公開日:2023年 2月 9日
更新日:2024年 1月11日
本日は慢性疼痛について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
慢性疼痛の原因はいろいろあります。直接的な原因がわかっている場合もわかっていない場合もあります。
直接的な原因は、外傷や手術による傷、神経障害、骨や筋肉の変形や炎症、糖尿病や血管の病気などです。体の組織に損傷がなかったり組織の損傷は改善したりしている場合にも慢性的な痛みを感じることがあるのです。
痛みは、損傷した組織からの信号が神経から脳に伝わることで脳が認識して感じます。そのシステムのどこかに障害が起きている状態で、何かのストレスが加わるといつまでも脳が痛みを感じたり、痛みを思い出したりすると考えられています。
慢性疼痛は、通常3か月以上続く痛みであり、多様な原因があります。以下に、慢性疼痛の主な原因を挙げます。
外傷や怪我:事故やスポーツによる怪我が癒えた後も痛みが持続することがあります。
慢性的な病気:変形性関節症、関節リウマチ、繊維筋痛症、慢性腰痛症などの病気が慢性疼痛を引き起こすことがあります。
神経系の障害:神経障害性疼痛、帯状疱疹後神経痛などの神経系の損傷や病気が原因で慢性疼痛が生じることがあります。
筋肉や結合組織の問題:慢性的な筋肉の緊張や結合組織の障害が原因で痛みが生じることがあります。
心理的要因:ストレス、不安、うつ病などの心理的要因が慢性疼痛の発生や悪化に影響を与えることがあります。
姿勢の問題:不適切な姿勢や反復動作が、筋肉や関節に過度のストレスを与え、痛みを引き起こすことがあります。
未判断の医学的問題:未判断の病気や状態が慢性疼痛の原因となることがあります。
慢性疼痛の症状は、3ヶ月以上の長い期間続く痛みや何度も再発を繰り返す痛みです。
痛みが現れる部位やどのくらいの痛みが現れるのかということについては人によって違います。慢性疼痛で多い痛みは、腰痛や関節痛、頭痛や顔面痛、口腔痛、神経痛、内臓痛などです。
人によっては、睡眠障害や食欲の低下、味覚減退、体重の減少、抑うつ、不安などの症状も現れることがあります。
慢性疼痛は、通常3ヶ月以上続く痛みで、さまざまな症状が現れることがあります。以下に、慢性疼痛の主な症状を挙げます。
持続的または断続的な痛み:痛みは持続的であったり、断続的に繰り返されたりします。
鈍い痛み、鋭い痛み、灼熱感:痛みの性質は鈍いもの、鋭いもの、焼けるようなものなど様々です。
筋肉の痛み:筋肉の痛みやこわばり、緊張が生じることがあります。
神経痛:しびれ、刺すような痛み、電撃のような痛みなど、神経痛特有の痛みがある場合があります。
感覚の異常:痛みの箇所や周囲の部位で、感覚の麻痺や異常を感じることがあります。
活動による痛みの悪化:特定の活動や姿勢で痛みが悪化することがあります。
睡眠障害:痛みにより睡眠が妨げられることがあります。
気分の変動:痛みによりストレスが増加し、うつ病や不安などの気分の変動が生じることがあります。
疲労感:慢性疼痛により、体が疲れやすくなることがあります。
慢性疼痛の改善方法は、薬や神経ブロック、心理的アプローチ、リハビリテーションなどです。
改善のために使用する薬は、非ステロイド性消炎鎮痛薬やアセトアミノフェン、各種抗うつ薬、抗てんかん薬、漢方薬などです。痛みが強い場合はオピオイドと呼ばれる鎮痛薬を使うこともあります。
慢性疼痛の原因や痛みを感じる部位などによって神経ブロックや心理的アプローチ、リハビリテーションなどを行うこともあります。
慢性疼痛の改善方法は、痛みの原因、種類、強度、全体的な健康状態に基づいて個別に計画されます。慢性疼痛の改善には、以下のような多面的なアプローチがあります。
・薬
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs): 痛みと炎症を和らげます。
鎮痛剤: 軽度から中等度の痛みを和らげるために使用されます。例えばアセトアミノフェン(パラセタモール)など。
抗てんかん薬や抗うつ薬: 神経痛の治療に使用されることがあります。
オピオイド: 重度の痛みに対して、短期間使用されることがあります。
物理的な方法:筋肉の強化、柔軟性の向上、痛みの軽減を目的としたエクササイズやマニュアルセラピーが行われます。
心理的な方法:慢性疼痛に関連するストレス、不安、うつ症状を管理するために、認知行動やカウンセリングが用いられることがあります。
