公開日:2021年 5月23日
更新日:2023年 10月17日
本日は睡眠時無呼吸症候群について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
睡眠時無呼吸症候群は、寝ている間何回も呼吸が止まったり浅くなったりする病気です。
睡眠している時に呼吸が10秒以上止まる、1時間に5回以上の無呼吸になる、などという場合に睡眠時無呼吸症候群と判断されます。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に無呼吸を繰り返すことによっていろいろな合併症を引き起こす危険があります。さらに、睡眠をしているときにしっかり体を休ませることができなくなり日常生活に影響が出ることも多いです。
日中に眠気を感じることもあり、集中力が下がってしまうなどの日中の日常生活に影響が出てしまうこともあります。
睡眠時無呼吸症候群は、高血圧症と合わせて起こしやすいです。さらに、脳卒中や心筋梗塞、糖尿病とも関係があると言われています。
睡眠時無呼吸症候群の原因の中でも1番多い原因は、喉が塞がってしまうことです。
特に肥満は睡眠時無呼吸症候群と深く関係しています。太っている人が仰向けで寝ると空気の通り道である喉が狭くなるからです。
脳や神経などの異常が原因のこともあります。この場合は、脳から呼吸するための指令が筋肉に届かないことによって睡眠時無呼吸症候群が起こります。
肥満以外でも喉が塞がり無呼吸症候群が起こることはあります。
肥満以外に無呼吸症候群に関係する体型は、首が太く首回りに脂肪がついていることや下顎が後ろの方に引っ込んでいること、舌の付け根が大きいこと、顎が小さいことなどです。
特にアジア人は欧米人と比べて顔立ちが細く奥行きが短いつくりの人が多いです。そのため、アジア人は特別太っていない場合にも睡眠時無呼吸症候群を起こす人が多いです。
さらに、鼻炎や鼻中隔弯曲などの鼻の病気のある人やホルモンバランスに変化が起こる閉経後の女性も睡眠時無呼吸症候群を起こしやすいと言われています。
睡眠時無呼吸症候群は、主に2つのタイプに分けられます。一つは閉塞性睡眠時無呼吸症候群、もう一つは中枢性睡眠時無呼吸症候群です。それぞれの原因について詳しく解説していきましょう。
●閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)の原因
閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)は、睡眠中に喉の筋肉が緩み、気道が狭くなり、一時的に呼吸が停止する症状です。その主な原因は以下の通りです。
・肥満
肥満はOSAのリスクを高める最も重要な因子の一つです。特に首周りの脂肪が多い人は、気道を圧迫しやすく、その結果、気道が狭くなります。
・筋肉の弛緩
アルコールや睡眠薬、抗不安薬などが筋肉の弛緩を引き起こし、気道が狭くなる原因となります。
・アナトミー的な要因
顎の小ささや舌が大きい場合、喉の構造が気道を狭くする原因となります。
・年齢と性別
高齢者や男性はOSAのリスクが高いとされています。
・遺伝
家族にOSAの人がいる場合、そのリスクは高まります。
●中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)の原因
中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)は、脳からの呼吸指令が適切に伝わらないことで呼吸が停止する症状です。その主な原因は以下の通りです。
・ 心不全
心不全はCSAのリスクを高める主要な因子の一つです。
・脳血管障害
脳血管障害により脳の一部が損傷すると、呼吸制御が障害される場合があります。
・高地
高地に住んでいる人はCSAのリスクが高まるとされています。
・薬剤
オピオイドなどの薬剤がCSAの原因となることがあります。
以上が、睡眠時無呼吸症候群の主な原因となります。しかし、これらは一例であり、他にも様々な要因が関与している可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群の主な症状は、いびきや日中の眠気です。起きた時の頭痛や夜中に頻繁に行くなどの症状もあります。日中に感じる眠気は集中力の低下につながります。
