公開日:2021年 7月23日
更新日:2024年 1月22日
本日は変形性肘関節症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
変形性肘関節症の原因は、運動や労働です。野球で肘関節を痛めた経験があったり、柔道などで肘を捻挫した経験があったりするというようなスポーツの障害の後に起こることも多いです。
変形性肘関節症の骨の変形は、長い期間肘に負担がかかり続けることによって関節の軟骨が擦り減って起こるものなのです。
場合によっては、骨折をして回復した後に骨が変形して変形性肘関節症を引き起こすこともあります。
変形性肘関節症は、肘関節の軟骨が摩耗し、損傷することによって発生する疾患です。以下に、変形性肘関節症の主な原因を挙げます。
外傷や過去の怪我:肘の骨折、脱臼、靱帯損傷などの外傷が、関節の変形や軟骨の摩耗を引き起こすことがあります。
反復的なストレス:野球やテニスなど特定のスポーツや職業活動による肘への反復的なストレスが、関節の摩耗を引き起こすことがあります。
加齢:加齢に伴い、軟骨の耐久性が低下し、変形性肘関節症のリスクが高まります。
関節の構造異常:生まれつきの関節の構造異常や変形が、肘関節の摩耗を促進することがあります。
炎症性の関節の病気:関節リウマチなどの病気が、肘関節の軟骨を損傷し、変形性関節症を引き起こすことがあります。
遺伝的要因:家族歴や遺伝的な要因が、関節の軟骨の質や関節の摩耗に影響を与えることがあります。
変形性肘関節症の症状は、手の痛みや痺れ、筋力が下がることです。初期は、運動や労働などをしていて関節に負担がかかったときに痛みが起こります。
変形が大きくなると、着替えたり食事をしたりするというような日常生活を送る上で必要な動作をする時にも痛みが起きるようになります。
変形が大きくなってくると、神経が圧迫されていきます。神経が圧迫されることで手の痺れが起きたり筋力が低下したりする症状も起こります。
変形性肘関節症の症状が進むと、肘部管症候群を引き起こすこともあります。
変形性肘関節症は、肘関節の軟骨が摩耗し、損傷することによって発生する疾患です。以下に、変形性肘関節症の主な症状を挙げます。
肘の痛み:肘関節の内部の軟骨摩耗により、肘に痛みが生じます。痛みは活動時に特に顕著になることが多いです。
肘のこわばり:肘が固くなり、特に朝起きた時や長時間動かしていない後に顕著です。
肘の腫れ:関節の炎症により、肘が腫れることがあります。
運動範囲の制限:肘関節の変形や痛みにより、肘の曲げ伸ばしの範囲が制限されることがあります。
関節の変形:関節の軟骨の摩耗が進行すると、肘関節が変形することがあります。
関節のクリック音またはこすれる音:肘を動かすときに関節内でクリック音やこすれる音が聞こえることがあります。
力の低下:肘の痛みや運動制限により、肘の力が低下することがあります。
変形性肘関節症の症状は、病気の進行によって異なります。軽度の場合は症状が軽微ですが、重度の場合は日常生活に影響を及ぼすことがあります。
変形性肘関節症を改善するためには、薬や超音波などを使います。基本的には痛みが強い場合も動きに制限がある場合も痛みと炎症を和らげることを目的に改善を行います。
湿布などの外用薬や消炎鎮痛剤を使って薬で改善を行ったり超音波などで改善を行ったりすることと同時に、可動域を保つためのトレーニングや症状の進行を防ぐためのトレーニングなども行います。
神経に障害が起こった場合には手術を行うこともあります。手術を行っても肘の変形は戻りません。そのため、手術をしても変形は残ります。
変形性肘関節症の改善方法は、症状の重さや全体的な健康状態に応じて異なりますが、以下に一般的な改善方法を紹介します。
物理的な方法:専門家による指導のもとで行う筋力トレーニング、ストレッチ、関節の可動域を改善するエクササイズが、関節の機能を向上させ、痛みを軽減します。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs):痛みと炎症を和らげるために、イブプロフェン、ナプロキセンなどが処方されることがあります。
