公開日:2021年 3月23日
更新日:2021年 5月 15日
本日は動脈硬化について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
動脈硬化の原因について、今はまだはっきりとわかっていません。
しかし、血中コレステロールや中性脂肪が増え脂質異常症の状態であることや、高血圧や糖尿病などの生活習慣病があること、肥満や喫煙の習慣があることなどが、動脈硬化を引き起こしやすくする要因であるということはわかっています。
最近の研究では、コレステロールの中でも特に超悪玉といわれる小型LDLコレステロールが多い場合動脈硬化を引き起こしやすいということがわかっています。反対に善玉コレステロールが多い場合、動脈硬化のリスクは低くなるということもわかっています。
コレステロールの値があまり高くなければ動脈硬化は起きないのか、というとそうではありません。コレステロールの値が高くなくても動脈硬化を起こすケースもあるのです。
動脈硬化には、肥満や高血圧、高血糖、脂質代謝異常など、色々なことが関係しています。多くの人はこのような要因が複合的に重なって動脈硬化を起こしてしまうのです。動脈硬化は、多くの要因によって促進されてしまうのです。
動脈硬化は初期症状がほとんどありません。症状のないまま、体の中で静かに進んで行きます。動脈硬化が進むと、脳と心臓と足に症状が現れます。
脳では、めまいや頭痛、耳鳴りなどの症状が起こります。しゃべりにくくなったり、手足のしびれが現れたり、力が入らないと感じるようになります。
心臓で現れる症状では、階段を登り降りするとき動悸がするようになります。急いだり、重い荷物を持って歩いたりすると息が苦しくなることもあり、疲れやすいと感じるようになります。
足では、冷えや痛みなどの症状が現れます。歩いているとき太ももの裏側やふくらはぎに痛みを感じたり、足をひきずったりするようになります。
このような症状がある場合、気が付かないうちに動脈硬化がかなり進んでいることがほとんどです。すぐに病院に行くことをお勧めします。
症状がない場合は、人間ドックなどで脂質の数値から改めて振り返ると良いです。
動脈硬化は、初期段階ではほとんど症状がなく進んでいき、おかしいということに気がついたときには臓器が大きなダメージを受けた後であることが多いです。定期的に調べるなど十分に注意しましょう。
動脈硬化そのものを改善する方法は、いまだに確立されていません。
薬を使って血液の通りを改善したり、手術で動脈そのものを人工の物に換えたりなどという改善方法はありますが、このような改善方法は動脈硬化が大きな合併症を引き起こしたときに使われる方法です。
このような方法には、自分の体や生活の質に対してたくさんの制限や大きな苦痛を感じることが多いです。動脈硬化に確立された改善方法はありませんが、動脈硬化は急に起こるものではありません。
糖尿病や高脂血症、高血圧などの動脈硬化を引き起こす可能性のある病気を予防することで動脈硬化を予防することができます。
そのために、食生活を改善すること、適度な運動をすること、禁煙をすること、ストレスの対策をすることが非常に大切です。
一般的に、年齢を重ねることによって動脈硬化は進みます。できるだけ早い段階で、生活習慣などを意識して改善しておくことで、動脈硬化の予防につながります。
動脈硬化を予防するためには、適度な運動が大切です。1回30分程のウォーキングや水泳、エアロビクスなどの有酸素運動を習慣にすると良いでしょう。
適度な運動をすることで、太りにくい体質をつくることができます。中高年の場合は、激しい運動は危険なため無理のない範囲で運動を行うことが大切です。
動脈硬化を予防するためにおすすすめの食べ物は、精製されていない穀類である雑穀です。米やパン、麺などを食べる際、玄米や白米に雑穀を混ぜて雑穀ご飯にしたり、ライ麦パンにしたりうどんよりそばを選んだりすると良いでしょう。
精製されていない雑穀は、水溶性繊維が多く含まれています。小腸で糖がゆっくりと吸収されるため、食後の血糖値の上昇が緩やかです。そのため、インスリンの必要量を抑えることができるのです。
たんぱく質の摂取には、魚や大豆、豆腐や納豆などの大豆製品がおすすめです。魚や大豆食品には、多価不飽和脂肪酸が多く含まれています。特にサバやイワシなどの青背魚はEPAやDHAが多く含まれています。
多価不飽和脂肪酸やEPAやDHAなどの脂肪酸は悪玉コレステロールや中性脂肪を低下させる働きがあり、血圧の低下や血栓予防などに効果的です。
控えたほうが良い食べ物は、牛脂やラード、バターなどの動物性脂肪です。動物性脂肪は、冷えると固まる脂で、飽和脂肪酸を多く含んでおり悪玉コレステロールを増やしてしまいます。
肉でタンパク質を摂る際は、霜降り肉ではなく赤身肉にしたり、鶏肉は皮を取ったり、工夫して食べるようにしましょう。
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