ハッチンソン・ギルフォード症候群の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年  1月 7日

更新日:2022年  2月 1日

本日はハッチンソン・ギルフォード症候群について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • ハッチンソン・ギルフォード症候群とは
  • ハッチンソン・ギルフォード症候群の原因
  • ハッチンソン・ギルフォード症候群の症状
  • ハッチンソン・ギルフォード症候群の改善方法
  • ハッチンソン・ギルフォード症候群のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

遺伝性の病気の中でも症状が重いハッチンソン・ギルフォード症候群

ハッチンソン・ギルフォード症候群は、10歳くらいで動脈硬化によって程度の重い脳や心臓の血管障害が起こることが多い病気です。ハッチンソン・ギルフォード症候群は、遺伝性の病気の中でも非常に症状が重いです。

 

ハッチンソン・ギルフォード症候群という病名は、1886年にJonathan Hutchinsonと1897年にHasting Gilfordが報告したことによって名付けられました。

 

ハッチンソン・ギルフォード症候群は非常に珍しい病気で、日本での報告は約10例です。

ハッチンソン・ギルフォード症候群の原因は、遺伝子の突然変異

ハッチンソン・ギルフォード症候群の原因は、遺伝子の突然変異です。多くの人は、LMNA遺伝子のなかで点突然変異が起き、プロジェリンと呼ばれる異常物質が生まれているということがわかっています。

 

ハッチンソン・ギルフォード症候群は、痩せ気味で皮下脂肪が少なく、身長や体重の伸びが非常に悪い人が多いと言われています。

 

皮膚は厚く光沢があり、髪の毛も少なく四肢の関節が少し曲がった状態になっていることも特徴であるとされています。

 

ほとんどの人の原因は、LMNA遺伝子の突然変異です。そのため、遺伝することはありません。場合によっては、遺伝によって発症する人もいます。その場合の遺伝形式は常染色体劣性や常染色体優性です。

症状は、動脈硬化によって非常に程度の重い脳や心臓の血管障害

ハッチンソン・ギルフォード症候群の症状は、動脈硬化によって非常に程度の重い脳や心臓の血管障害です。脳や心臓の血管障害は、年齢を重ねると顕在化していき、命に危険が及ぶことも多いです。

 

生まれた時は特に障害や特徴などはみられません。しかし、乳児期早期から皮膚が硬くなり光沢が出てきます。乳幼児期から脱毛が起きたり、前額が突出したり、皮膚が萎縮したり硬くなったりします。関節も硬くなり動きが悪くなります。

 

身長や体重も伸びなくなります。合併症として悪性腫瘍が起こることもあります。

改善方法は今のところ確立していない

ハッチンソン・ギルフォード症候群の改善方法は今のところ確立していません。そのため、現れる症状に対して改善を行うことになります。

 

最近では海外で、Gタンパク質のファルネシル転移酵素阻害薬を使った改善方法が試されており、ある程度の効果があるということがわかっています。

 

これから研究が進むと効果的な改善方法が見つかる可能性もあるのです。

大事なこと

ハッチンソン・ギルフォード症候群は早い段階で命に関わることも多いです。しかし、40歳以上まで生存しているという報告もあります。

 

その場合、動脈硬化によって起こる血管障害だけではなく、がんにも注意することが大事になります。

 

症状は人によって差があるため、自分の症状に合ったサポートを受けることも大事になります。

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