支えることです。
他にも改善方法として成長に合わせて、特徴に合わせた育て方をしたり薬を使ったりすることもあります。
発達障害は、本人や家族は、発達障害とずっと付き合っていくことになります。そのため、発達障害ときちんと向き合うことが重要です。人に合わせた特徴を家族など周りの人がよく理解し、その人に合わせてサポートしていくことが必要です。
思春期では、うつの傾向が起きたり、新しい症状が起きることもあります。日常生活の中で様子を見ながら、必要に合わせて医療機関に相談することで症状が悪くなることを防ぐことができます。
発達障害は根本的に改善できるものではありません。きちんと発達障害であることを判断をした後、周りの人に特徴を理解してもらう努力が必要になります。
特徴を自分自身も周りの人も理解することで、この人にはこういう特性があるからこうしようと、周りも温かく受け入れてくれるようになり人間関係の改善に繋がることもあります。