つわりの鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年  2月 3日

更新日:2021年  5月 15日

本日はつわりについて解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • つわりとは
  • つわりの原因
  • つわりの症状
  • つわりの改善方法とできること
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

つわりは妊娠に伴って起こる食欲不振や吐き気、嘔吐など

つわりとは、妊娠に伴って起こる食欲不振や吐き気、嘔吐などの消化器系の異常のことです。一般的には、妊娠5週目頃から起こります。

 

つわりは、妊娠したことによって起こる生理的な変化です。全ての妊婦の約50~80%に現れるといわれており、早朝や空腹時に強く症状が出てきます。

 

一般的には、妊娠12~16週目頃までには自然に症状は消えますが、個人差も大きいため、その後再び起きることもあります。

つわりの期間や症状の程度は非常に個人差が大きいです。ほとんどつわりを経験しない人、非常に早い時期からつわりが始まる人、出産の直前までつわりが続く人など様々です。

 

多くの人は妊娠している間につわりはを経験します。過度に心配する必要はありませんが、症状が重い場合や辛くて耐えられない場合には病院に行くことをお勧めします。

つわりの原因はホルモンバランスの変化

つわりの原因は、ホルモンバランスの変化です。妊娠したことによって変化するホルモンバランスの変化に対して、母体が対応しきれないことによって起きるとされています。

 

他にも、妊娠に伴って起こるビタミン不足が原因の代謝障害や妊娠によっての血糖の変化、妊娠から来る精神的な影響などが原因でつわりが起きることもあります。

 

ストレスが強い人の方がつわりの症状が重いことが多く、心理的なことも関係しているといわれています。

つわりの原因は、妊娠の初期段階で起こるホルモン環境の変化や代謝の変化だといわれています。ストレスなど心理的なことも関係していると考えられており、妊娠すると生活環境も変わるため、生活環境の変化も原因であると考えられています。

 

そのため、つわりがない人は、妊娠初期のホルモン環境や代謝、生活環境などの急激な変化変化に上手に対応できる人だといわれています。

主な症状は、吐き気、匂いに敏感になること、頭痛、眠気、イライラ

つわりでは、吐き気や不快感、嘔吐、食欲不振などの症状が起きます。それによって、脱水状態になったり口が渇いたり、皮膚が乾燥したり倦怠感を感じたり、胃痛や便秘が起こったり、体重が減ったりします。

 

主なつわりの症状は、吐き気、匂いに敏感になること、頭痛、眠気、イライラです。

つわりの代表的な症状として、胃や胸のむかつき、吐き気があります。反対に、食べ物が常に口に入っていないと吐き気がするという症状があることもあります。この症状は、食べつわりと言います。

 

妊娠する前は全く気にならなかった匂いに対して強い不快感を感じるようになるという症状が出る人も多いです。炊けたご飯の匂いや煮物の匂いに敏感になることが多いです。

 

中には、シャンプーやアロマなどいつもはいい匂いと感じられる香りにも敏感に反応してしまう人もいます。

 

たくさん寝ていても1日中眠かったり、ずっとイライラした状態が続いたり、頭痛が起こったりするという人も多くいます。

つわりを悪化させないためにできること

つわりは非常に個人差が大きいです。体質も関係しているため、原因は様々ですがつわりを悪化させてしまう要因があります。つわりを悪化させないためにできることを知っておくと良いでしょう。

 

つわりを悪化させる大きな要因の1つは運動不足と栄養不足です。ビタミンやミネラルが不足すると、ホルモンバランスはさらに乱れてしまう可能性が高いです。つわりの改善には、なるべくバランスの良い食事をすることが大切です。

 

適度な運動も自律神経を整えるために効果的です。妊娠中は激しい運動はしてはいけませんが、軽い散歩やストレッチをするだけでもつわりの改善に効果を発揮します。

 

さらに、深呼吸をするだけでも副交感神経が活性化するため、深呼吸もお勧めです。

つわりを悪化させる要因には、精神的な要素も関係しています。

 

自律神経はストレスによって乱れてしまうこともあります。妊娠をすると、初めての経験に対して戸惑いやこれからの不安などのことを考えてしまいストレスも生まれやすくなります。

 

つわりの改善には、ストレスの少ない環境を作ることが大切です。パートナーや家族に協力を求めたり、仕事も負担のない程度にできるように会社に相談するなど、周りの手を借りましょう。

 

