前置胎盤の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年  1月 3日

更新日:2022年  6月10日

本日は前置胎盤について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 前置胎盤とは
  • 前置胎盤の原因
  • 前置胎盤の症状
  • 前置胎盤の改善方法
  • 前置胎盤のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

前置胎盤は子宮口を胎盤が覆っている状態

前置胎盤は、正常よりも低い位置に胎盤があることによって、子宮の出口を覆ってしまっている状態のことです。子宮の出口は一部が覆われていることもあれば、全てが覆われていることもあります。

 

前置胎盤には、全前置胎盤、部分前置胎盤、辺縁前置胎盤の3種類あり、子宮のどの位置に胎盤があるかによって種類が分かれています。

 

全前置胎盤は内子宮口を胎盤が全て覆っている状態、部分前置胎盤は内子宮口に胎盤が一部分だけ重なっている状態、辺縁前置胎盤は内子宮口の出口に胎盤の端が達している状態のことです。

 

前置胎盤の場合は、分娩の時、胎盤が胎児よりも先に出ることになるため、帝王切開で出産を行うことがほとんどです。

前置胎盤のリスクが高くなることは、高齢妊娠、多産、多胎など

今のところ、前置胎盤の原因はわかっていません。しかし、前置胎盤のリスクが高くなるとされる要因は明らかになってきています。

 

前置胎盤のリスクが高くなると言われていることは、高齢妊娠、多産、多胎などです。

 

さらに、過去に帝王切開をしたことがあったり、妊娠中絶手術を受けたことがあったり、子宮筋腫の手術を受けたことがあったりする場合もリスクが高まる要因になるとされています。

 

特に帝王切開は行う回数が増えるとリスクが高くなると言われています。

腹痛はない状態にも関わらず性器から出血が見られる

前置胎盤の自覚症状は特にありません。しかし、妊娠後期に腹痛はない状態にも関わらず性器から出血が見られます。この出血は、子宮が大きくなり胎盤が剥がれることで起こります。

 

多くの場合は数回にわたって少ない量の出血が見られますが、場合によっては最初から大量の出血が見られることもあります。

 

前置胎盤である可能性が医師に指摘され、性器から出血がある場合は腹痛がなくてもできるだけ早く医師に相談に行くことが大事です。

出血のリスクを下げ、無事に出産を終えることを目標

前置胎盤の改善方法はありません。そのため、できるだけ出血のリスクを下げ、無事に出産を終えることを目標にします。

 

出血のリスクを下げ出産を終えるためには、安静にすることが大事です。出血が見られたときは入院し、腹部の張りがあるときは子宮収縮抑制剤を使います。貧血があるときは鉄剤を使います。

 

前置癒着胎盤の場合、手術をしたとき出血の量が多くなるため、事前に動脈の中にバルーンを入れる方法で大量出血に備えて処置をしておくことが大事です。

癒着胎盤を起こす可能性

前置胎盤では、癒着胎盤を起こす可能性が高くなります。癒着胎盤は、胎盤が子宮にくっつき剥がれなくなることです。

 

前置胎盤で癒着胎盤を起こした場合、前置癒着胎盤と呼ばれます。前置癒着胎盤が起きると、胎児が生まれた後に自然に胎盤が剥がれて膣から外へ出てくることがありません。

 

胎盤が剥がれて膣から外へ出てくることがないということは、大量の出血を起こす可能性があり非常に危険です。そのため、出産した時に子宮を取り除くこともあります。

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