そのため、睡眠時無呼吸症候群は、作業の効率が落ちたりや居眠り運転などの事故につながったり仕事中の事故につながったりすることもあります。
睡眠時無呼吸症候群の特徴は、睡眠しているとき、10秒以上の呼吸がない時間といびきを繰り返すことです。一時的だとしても呼吸が止まると血中の酸素が不足してしまいます。
そのため、睡眠時無呼吸症候群では深く眠れなくなり、夜中に何度も目覚めたり、起きた時疲れが取れていなかったりすることがほとんどです。睡眠時無呼吸症候群ではしっかり体を休めることができなくなるのです。
睡眠時無呼吸症候群では、慢性的に睡眠不足の状態になってしまいます。日中に強い眠気を感じるだけでなく、気分が落ち込無こともあるためうつ状態になることもあります。
症状が進むと、高血圧や不整脈、動脈硬化のリスクを高めるということもわかっています。
睡眠時無呼吸症候群は、主に閉塞性睡眠時無呼吸症候群と中枢性睡眠時無呼吸症候群の2つに分けられます。それぞれの症候群において症状が異なる場合がありますが、一般的な症状について解説していきましょう。
・いびき
睡眠時無呼吸症候群の最も代表的な症状の一つがいびきです。特にOSAの場合、気道が狭くなることで空気の通り道が狭くなり、いびきの音が大きくなります。
・呼吸の停止
睡眠中に呼吸が数秒から数十秒間停止する現象が見られることがあります。これは家族やパートナーによって指摘されることが多い症状です。
・睡眠の途切れ
呼吸が停止することで、睡眠が途切れてしまい、夜間に何度も目が覚めることがあります。
・日中の過度な眠気
夜間の睡眠が十分でないため、日中に過度の眠気を感じることがあります。これは運転中や仕事中に眠気を感じる原因となり、非常に危険です。
・頭痛
睡眠不足により、起床時に頭痛が起こることがあります。
・注意力の散漫
睡眠不足は注意力の散漫や集中力の低下を引き起こす可能性があります。
・記憶障害
睡眠は記憶の整理や学習に関与しているため、睡眠不足は記憶障害を引き起こすことがあります。
・イライラや怒り
睡眠不足は感情のコントロールが難しくなるため、イライラや怒りっぽくなることがあります。
・性欲の減退
睡眠不足やストレスが性欲の減退を引き起こすことがあります。
・高血圧や心血管の病気のリスク増加
長期的な睡眠時無呼吸は高血圧や心血管の病気のリスクを増加させる可能性があります。
以上のように、睡眠時無呼吸症候群は多岐にわたる症状を引き起こす可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群は、肥満の人に起こることが多いです。そのため肥満が原因で起こっている場合は、まず生活習慣を改善することが大切です。食生活を改めたり運動をする習慣をつけたりして、減量することが必要なのです。
寝ている間には、鼻マスクをして持続的に空気を送り、狭くなっている気道を広げるという改善方法を行います。さらに、マウスピースを使って下あごを前の方に移動させ、改善を行うこともあります。
原因が病気の場合は、原因となっている病気を改善する必要があります。その場合は薬などを使って原因の病気を改善し、合わせて寝ている間に鼻マスクをして狭くなっている気道を広げる方法で改善を行います。
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に呼吸が停止または減少することにより、十分な酸素が体に供給されない状態を指します。これには主に閉塞性睡眠時無呼吸症候群と中枢性睡眠時無呼吸症候群の二つのタイプがあります。改善法は症状や病態により異なりますが、以下に主な改善法をご紹介します。
・生活習慣の改善
軽度のOSAの場合、生活習慣の改善だけで症状が軽減されることがあります。これには体重の減量、アルコールや睡眠薬の摂取の制限、仰向けで寝ることを避けることが含まれます。
・CPAP
CPAPは、機械を使用して気道に陽圧をかけることで気道の開通を保ち、呼吸の停止を防ぐ方法です。患者はマスクを着用し、機械から送られてくる空気の圧力で気道を開くので、呼吸がスムーズになります。
・口腔内装置
特定の口腔内装置を使用することで、舌が後ろに落ち込んだり、下顎が後退したりするのを防ぎ、気道を確保する方法もあります。これにはマウスピースのような装置が使用されることが一般的です。
