公開日:2023年 1月 5日
更新日:2023年 1月12日
本日は偽性軟骨無形成症について解説させていただきます。
本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
偽性軟骨無形成症の原因は、COMPの遺伝子の変異です。COMPの遺伝子は、軟骨の細胞外基質成分で、 軟骨細胞の中ででカルシウムを接合する時に関わっている遺伝子です。
遺伝形式は常染色体優性遺伝です。しかし、実際には多くの場合が、散発性に突然変異として発症します。
偽性軟骨無形成症の症状は、四肢短縮型低身長、下肢の変形、短指、関節弛緩性です。ほとんどの場合、生まれた時の身長は正常で、明らかな異常が見られません。
幼児期に歩き始めることが遅かったり、あひる様歩行が見られたり、 身長が急激に伸びなくなったりすることがきっかけになり、偽性軟骨無形成症を疑われたり判断されたりすることが多いです。
股関節や膝関節などの下肢荷重関節では比較的早い段階で変形性関節症が見られるようになります。
低身長は著しく、最終身長は程度が軽い場合3~-4SD、 重い場合は-6SD以下です。関節弛緩性が強いため、下肢では明らかな内反膝や外反膝変形が見られます。
ただし、肘関節や股関節では屈曲拘縮が見られることも多いです。脊椎では、明らかな腰椎前弯が見られ、年長児になると側弯などの脊柱変形も見られます。
偽性軟骨無形成症の根本的な改善方法は今のところありません。骨や関節の障害に対して、対処を行うことになります。
比較的早い段階で大きい関節の関節症性変化が現れるため、小児期には下肢のアライメント異常に対して骨端線抑制術を行ったり矯正骨切り術を行ったりすることが多いです。
低身長に対して四肢骨延長術を行うと、変形性関節症が悪くなったり関節弛緩性によって関節変形が起こる可能性もあるため、低身長に対して改善を行う方法はありません。
偽性軟骨無形成症では、早い段階から四肢や脊柱変形、変形性関節症が現れます。そのため、そのような症状に対して改善を行うことが必要です。しかし、改善を行っても必ずしも予後が良い方向に進むとは限りません。
成人期以降も継続して改善に取り組みことが必要になることも多いのです。小児期に関節の変性を防ぐために矯正骨切り術などを行いますが、成人してから最終的に人工関節置換になるなどの可能性もあります。
11時から21時
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11時~21時迄 | ◯ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
年末年始