公開日:2022年 2月 9日
更新日:2024年 8月 8日
本日はストレートネックについて解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
ストレートネックの原因は、うつむいた状態の姿勢でいることです。
首は、頭の重量の負荷が全てかかっている場所のため、日頃から長い時間の前傾姿勢になっている場合、首に大きな負担が常にかかっていることになります。
うつむいた状態の姿勢になる要因として多いことは、スマートフォンやパソコンを長い時間前傾姿勢で使うこと、猫背や反り腰、枕が高すぎることなどです。
最近はスマホの普及によってストレートネックが起こることが急増しており、スマホ首などとも呼ばれています。
・頸椎の変性
頸椎の変性は、ストレートネックの主な原因の1つです。頸椎は、首を支える役割を担うため、日常的なストレスや加齢などによって徐々に変形し、硬くなっていきます。これによって、頸椎の後弯が失われ、ストレートネックが引き起こされることがあります。
・筋肉の不調和
筋肉の不調和も、ストレートネックの原因の1つです。首の周りには多くの筋肉があり、これらの筋肉が不均衡になることで、頸椎の後弯が失われることがあります。例えば、胸郭出口症候群やストレスなどによって、首の筋肉が硬直し、頸椎の後弯が失われることがあります。
・頸部の外傷
頸部の外傷も、ストレートネックの原因の1つです。交通事故やスポーツの怪我などで、頸椎や周囲の筋肉にダメージを与えることがあります。このようなダメージがある場合、頸椎の後弯が失われ、ストレートネックが引き起こされることがあります。
・姿勢の悪さ
姿勢の悪さも、ストレートネックの原因の1つです。現代人は、パソコンやスマートフォンなどのデバイスを多用するため、常に同じ姿勢をとることが多くあります。その結果、首の筋肉が強制的に緊張し、頸椎の後弯が失われることがあります。
・神経系の病気
最後に、神経系の病気も、ストレートネックの原因の1つです。例えば、パーキンソン病や筋萎縮性側索硬化症などの神経系の病気がある場合、神経系の損傷によって筋肉の調整が悪くなり、頸椎の後弯が失われることがあります。
ストレートネックはさまざまな不調につながります。
そのまま放っておくと、手や腕のしびれ、ヘルニア、首の痛みやこり、頭痛や肩こり、背中の張り、腰の痛みや違和感、めまい、吐き気、耳鳴り、不眠症状などの症状が現れるのです。
他にも、ヘルニアや難聴、耳鳴り、視力の低下た疲れ目、ドライアイ、ふらつき、自律神経失調の乱れや顎関節痛、食い縛りなどの症状に発展する可能性があります。
・首の痛み
ストレートネックになると、首の後ろの筋肉や靭帯に負担がかかり、痛みを引き起こすことがあります。特に、長時間同じ姿勢でいると、首が凝り固まって痛くなることが多いです。首を動かすと、痛みが強くなることもあります。
・肩のこり、痛み
ストレートネックになると、首から肩にかけての筋肉にも負担がかかり、こりや痛みを引き起こすことがあります。肩を動かすと、痛みが強くなることもあります。
・頭痛、めまい
ストレートネックになると、首の筋肉や靭帯が緊張し、血流が悪くなることがあります。そのため、頭痛やめまいを引き起こすことがあります。また、首を動かすとめまいが強くなることもあります。
・視力の低下
首の後ろの筋肉や靭帯に負担がかかることで、目の周りの筋肉にも影響が出ることがあります。そのため、視力の低下を引き起こすことがあります。また、目が疲れやすくなることもあります。
・手のしびれ、痛み
ストレートネックになると、首から肩にかけての神経に圧迫がかかり、手のしびれや痛みを引き起こすことがあります。手の感覚が鈍くなることもあります。
・疲れやすさ、ストレス
ストレートネックになると、首の筋肉や靭帯が緊張し、身体の疲れやストレスを引き起こすことがあります。また、眠りが浅くなることもあります。
以上が、ストレートネックの主な症状です。これらの症状がある場合は、ストレートネックの可能性があるため、早めに医師や専門家に相談することが大切です。
ストレートネックの改善方法として自分でできることは、正しい姿勢を心がけること、パソコンやスマホを長い時間使わないように心がけること、首や肩の周りの筋肉を緩めることなどです。