・薬
特定の薬物を使用して、気道の筋肉の緊張を保ち、気道の閉塞を防ぐ方法もあります。
・手術
重度のOSAの場合、または他の方法が効果がない場合、手術を行うこともあります。これには咽頭の筋肉や軟部組織を切除して気道の開通を改善する方法や、顎の骨を前方に移動させて気道を確保する方法があります。
・位置の指導
仰向けに寝ると気道が閉塞しやすくなるため、横向きやうつ伏せで寝るように指導する方法もあります。
・健康教育
本人が病態を理解し、改善への協力を得るための健康教育も重要な改善法の一つです。
以上が主な改善法ですが、症状や状態によって適切な方法を選択する必要があります。
睡眠時無呼吸症候群の改善に薬が用いられることがありますが、それは主に補助的な方法となります。薬での単独の効果は限定的であり、他の方法と併用することが一般的です。使用される薬剤には以下のようなものがあります。
・呼吸刺激薬
プロトリプチリンなどの三環系抗うつ薬や、モダフィニルなどの覚醒剤が呼吸刺激薬として用いられることがあります。
・鼻詰まりの改善
アレルギーや風邪による鼻詰まりがSASの原因となっている場合、抗ヒスタミン薬や鼻用ステロイドスプレーが使用されることがあります。
・睡眠改善薬
不眠症がSASの原因となっている場合、ベンゾジアゼピン系睡眠薬や非ベンゾジアゼピン系睡眠薬が使用されることがあります。
ただし、これらの薬剤は副作用や依存性があるため、使用には注意が必要です。また、薬はあくまで補助的な方法であり、根本的な改善方法となるわけではありません。
睡眠時無呼吸症候群を予防するためには、まず生活習慣を見直すことが大切です。肥満にならないよう、食生活に気をつけたり、運動をする習慣をつけたりしましょう。
お酒を飲むと喉や顎の周りの筋肉の力が抜けてしまうため寝る前にお酒を飲むことを控える、タバコは喉の周りに炎症を起こしやすくなるためタバコを控える、などのことに気をつけることも睡眠時無呼吸症候群の予防につながります。
寝る時の姿勢にも注意が必要です。仰向けは舌が喉に落ちやすくなるため気道が狭くなってしまう要因になります。横向きで寝る方法も予防には効果的です。
睡眠時無呼吸症候群は、心筋梗塞や脳卒中、糖尿病などの危険性が高まります。健康に生活するためにも睡眠時無呼吸症候群を予防しましょう。
・鼻通
・合谷
・人迎
鼻通は、鼻の様々な症状に効果的なツボです。 刺激をすることで、鼻水や鼻づまり、くしゃみなど鼻の色々な症状の改善が期待できるのです。
鼻の病気がある人は睡眠時無呼吸症候群にもつながりやすいと言われています。そのため、鼻通を刺激して鼻の不調を改善することで睡眠時無呼吸症候群に対しても効果が期待できます。
合谷は、喉の炎症や咳、声のかすれや、喉のつかえなどに効果のあるツボです。睡眠時無呼吸症候群では、喉が使えることによって起こることもあります。
そのため、合谷を刺激することで、睡眠時無呼吸症候群の症状に役立つ可能性があるのです。
人迎は、自律神経の働きを整え、血圧を下げる効果があります。人迎を刺激すると、首周りの血行がよくなります。そのため、首についている余分な脂肪を落とすという効果が期待できます。
睡眠時無呼吸症候群は、肥満によって起こることが多いです。特に首に脂肪が多くついていると喉が塞がってしまい、睡眠時無呼吸症候群になりやすいと言われています。
人迎を刺激することで、首の余分な脂肪が落ち、睡眠時無呼吸症候群の改善につながるのです。
鼻通は、小鼻のすぐ横にあるくぼみにあります。迎香の少し上に左右両側あるのです。
押すときは、両手の人差し指を使って押します。押す時間を少し長めすると、より効果的であると言われています。
合谷は、親指と人差し指の骨が合わさっている場所の前の谷間にあります。合谷という名前もツボの位置から来ていると言われています。
少し痛みを感じるくらいの力加減で、5〜6回ずつ押すと良いでしょう。
人迎は、喉仏から指2本分離れたところの左右両側にあります。探すときは、喉仏から外側に指を動かしていき、脈を感じるところを探します。
押すときは首の中心に向かって押すようなイメージで押しましょう。軽く触れるだけでも効果が得られます。
11時から21時
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