鎮痛剤:アセトアミノフェン(パラセタモール)などの鎮痛剤が痛みの管理に用いられることがあります。
コルチコステロイドの関節内注射:炎症と痛みを一時的に軽減するために、コルチコステロイドの関節内注射が行われることがあります。
外科手術:症状が重度で保存的方法で改善が見られない場合には、関節のクリーニング、関節の置換、骨切り術などの外科手術が検討されます。
活動の修正:肘関節に負担をかける活動を避けたり、必要に応じて職業活動やスポーツ活動を調整することで、痛みの軽減に役立ちます。
変形性肘関節症の改善には、これらの方法を組み合わせた多面的なアプローチが一般的です。計画は、痛みの特性、生活習慣、個人的なニーズに応じてカスタマイズされます。
変形性肘関節症の改善に使用される薬は、痛みの管理と炎症の軽減を目的としています。以下に、変形性肘関節症の改善で使用される薬の種類とそれぞれの注意点を詳しく説明します。
・非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
種類: イブプロフェン、ナプロキセン、ディクロフェナクなど。
効果: 痛みと炎症を和らげます。
注意点: 長期使用は胃腸障害、心臓病リスクの増加、腎機能障害などの副作用を引き起こす可能性があるため、用法用量を守ることが重要です。
・鎮痛剤
種類: アセトアミノフェン(パラセタモール)。
効果: 軽度から中等度の痛みを和らげます。
注意点: アセトアミノフェンは肝臓に影響を与える可能性があるため、過剰摂取に注意が必要です。推奨される最大量を超えないようにしましょう。
・コルチコステロイドの関節内注射
効果: 炎症と痛みを一時的に軽減します。
注意点: 長期的な使用は関節への損傷を引き起こす可能性があるため、使用は慎重に行われるべきです。
これらの薬剤は、変形性肘関節症の痛みや炎症を管理するための対処として使用されます。症状や全体的な健康状態に基づいて、適切な薬剤が選択されます。
薬を行う際は、医師の指示に従い、副作用や相互作用に注意することが重要です。また、変形性肘関節症の改善には、物理的な方法、運動、活動の修正など、他の非薬も重要な役割を果たします。症状や全体的な健康状態に基づいて、適切な計画が立てられます。
変形性肘関節症を予防するためには、日常生活を送る上で関節に負担をかけないように気をつけることが大事です。
肘を冷やさない、長い時間同じ姿勢が続かないようにする、適度に運動やストレッチをする、肘関節の周りの筋肉を鍛えるなどを行うことで肘に負担がかからないようにすることができ、変形性肘関節症を防ぐことができます。
・肘髎
・曲池
・手五里
肘髎の効果は、肘の関節の痛みや神経痛です。手が痺れている時などにも効果を発揮します。
他にも、胃もたれや胃痛、腸の痛みなどにも効果があります。
曲池は、上半身の血行を促進する効果があります。そのため、肩や首の痛みやだるさ、のぼせ感を和らげるために役立ちます。
肘の痛みにも効果的なツボのため、変形性肘関節症にも効果が期待できます。
手五里は、手の痺れや肘関節痛や腕神経痛、樺骨神経痛、テニス肘などに効果的なツボです。
肩や首の緊張を和らげる働きもあるため、リラックスしたい時にもお勧めです。
肘髎の場所は、肘を曲げたしわの外側から肩へ向かって親指1本分進んだ場所です。
押す時は、筋肉と骨の間を押す側と反対の手の親指を使って押します。力加減は強めがお勧めですが、押しすぎには注意しましょう。
曲池は、肘を曲げた時にできる横ジワの線上にあります。ツボの探し方は、肘を曲げたときのしわの辺りに筋肉の継ぎ目のようなくぼみを押しながら探します。
押すときは、押す側と反対側の親指を使って押します。
手五里は、肘を曲げた時にできるシワの外側から肩に向かって指4本分上に上がった場所にあります。
押す時には、ゆっくり通しましょう。力加減は痛くない程度がお勧めです。
11時から21時
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