スマホを使う時は、目の高さに合わせて使うように意識をすることも非常に大事です。
他にも、顎押し体操という体操も効果的です。顎押し体操は、顎に手をあてて水平に後ろへ押す体操です。
・運動
首や背中の筋肉を強化することで、正常な首の後弯を回復させることができます。例えば、首のストレッチや背中のエクササイズを行うことで、筋肉を柔らかくし、強化することができます。ストレッチは、朝晩の正しい姿勢での10分間程度、背中のエクササイズは週に2〜3回程度を目安に行うことが推奨されます。
・矯正
ストレートネックが進行している場合は、矯正が必要な場合があります。矯正は、整形外科、整体、カイロプラクティックなどの専門家によって行われます。手技やマッサージ、電気、トラクションなどを組み合わせて行われます。しかし、矯正は、専門家によって行われることが推奨されます。
・日常生活の改善
ストレートネックを改善するためには、日常生活の改善が大切です。例えば、長時間同じ姿勢を続けないこと、携帯電話やパソコンを使うときに首を無理に曲げないこと、枕の高さを適切な高さに調整することなどが大切です。また、運動不足がストレートネックを引き起こす場合があるため、適度な運動を行うことが重要です。
・睡眠の改善
ストレートネックの改善には、睡眠の改善も重要です。枕の高さや硬さが適切であること、寝る前にストレッチを行うことなどが効果的です。また、横向きで寝ることも、ストレートネック改善に有効です。
・マッサージ
首や肩、背中の筋肉をマッサージすることで、血流を良くし、筋肉の緊張を緩和することができます。また、マッサージによって筋肉を柔らかくすることで、正常な首の後弯を回復させることができます。専門家による施術が効果的ですが、自分でできる軽いマッサージでも十分効果があります。
・エルゴノミクス
ストレートネックを引き起こす原因の一つに、デバイスの使用や長時間の座り仕事があります。そこで、エルゴノミクスに配慮したデバイスや家具を使用することがストレートネック改善につながります。例えば、目線とスクリーンの高さを合わせたり、背もたれがある椅子を使用するなど、姿勢を正常な状態に戻す工夫が大切です。
・薬
痛みや炎症がある場合には、医師から処方された鎮痛剤や非ステロイド性抗炎症薬などの薬が有効です。ただし、薬は症状を抑えるための一時的な対処療法に過ぎず、ストレートネック自体を改善することはできません。
ストレートネックを改善するためには、運動やマッサージ、矯正などの専門家による介入が効果的です。また、日常生活の改善や睡眠の改善、エルゴノミクスに配慮した生活習慣の改善なども重要です。
ただし、ストレートネックは進行している場合には、専門家に相談して改善することが必要です。早期に改善に取り組むことで、ストレートネックを改善し、健康な生活を送ることができます。
ストレートネックを予防するためには、長い時間スマホやパソコンの画面を見続けないこと、定期的に姿勢を変え長い時間同じ姿勢を続けないことなどが大事です。
デスクワークの人は、仕事をしている時の姿勢に意識をして過ごしましょう。特に骨盤を立てて座ること、足は地面に付けること、猫背にならないことに注意をしておくことをお勧めします。
さらに、体に合った枕を選ぶこともストレートネックを予防するために大事です。
「体の歪みをとって行きましょう」「体が歪んでいる」とよく聞きますが、体の歪みについて当院では年間9000人の施術をしている中で分かったことがあります。
体の歪みとは、骨格や筋肉、関節が正常な位置からずれている状態を指します。そのことによって姿勢の悪化、痛み、機能障害が生じることがあるのです。
肩の高さが異なっている、骨盤が歪んでいる、背骨が湾曲しているなどのケースが典型的で、猫背、足の長さが違う、足が開いているなどという状態が体の歪みです。不均衡が連鎖的に他の部分にも負担をかけて問題がどんどん広がっていきます。
体の歪みによって症状が発生するという理論です。
体の歪みの原因はいろいろあります。
1.姿勢の悪さ
長時間の前屈みな姿勢、デスクワーク、日常のルーティンワークによって起きる。
2.筋力のバランス