補完的および代替:鍼、マッサージ、カイロプラクティック、ヨガ、太極拳などが、痛みの管理に役立つことがあります。
神経ブロックや注射:神経ブロックやステロイド注射が、特定の痛みの原因に対して効果的な場合があります。
生活習慣の改善:健康的な食生活、十分な睡眠、定期的な運動、ストレス管理などが、痛みの管理に役立ちます。
手術:原因によっては、手術が必要な場合もあります。
慢性疼痛の改善方法には、これらの改善方法を組み合わせた多面的なアプローチが一般的です。計画は、痛みの特性、生活習慣、個人的なニーズに応じてカスタマイズされます。
慢性疼痛の改善に使用される薬は、痛みの種類や原因、全体的な健康状態に基づいて選択されます。以下に、慢性疼痛で一般的に使用される薬の種類とその効果を詳しく説明します。
・非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
効果: 痛みと炎症を和らげます。
例: イブプロフェン、ナプロキセン、セレコキシブなど。
注意点: 長期使用は胃腸障害や腎機能障害などの副作用を引き起こす可能性があるため、用法用量を守ることが重要です。
・鎮痛剤
効果: 軽度から中等度の痛みを和らげます。
例: アセトアミノフェン(パラセタモール)など。
注意点: アセトアミノフェンは肝臓に影響を与える可能性があるため、過剰摂取に注意が必要です。
・抗てんかん薬
効果: 神経痛の改善に使用されます。
例: ガバペンチン、プレガバリンなど。
注意点: 眠気やめまいなどの副作用が生じることがあります。
・抗うつ薬
効果: 神経痛や慢性疼痛に関連する痛みの軽減、気分の改善に役立ちます。
例: アミトリプチリン、デュロキセチンなど。
注意点: 口の渇き、体重増加、眠気などの副作用が生じることがあります。
・オピオイド
効果: 重度の痛みを和らげます。
例: トラマドール、オキシコドンなど。
注意点: 依存性や便秘、吐き気、呼吸抑制など副作用があるため、慎重に使用する必要があります。
これらの薬剤は、慢性疼痛の管理に用いられますが、長期的な使用には副作用や依存のリスクが伴うことがあります。
慢性疼痛は、痛いため、体を動かさなくなりやすいです。しかし、体を動かさなくなると、筋肉が衰え、体の機能が下がってしまいます。
さらに、痛みを気にしすぎることによって心理的な影響が現れる可能性もあります。痛みがあっても、無理のない範囲で動くことで、生活を送ることに対して自信も得られるでしょう。
・太衝
・足臨泣
・腰腿点
太衝は、血流から冷えを改善するために効果的なツボです。また、ストレスが溜まっている時にもストレス解消に役立つとされているツボです。慢性疼痛の症状の中では頭痛に有効です。
太衝は肝臓、筋肉、眼など体の中でも日頃よく使っているの部分と深い関係のある肝経という気の流れに属しています。そのため、肉体疲労、精神的ストレス、眼精疲労、肝臓の疲れにもお勧めできるツボです。
足臨泣は、頭痛に効果的なツボです。さらに、首の横から肩にかけての凝っていると感じる時にも効果的です。
さらに、眼の病気や偏頭痛、脇の痛み、腰痛、めまい、船酔い、胆嚢炎、胆石症、目の疲労回復、眼瞼下垂、生理不順、生理痛、心臓痛、中風、三叉神経痛などにも効果があるとされています。
腰腿点は、腰痛に効果的なツボです。特にぎっくり腰などの強い痛みがある場合に刺激することをお勧めします。
慢性の腰痛の場合や腰痛の予防にもおすすめのツボです。
太衝は、足の甲にあるツボです。足の親指と人差し指の骨が交差するところの前にあるへこんでいる部分にツボがあります。
押す時には、骨の間を手前から指の方に向かってこするように押しましょう。
足臨泣は、足の甲の薬指と小指の間から足首の方へ約3㎝進んだ場所にある窪んでいるところにあります。薬指と小指の骨が交わる手前です。
押すときは、痛気持ち良いと感じるくらいの力で押しましょう。
腰腿点は、手の甲にあるツボで、2箇所にあります。 人差し指と中指の骨が合わさっている手前のくぼみを第一腰腿点、中指と薬指の骨が合わさっている手前にあるくぼみを第二腰腿点といいます。
押すときは親指の腹を使って押します。約5〜10回押しましょう。
11時から21時
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11時~21時迄 | ◯ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
年末年始