公開日:2021年 9月23日
更新日:2021年 10月28日
本日は再発性多発軟骨炎について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
再発性多発軟骨炎の原因はわかっていません。
再発性多発軟骨炎は男性も女性も同じくらい発症する可能性がある疾患です。
発症する可能性のある年齢は非常に幅広く、3歳から97歳までです。中でも発症することが多い年齢は、40~69歳であると言われています。
再発性多発軟骨炎の原因はまだ完全には解明されていませんが、いくつかの可能性があります。
・遺伝的な要因
再発性多発軟骨炎は、遺伝的な要因によって引き起こされる可能性があります。遺伝子によって、自己免疫系の機能が変化し、軟骨細胞を攻撃する免疫細胞が増えることがあります。この遺伝子の変異によって、軟骨が破壊される過程が始まる可能性があります。
・環境要因
環境要因は、再発性多発軟骨炎の発症に関与する可能性があります。環境汚染物質、化学物質、感染症などが、自己免疫系に影響を与え、再発性多発軟骨炎の発症につながることがあります。
・免疫系の異常
再発性多発軟骨炎は、自己免疫系の異常によって引き起こされる可能性があります。自己免疫系は、体内の異物を攻撃する機能を持っていますが、異常が起きると正常な組織を攻撃するようになります。再発性多発軟骨炎では、免疫系が軟骨細胞を攻撃し、軟骨を破壊するため、発症する可能性があります。
・病気や感染症の影響
再発性多発軟骨炎は、病気や感染症の後に発症することがあります。病気や感染症が、免疫系を刺激し、異常な反応を引き起こすことがあります。また、感染症が再発性多発軟骨炎の原因になることもあります。一方で、再発性多発軟骨炎自体が、他の自己免疫に関する病気と関連して発症することもあります。
・薬や病院での処置の影響
薬や病院での処置が、再発性多発軟骨炎の原因となる可能性もあります。薬が免疫系に影響を与え、自己免疫に関する病気を引き起こすことがあります。また、薬が軟骨細胞に影響を与え、軟骨の破壊を促すことがあります。
また、原因となる可能性のある病院での処置は、外科手術や注射、植込手術などです。
再発性多発軟骨炎は、まだ完全には解明されていない部分も多く、多くの研究が必要です。
再発性多発軟骨炎の症状は、炎症がおこる軟骨の部位によって違います。
多くの場合は、炎症が起こった部分の体表や耳介軟骨や鼻軟骨、眼球や皮膚に赤い腫れや痛みが起こります。耳介軟骨と鼻軟骨炎の炎症が長引くと変形します。他にも、難聴やめまい、ふらつき、吐き気などが起こることもあります。
気道に炎症が起きると、気道が狭くなるため呼吸の音が呼吸困難のような状態になります。心臓に影響した場合、心筋梗塞や弁膜症が起きることがあり、中枢神経に影響した場合は、脳梗塞や脳出血が起きることもあります。
再発性多発軟骨炎は、軟骨が破壊される自己免疫に関する病気の1つで様々な症状が現れます。症状は個人差があり、進行の程度によっても異なりますが、一般的には以下のような症状が見られます。
・関節痛
再発性多発軟骨炎の初期症状は、関節痛です。痛みは軟骨が破壊されることによって引き起こされます。関節痛は、通常は膝、肘、肩、手首などの大きな関節に現れます。関節痛は、徐々に悪化し、痛みが増し、関節が腫れたり、炎症が起こることがあります。
・関節の可動域の制限
再発性多発軟骨炎では、関節の可動域が制限されることがあります。このため、日常生活に支障をきたすことがあります。例えば、膝の可動域が制限されると、階段の上り下りが困難になり、肩の可動域が制限されると、腕を挙げることができなくなります。
・腫れや炎症
再発性多発軟骨炎では、関節が腫れたり、炎症が起こることがあります。これらの症状は、通常は痛みや可動域の制限と一緒に現れます。
・関節の変形
再発性多発軟骨炎が進行すると、関節が変形することがあります。軟骨の破壊により、関節の形が変わってしまうためです。これにより、関節の可動域がより制限されることがあります。
・その他の症状
再発性多発軟骨炎には、その他の症状も現れることがあります。例えば、疲れやすさや倦怠感、発熱、食欲不振、体重減少などがあります。これらの症状は、軟骨炎の炎症反応によって引き起こされることが多いです。
以上が再発性多発軟骨炎の主な症状です。これらの症状は、個人差があり、進行の程度によっても異なりますが、関節痛や可動域の制限、腫れや炎症、関節の変形などが現れることが多いです。