特定の筋肉が過度に発達して他の筋力が弱い場合に起きる。
3.日常生活の習慣
片方の肩にバッグをかける、片足に体重をかけて立つ習慣などによって起きる。
4.運動不足
運動不足で筋肉が低下し、体を支える力が弱くなることで起きる。
5.怪我や病気
過去の怪我や病気が原因で体の一部が正常に機能しないことで起きる。
体の歪みには歴史的な背景もあります。体の歪みは古代から存在しているもので、文化や時代によってアプローチ方法が違うのです。
古代エジプトやギリシャでは骨格の歪みが健康に与える影響を認識されており、対策までしていました。経路を通じたエネルギーを流れを重視する考え方で、経絡に歪み、エネルギーが通っていないと体が歪んでいるという概念になります。
現代医学では、19世紀後半から20世紀初頭にかけて整形外科やカイロプラクティックが確立し科学的なアプローチでの改善法は確立されています。骨格は左右対称がベストであるとして左右対称に持っていきます。
1.姿勢の改善
正しい姿勢を保つこと
2.ストレッチやエクササイズ
筋力のバランスを整えるために運動を行う
3.理学療法
理学療法士の手技、運動療法
4.整体カイロプラティック
骨格の専門医の手技療法で調整する
5.生活習慣の見直し
日常生活の悪い習慣を改める
歪みに関して1番大事なことは、早期介入です。
体の歪みは今の生活パターンを効率よく楽に動かせるための仕様になっていくため、だんだんと体に馴染んでいきます。
早くアプローチしないと体の歪みが普通になるのです。症状が固定化されていくため早期介入が大事です。
クリスパー・キャスナインという最新技術があります。遺伝子の編集技術が遺伝的な要因による体の歪みの改善にどのように役立つかが今検討されているのです。将来的に遺伝子変異を修正することによって歪みの予防、改善に革命をもたらす可能性があります。
体の歪みは遺伝子の変異から起きているため遺伝子を改善することにとって歪みを改善しようという考え方です。
これは、側弯症によいです。脊柱の側弯は曲がってしまうと元に戻らないため大規模な手術をして改善を行っている人が多いがそれに伴う負の側面もあるため、遺伝子から改善できれば素晴らしいと思います。
体の歪みというのは施術者のポジショントークです。
整体師からすると、「右肩が下がっている」「左肩が上がっている」というように左右対称がベストだという考え方です。
マッサージ師からすると、「体が歪んでいる」「凝っている」というように筋肉の盛り上がりや硬さを指標にする考え方です。
鍼灸師に関しては、そういうアプローチを受けて改善しなかった人をよくみます。院長も最初は体の歪みはなんなのか非常に悩まされました。施術者自身が何を信じているかによってアドバイスがどんどん変わっていくと感じている時、改善しない人を見ると、骨格の左右対称や筋肉の硬さは全く症状に関係ないことがわかりました。
40代以上の女性の方のご主人様は筋肉は硬くても肩は凝っていないと言われることが多いと思います。このように、体の歪みは症状に全く関係なく、歪んでいても全然大丈夫です。
仕事や考え方によって美しいボディラインを保ちたいのであれば体の歪みを意識する必要がありますが、耳鳴りや肩こり、腰痛は全く体の歪みには関係ありません。この証拠として、改善を行っている先生は歪んでいます。
整体などで体をぼきぼきすることによって若干体の調子が悪くなることもあります。これは好転反応ではなく、体の歪みは今の状態を最適化されているもののため、強制的に変えられると脳が変な刺激が入ったと思い症状がどんどん出てくるためです。
脳がどういう状態でいるかが1番大事で、体はそんなに重要ではありません。歪んでいても筋肉が硬くても症状がなければ楽しい人生を送れます。体の歪みに騙されず、極端なストレッチやマッサージは控えて健康な体にしていただきたいです。
院長の祖父は90度腰が曲がっていましたが、腰痛や肩こりは感じないと言っていました。その時自分が勉強しているものと、祖父の状態が全く一致していなかったのです。体の歪みが悪というのが真理ではないということです。
当院では、脳がどれだけ健康な状態でいるのかということが1番大事であると感じ、不安要素やストレスな環境を排除することによって脳は正常化していくと考えています。
