公開日:2021年 5月23日
更新日:2021年 6月13日
本日は周期性嘔吐症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
周期性嘔吐症の原因は、体に蓄えた栄養分を使い果たしてしまうことです。
精神的なストレスや緊張、感染症、疲れなどによって食事の量が減ることで、体にある栄養分を使い果たしてしまい、脂肪を分解してエネルギーに変えます。
すると、エネルギーと同時にアセトンができます。このアセトンが血液の中に増えることが周期性嘔吐症の主な原因なのです。
疲れや精神的なストレス、感染症、環境の変化、乗り物酔い、過剰な運動、脂質の多い食べ物を食べること、月経など、色々なことがきっかけとなって嘔吐が起きます。
中でも、テストや発表会など強くストレスがかかるイベントや、風邪やインフルエンザなどの病気がきっかけとなることが多いです。
特に起こりやすい子供は、神経質で繊細な子供や頭痛持ちの子供です。食べ物を食べない時間が長く、お腹が空いた時に起こることもあります。
周期性嘔吐症の特徴は、数時間から数日の間に激しい嘔吐を何度も繰り返すことです。噴水のように嘔吐をすることが多く、場合によっては胆汁や血液が吐しゃ物少し混ざっていることもあります。
症状の特徴として、口臭がリンゴの発酵したような臭いになるいうこともあります。何度も嘔吐を繰り返すため、顔面が蒼白になり、腹痛や頭痛、胃のむかつきや食欲不振、発汗、低体温、下痢、だるさなどの症状が現れることも多いです。
周期性嘔吐症を改善するためには、薬を使います。周期性嘔吐症には根本的な改善方法はありません。そのため、症状を抑えることを目的として改善を行います。
症状が軽い場合は吐き気を抑える薬を使い、薬や水分も吐いてしまい脱水症状を起こしている場合は、点滴で水分や糖分を補給します。点滴して尿が出ると同時にケトン体も体の外に出ていくことで症状は改善していきます。
症状が改善してきたら、少しずつこまめに水分を取り、スポーツドリンクなどで糖分を補いましょう。
周期性嘔吐症で起きる症状の吐き気や頭痛、腹痛などの症状は多くの場合、嘔吐をする前に現れます。そのため、その段階で吐き気止めや痛み止めなどの薬を使ったり、糖分を補給したりすることで症状を和らげることができます。
お腹がすいて糖分が足りなくなると、体の中に蓄積していた脂肪が分解され、ケトン体が増えてしまいます。そのため、周期性嘔吐症を予防するためには、食事を抜いたり食事と食事の間を空け過ぎたりしないよう、注意することが大切です。
生活習慣を整えることも大切です。睡眠を十分にとることやバランスの良い食事を3食食べることなど、子供の生活習慣を一緒に見直しましょう。
ストレスをためすぎないように遊んで発散することや、チョコレートなど脂肪分の多い食べ物を食べすぎないように気をつけることも必要です。
ストレスを感じたときには甘い物を食べて糖分をとることで、周期性嘔吐症の嘔吐の発作が起きることを防ぐことができる場合もあります。