急性散在性脳脊髄炎の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年 10月23日

更新日:2022年 11月 9

本日は急性散在性脳脊髄炎について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 急性散在性脳脊髄炎とは
  • 急性散在性脳脊髄炎の原因
  • 急性散在性脳脊髄炎の症状
  • 急性散在性脳脊髄炎の改善方法
  • 急性散在性脳脊髄炎のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

急性散在性脳脊髄炎は、珍しい病気

急性散在性脳脊髄炎は、脳、脊髄の神経に炎症が起きて神経の被膜が傷ついて中心部分がむき出しになってしまうことで、色々な症状が出る病気です。

 

急性散在性脳脊髄炎は、日本の全国的な調査では10万人に0.8人が発症しているということがわかっている珍しい病気です。

 

発症する年代は子供に多く、ウイルスに感染した後やワクチンを接種した後に起きることが多いと言われています。

 

急性散在性脳脊髄炎を発症すると、重い後遺症が残ることも多いです。

急性散在性脳脊髄炎の原因は、ウイルス感染やワクチン接種

急性散在性脳脊髄炎の原因の多くは、ウイルスに感染することやワクチンを接種することです。

 

免疫力が強くなり過ぎてしまい、自分自身の体を攻撃してしまうことで脳や脊髄、目などの神経を傷つけて病気が発症すると考えられているのです。

 

原因になる病原体は、インフルエンザウイルス、はしかウイルス、風疹ウイルス、水痘、帯状疱疹ウイルス、EBウイルス、アデノウイルス、サイトメガロウイルスなどと、マイコプラズマ、カンピロバクター、溶連菌などがあります。

 

ワクチンを接種した後に発症している中で原因となっていることが多いワクチンはインフルエンザとヒトパピローマウイルスのワクチンです。

 

しかし、他にも、B型肝炎ウイルスワクチン、日本脳炎ワクチンなど色々なワクチンで急性散在性脳脊髄炎が発症していることが報告されています。

急性散在性脳脊髄炎の症状は、頭痛や吐き気や嘔吐、発熱など

急性散在性脳脊髄炎の症状は、頭痛や吐き気や嘔吐、発熱などです。症状が重くなると、手足のしびれや痙攣、歩きにくさ、意識がもうろうとする、目が見えにくくなる、感覚の鈍りなどの症状が現れます。

 

他にも、行動の異常、話ができなくなるなどの症状も現れることがあります。

 

急性散在性脳脊髄炎の発症は、ウイルスに感染したりワクチンを接種したりした後、数日から4週間の間に起こります。症状も急激に現れます。

 

ほとんどの場合、最初は見られません。しかし、約1割の人は3ヶ月以上後に再発することがあると言われています。

急性散在性脳脊髄炎の改善方法は、確立されていない

急性散在性脳脊髄炎の改善方法は、確立されていません。今のところは、入院をして、ステロイドを大量投与する方法が改善に有効であると言われています。

 

一般的な方法としては、初めに大量のステロイドを静脈注射し、その後量を少しずつ減らしながら投与していきます。

 

なかなか効果が見られない場合は、免疫グロブリンを大量に投与したり、血液の体外循環装置を使って病気の原因になっている物質を含んだ血漿を体の外に出して新鮮な血漿を補充する方法を行なったりすることもあります。

早く気がつき、専門的な知識のある病院に行く

急性散在性脳脊髄炎は命に関わることもある病気で、後遺症が残る可能性もある病気ですが、発症を防ぐことは難しいです。そのため、疑いのある症状が現れた場合は、早く気がつき、専門的な知識のある病院に行くことが大事です。

 

ワクチンを接種した後やウイルスに感染した後、4週間の間は、疑いのある症状が現れていないかどうかを注意して見ておきましょう。

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