卵円孔開存症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年  11月23日

更新日:2022年  12月 3日

本日は卵円孔開存症について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 卵円孔開存症とは
  • 卵円孔開存症の原因
  • 卵円孔開存症の症状
  • 卵円孔開存症の改善方法
  • 卵円孔開存症のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

卵円孔開存症は、先天性の心臓の病気

卵円孔開存症は、先天性の心臓の病気です。生まれつき、心臓の右心房と左心房を隔てる心房中隔の一部が完全に閉じていない状態のことです。

 

卵円孔が開いたままの状態のことを卵円孔開存というのです。卵円孔が開いたままでも通常、問題を起こすことはありません。

 

生まれる前には心臓の上部にある右心房と左心房の間の壁に組織が重なるようにしてできた穴が開いています。この穴は卵円孔と言います。

 

通常は、卵円孔は生まれると自然に閉じますが、完全に閉じない人もいます。卵円孔が完全に閉じていない人は成人の4~5人に1人いると言われています。

成人の4~5人に1人は、卵円孔が完全に閉じていない

卵円孔開存症の原因ははっきりとわかっていません。

 

しかし、成人の4~5人に1人は、卵円孔が完全に閉じていないと言われており、健康な人が卵円孔開存であるということがわかっています。そのため、頻度の高い心臓の病気であるといわれています。

卵円孔開存症は、基本的には通常目立った症状は起こさない

卵円孔開存症は、基本的には通常目立った症状は起こさないと考えられています。

 

心房中隔の一部がいわゆる弁のような構造になっているため、卵円孔が開いたままでも心臓内の血液の流れに異常が起きることはほとんどありません。そのため、心臓病で見られることの多い動悸や息切れ、胸の痛みなどの症状は見られません。

 

しかし、咳や排便などによって腹圧がかかると右心房内の圧が高くなり、卵円孔を通じて左心房内に血液が入ることがあります。

 

その時、何らかの原因で下肢の静脈に血栓ができているとその血栓が右心房から左心房に入り、脳梗塞につながることがあります。卵円孔開存症によって起きる脳梗塞は、比較的若い世代で発症します。

 

症状は、人によって違い、程度が軽い場合は頭痛やめまい、視野の異常などが現れその後自然に改善することもあれば、程度が重い場合は手足の麻痺や言語障害などが起きることもあります。

卵円孔開存症は、特に症状がないため改善を行う必要はない

卵円孔開存症は、特に症状がないため改善を行う必要はありません。卵円孔開存症によって脳梗塞を起こした場合は薬などで改善を行います。

 

薬は、アスピリンのような抗血小板薬やワルファリンカリウムなどの抗凝固薬を使います。卵円孔開存によって脳梗塞の再発リスクが高いと判断された場合は、カテーテルを使って卵円孔を閉じることもあります。

 

場合によっては、卵円孔を閉じるために手術を行うこともあります。

卵円孔開存症の疑いがある場合

卵円孔開存症の疑いがある場合は、体表面や食道から心臓に対して超音波を当てて心臓の形や動き、血流などを観察します。

 

心臓を構成する筋肉の電気的な動きを調べることもあります。心電図だけでは卵円孔開存があるかどうかを判断することができません。

 

しかし、奇異性脳梗塞の疑いがある場合は、他の原因による脳梗塞ではないということを判断するために調べられることがほとんどです。

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