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公開日:2021年 8月23日
更新日:2025年 9月 6日
本日は外陰炎について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
外陰炎は原因によって感染性と非感染性の2種類に分けることができます。感染性の外陰炎の原因は、真菌や細菌やウイルス、微生物です。
性交渉がきっかけとなりパートナーからうつる場合や自分の免疫力が下がり元々自分の体の中に住んでいる大腸菌などの細菌が活性化する場合など感染が起こるきっかけにはいろいろなものがあります。
非感染性の外陰炎の原因は、皮膚への刺激です。非感染性の外陰炎には、接触性外陰炎があり、ナプキンや月経血、石鹸などが皮膚に対して刺激になり起こります。
通気性の悪い下着によって起こるかぶれなどが原因で起こることもあります。
1. 感染によるもの
外陰炎の原因として最も多いのが細菌、真菌、ウイルスの感染です。特にカンジダは、抗生物質使用や免疫低下の際に増殖して症状を引き起こします。
2. 刺激や摩擦によるもの
下着やナプキンの摩擦、タイトな服装による蒸れ、石鹸や洗浄剤による過剰な刺激などの物理的、化学的な刺激で皮膚バリアが壊れ、炎症が起きやすくなります。
3. ホルモンの影響
更年期や閉経後はエストロゲンが減少し、外陰部の粘膜が薄く乾燥します。その結果、小さな刺激でも炎症が起こりやすくなります。
4. アレルギーや皮膚の病気
ナプキンや洗剤。ボディソープの成分に対するアレルギー反応、アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎なども外陰炎の原因になります。
5. その他の要因
長時間のナプキン装着、入浴不足など不衛生な環境や妊娠中の免疫変化、糖尿病や自己免疫の病気などの体の状態が外陰炎を引き起こすリスクを高めます。
外陰炎の主な症状は、外陰部が赤くなることや痛みや痒みが起きることです。外陰部の皮膚が赤くなり、ただれたように見えることもあります。
痒みや痛みの程度は人によって様々です。非常に軽い場合もありますが、日常生活を送る上で困るほど強い場合もあります。
皮膚の表面に炎症が起こると皮膚の表面がもろくなります。そのため、痒みなどの症状が起こり掻いてしまうと外陰部の表面に傷がついてしまうことがあります。
傷ついてしまうと、炎症がより悪くなったり、出血をしたり、皮膚の奥まで微生物が入り込んでしまったりすることもあります。
外陰炎が起きると、腟炎も同時に起こることも多いです。合わせて腟炎を発症した場合は、おりものの量が増えたり臭いが変わったりすることもあります。
1. 外陰部のかゆみ
最も多い症状で、強いかゆみが夜間に悪化することも多いです。掻くことで皮膚がさらに傷つき、悪循環に陥ります。
2. ヒリヒリ、痛み
下着やナプキンが擦れるとヒリヒリ感や焼けるような痛みを感じることがあります。立位や歩行でも違和感が強くなることがあります。
3. 赤み、腫れ
外陰部の皮膚が赤く腫れます。熱感を伴うこともあり、進行するとただれやびらんが出ます。
4. おりものの異常
感染が関与している場合はおりものに変化が見られます。カンジダ感染の場合白くボロボロしたおりもの、細菌感染の場合黄色〜緑色で悪臭を伴うこともあります。
5. 排尿時のしみる感じ
炎症が尿道口付近まで広がると、排尿時にしみて痛いという症状が出ます。
6. 性交時の痛み(性交痛)
粘膜が炎症や乾燥で敏感になり、性交時に痛みを伴います。
外陰炎は、外陰部が不衛生な状態になっていると起こります。予防するためには、通気性の良い下着にする、月経の時にこまめにナプキンを変えるなど清潔に保つように気をつけることが大切です。
外陰部にできた傷やかぶれも外陰炎の原因になります。生理用品や下着によって摩擦が起きたり、刺激の強い洗剤によってかぶれたりすることがあるため、注意しましょう。
外陰炎は、かゆみや痛みだけでなく、日常生活の快適さまで奪ってしまうつらい症状です。でも、ちょっとした生活習慣の工夫で予防できることも多いのです。
まず大切なのは、清潔を保つことです。ただしゴシゴシ洗う必要はありません。強い石けんやボディソープは粘膜を刺激して炎症を招くこともあります。ぬるま湯でやさしく洗うだけで十分です。
次に、通気性のよい環境をつくることです。きつい下着やナプキンの長時間使用は蒸れや摩擦を生み、外陰部に負担をかけます。コットン素材の下着を選び、ナプキンはこまめに交換しましょう。
また、ホルモンバランスや免疫力も大切です。疲労やストレス、睡眠不足は体の抵抗力を下げ、炎症や感染を起こしやすくします。規則正しい生活と心身のリラックスを意識してください。
そして何よりも、おかしいと思ったら早めに婦人科や皮膚科で相談することが予防につながります。放置すると、慢性化して改善に時間がかかることもあります。
・蠡溝
・肝兪
・次髎
蠡溝の名前の由来は、木が虫に食われて穴が空いた時にできる小さな溝であると言われています。
蠡溝は子宮と大きく関わっているため、赤色帯下のある時や膀胱炎を発症したときなどに大きな効果が期待できるとされています。
婦人科系のトラブルや泌尿器科系のトラブル、生殖器の症状や肝臓の症状が見られる時に使われるツボです。
肝兪の名前の由来は、肝の近くにあることと、肝経の気を巡らせて肝の病気をを改善する効果があることです。
肝兪は、肝臓機能を高める効果があります。そのため、食欲がない時に刺激をすることで健康な食欲が戻ってくる効果が期待できます。
二日酔いの時や口内炎ができた時にも効果的であるとされているツボです。アルコールの取り過ぎで肝臓の血液の循環が悪くなっている時に刺激をすることをお勧めします。
次髎は、冷え性の改善に効果的なツボです。腰の血行を良くしてくれるため、腰痛にも効果的です。
他にも、排尿障害などの泌尿器の問題にも使われるツボです。夜尿症の改善にもよく使われます。
蠡溝は、脛の骨の中央にあるツボで、内くるぶしから5寸上に上がったところにあります。
押すことも効果的ですが、お灸を行って温める方法も効果が期待できるため、お勧めです。
肝兪は、第九胸椎棘突起の下にあるへこみの左右にあります。へこみから指2本ほど横に進んだところです。
肝兪は背中にあるツボです。そのため、自分では押しにくいです。家族やパートナーなど押してもらう相手を見つけて誰かに押してもらうと良いでしょう。
次髎の場所は、仙骨にあるくぼみです。
中指の腹または人差し指の腹をツボに当てて、押しながら上下に動かすと手軽にどこにいる時も刺激をすることができます。カイロやお灸で温める方法も効果的です。