そのため、これらの症状がある場合には、再発性多発軟骨炎を疑う必要があります。また、再発性多発軟骨炎は、他の自己免疫に関する病気と混同されることがあるため、正確な判断が大事です。
再発性多発軟骨炎の主な改善方法は、ステロイド剤を使うことです。ステロイド材を使うことで炎症を軽くするのです。
炎症が強く、呼吸器や眼、循環器、腎などの重要な臓器に障害がある場合は、たくさんの量の経口ステロイド剤を使うこともあります。気道病変がある場合は、ステロイド材と合わせて免疫抑制剤を使うことも多いです。
気道の病変が重大な場合は気管切開をしたり気管に合わせて筒状の物体を入れて強度を強くする方法を使ったりすることもあります。
再発性多発軟骨炎は、現在のところ根本的な改善方法がなく、現れている症状に対して対処することが改善の中心になります。症状の程度に応じて、以下のような改善方法が用いられます。
・鎮痛剤、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
再発性多発軟骨炎による関節痛や炎症に対しては、鎮痛剤やNSAIDsが処方されます。これらの薬剤は、痛みや炎症を和らげる効果があります。
・ステロイド剤
ステロイド剤は、強力な抗炎症作用があるため、再発性多発軟骨炎による関節痛や炎症に対しても有効です。しかし、副作用もあるため、使用には注意が必要です。
・免疫抑制剤
再発性多発軟骨炎は、自己免疫に関する病気の一種であるため、免疫抑制剤が効果的です。免疫抑制剤には、メトトレキサートやシクロスポリンなどがあります。
・生物学的製剤
生物学的製剤は、免疫系の中で特定のタンパク質を標的として、その働きを阻害することで、炎症を抑制する薬です。
・栄養の摂取
軟骨を保護するための栄養素を摂取することも、再発性多発軟骨炎の改善に有効です。例えば、グルコサミンやコンドロイチンなどのサプリメントを摂取することができます。
・関節鏡下手術
再発性多発軟骨炎によって、関節の損傷が進行した場合には、関節鏡下手術が必要となることがあります。この手術は、関節の損傷を修復するための手術です。
再発性多発軟骨炎の改善方法は症状や進行度によって異なるため、専門医による判断や計画の立案が必要です。
また、再発性多発軟骨炎は、病気自体を完全に改善することはできません。そのため、定期的なフォローアップを行い、症状の変化や合併症の有無を確認しながら、適切な改善を継続していく必要があります。
再発性多発軟骨炎では、基本的になるべく炎症が起きている部位を避けるように注意することが大事です。
気道に病変がある場合は、気温や気圧、刺激物質の暴露などの環境の急激な変化や、風邪などの呼吸器に起こる感染症を避けることが非常に大切です。
また、耳介軟骨や鼻軟骨炎、皮膚などの体表に近い部位で炎症が起こると、物理的な摩擦などの刺激にも注意が必要です。
再発性多発軟骨炎は、完全な回復を期待することは難しい病気ですが、改善に取り組むことにより症状を緩和することが可能です。以下では、再発性多発軟骨炎を実際に改善した改善例をいくつか紹介します。
・免疫抑制剤の投与
ある女性は、免疫抑制剤の投与を開始し、投与後、症状が改善され、可動域も広がりました。定期的なフォローアップを続けながら、免疫抑制剤の投与を継続することで、症状の進行を抑えることができました。
・ステロイド剤の投与
ある男性は、再発性多発軟骨炎の症状が現れ、NSAIDsの投与を開始しましたが、症状の改善には至りませんでした。そこで、ステロイド剤の投与が開始しました。すると、数日後には症状が軽減され、関節の可動域も広がりました。改善を継続することで、症状は完全に消失し、再発性多発軟骨炎の再発を防ぐことができました。
・生物学的製剤の投与
ある女性は、再発性多発軟骨炎の症状が現れ、NSAIDsの投与が開始されましたが、症状が改善されませんでした。そのため、生物学的製剤の投与が開始されました。生物学的製剤の投与後は、症状が改善され、可動域も広がりました。
定期的なフォローアップを続けながら、生物学的製剤の投与を継続することで、症状の進行を抑えることができました。
・鍼灸
ある女性は、再発性多発軟骨炎の症状が現れ、NSAIDsの投与が開始されましたが、症状が改善されませんでした。そこで、鍼灸を行うことで、痛みや関節の可動域が改善することができました。
再発性多発軟骨炎は完全な回復は難しくても、様々な改善方法があります。ただし、副作用やリスクもあるため、改善方法の選択は慎重に行う必要があります。
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