・肩井
・風池
・合谷
肩井は、全身の血行が良くする効果があります。そのため、冷え性や首こり、首こりや頭痛などに効果的です。
肩井は、ストレートネックによって頭痛や肩こりや首こりなどの症状が現れたときにおすすめのツボなのです。
風池は、眼精疲労に対して非常に効果的なツボです。風池を刺激することは、自律神経を整えて目の疲れを和らげることができるのです。
他にも首や肩の周りや頭部の血行を良くしてくれるため、肩こりや頭痛の改善にも効果を発揮します。
風池は、ストレートネックによって目の疲れや頭痛などの症状が現れた場合におすすめのツボです。
合谷は、疲れ目や肩こりなどの首から上の疲れに対して効果を発揮します。さらに、自律神経の乱れを正し、気持ちを落ち着かせる効果もあります。
合谷はストレートネックによって首から上に現れる疲れや痛み、こりなどの症状に対しておすすめのツボなのです。
肩井は、肩の頂点にあるツボです。両方の乳頭から直線で上に進んだ場所にあります。
押すときは押す側ではない方の手の中指か薬指の腹を使って押します。
風池は、髪の毛の生え際に左右両方あります。首の両側に盛り上がっている筋肉を上に進んで行くとわかりやすいです。
押すときは、頭を上から両手で包み込むように持ち、親指を使って左右両側のツボを同時に押します。押すときのイメージは斜め上に押し上げるようなイメージです。
合谷は、手の親指と人差し指の付け根にあります。
右の合谷を押すときは左手の親指を使い、左の合谷を押すときは右手の親指を使って押します。
右の合谷を押すときには右の小指側に向かって押すイメージでツボを押し、左の合谷を押すときは左の小指側に向かって押すイメージで押しましょう。
ストレートネックは、様々な原因によって引き起こされるため、改善方法もその人に合わせた個別のプログラムが必要となります。以下では、ストレートネックを改善した実際の改善例をいくつか紹介します。
・運動での改善
デスクワークが多く、ストレートネックの症状が出ていた人に対して、まず、健康状態や症状について詳しくヒアリングを行い、筋肉の緊張状態や身体的な問題を確認しました。その後、専門家による運動療法を組み合わせたプログラムを提案しました。
背中や首のストレッチ、軽い筋力トレーニング、ウォーキングなどを週に2〜3回程度行いました。約1か月後、症状が改善し、ストレートネックの状態も改善しました。
・マッサージでの改善
肩こりや頭痛があり、ストレートネックの症状が出ていた人に対して、まず、健康状態や症状についてのヒアリングを行い、痛みの原因を把握しました。その後、専門家によるマッサージを組み合わせたプログラムを提案しました。
マッサージによって、首や肩、背中の筋肉をほぐし、血流を促進することで、症状を改善しました。定期的にマッサージを受けることで、ストレートネックの状態も改善しました。
・矯正での改善
頭痛やめまいがあり、ストレートネックの症状が出ていた人に対して、まず、健康状態や症状について詳しくヒアリングを行い、専門家による矯正を提案しました。
矯正では、手技やマッサージ、トラクションなどを組み合わせて、筋肉や骨格のバランスを整えることができます。定期的に施術受け、ストレートネックの状態も改善し、症状も改善しました。
・日常生活の改善での改善
ストレートネックの症状だけでなく、肩こりや腰痛もあり、健康状態のヒアリングを行った結果、日常生活の改善が必要であると判断したため、姿勢の改善やストレッチ、適度な運動を取り入れることで、筋肉や骨格のバランスを整えることができました。
また、エルゴノミクスに配慮したデバイスや家具の使用、睡眠の改善なども行い、健康な生活習慣を取り入れました。約1か月後、ストレートネックの状態が改善され、肩こりや腰痛も改善しました。
以上が、ストレートネックを改善した実際の例です。改善方法は、患者さんの症状や健康状態に合わせて個別にプログラムを作成し、進めていくことが重要です。
運動やマッサージ、矯正などの専門家による介入はもちろん、日常生活の改善や睡眠の改善なども重要です。患者さん自身の意欲と専門家との共同作業により、ストレートネックの改善に繋がります。