つわりの時期は辛いものです。乗り越えるために周りにも協力してもらいましょう。

少しでもつわりを楽にする方法

つわりは自律神経やホルモンバランスと非常に大きく関係しています。そのため、ツボを押すことも効果的です。

 

・内関

位置:手のひらを上に向けた時、手首の境目の線の中央から指3本分下の位置。

効果:内関は消化器に効くツボで、胃の不快感や食欲不振を改善するために効果的。イライラやストレスなどの精神的なことに関しても効果が期待できる。

 
 
・裏内庭
位置:足の裏の人差し指の下あたりの膨らんでいる部分
効果:胃腸系の不調に対して効果が期待できる。吐きつわりや食べつわりがある人に効果的。
 
自分でこのようなツボを押してみることで症状が軽減される可能性もあります。

つわりの際、体調が悪いからと閉じこもってしまうと、気分も塞ぎがちになってしまい、悪循環になります。無理をする必要はありませんが、動くことができそうなときには気分転換に好きなことをすると良いでしょう。

 

自分に大きく制限をかけるとストレスとなってしまいます。友達に会ったり、映画を見に行ったり、散歩に出かけたり、買い物をしたりと好きなことや楽しいことをすることも必要です。

 

つわりに効果的なツボ

内関

裏内庭

膻中

足三里

内関

内関は、平衡感覚を正常にする働きがあります。他にも、精神をリラックスさせる作用があります。

 

そのため、胃の不快感や吐き気を和らげる効果や不眠や不安感、イライラなどを和らげる効果があるとされています。

 

つわりだけではなく、乗り物酔いや二日酔いに効果的なツボであるとも言われています。胃がむかむかするときなどに押すことで、むかむかが和らぐことが期待できます。

裏内庭

裏内庭は、消化器官の働きを促し胃腸の働きを整える作用があるツボです。そのため、食あたりや食べすぎに効果を発揮します。

 

他にも、腹痛や下痢、嘔吐、食中毒などにも効果的であると言われています。特に、大きなストレスが原因で起こる嘔吐や下痢に効果的で、つわりにも効果を発揮するのです。

 

裏内庭を刺激することで、腸に対しても程よい刺激を与えることができます。そのため、便秘の改善にも効果が期待できます。

膻中

膻中は、気の病に効果的なツボです。気の不足である気虚と気の流れが滞る気滞を改善させる、鎮痛安定作用があるのです。

 

そのため、緊張や気分の不安、落込みなどにも効果的です。イライラや胸の痛み、息苦しさ、喉の痛み、自律神経の調節などにも効果があります。

 

気虚では倦怠感や息切れ、冷えなどの症状、気滞では胸腹部の張りや情緒不安定などの症状が現れます。胸にあるため、乳腺炎や女性特有の問題、母乳が出なくなった時などにも効果的であると言われています。

ツボの場所と押し方

内関

内関は、手のひらを上に向けた時に現れる、手首の境目の線の中央から指3本分下の場所にあるツボです。

 

押すときは、反対側の手の親指で押しましょう。少し強めの力で押すことがおすすめです。

裏内庭

裏内庭は、足の裏の人差し指の下辺りの膨らんでいる部分にあるツボです。

 

押すときは、親指で軽く押しましょう。裏内庭は胃腸の不調に効果を発揮します。そのためつわりの中でも、吐きつわりや食べつわりを改善したいときに効果が期待できます。

膻中

壇中は、バストトップを結んだ線上の中心にある窪みの部分にあります。

 

押すときは、中指で体の中心に向かって優しく押しましょう。壇中の近くには肋骨があるため、強く押しすぎないように注意が必要です。

悪化する要因を作らないようにした上でツボ押しを取り入れる

つわりを悪化させる大きな要因の一つは運動と栄養不足です。特にビタミン不足やミネラル不足はホルモンバランスの乱れにつながります。

 

吐きつわりがそこまでひどくない場合は、なるべくバランスの良い食事を心がけましょう。

 

適度な運動を心がけることも自律神経を整えることにつながります。軽い散歩やストレッチなどをして副交感神経を活性化させましょう。

 

精神的なこともつわりの悪化につながります。パートナーや家族に協力してもらい、ストレスが少ない環境を作り、できるだけ悪化する要因を作らないようにすると良いでしょう。

 

その上で、日頃からツボ押しを取り入れることで少しでも症状が和らぐことが期待できます。

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