公開日:2019年 12月23日
更新日:2021年 5月 15日
本日は眼瞼ミオキミアについて解説させていただきます。
眼瞼ミオキミアとは、目元のけいれんを引き起こす病気です。
特に痛みをともなうことはありませんが、1日の中で数回~数十回にわたって、ピクピクと目元(下瞼)辺りのけいれんが続きます。
この眼瞼ミオキミアは、目の疲労感・ストレスなどからくる筋肉の一時的な収縮や、膨張した血管による顔面神経の圧迫が主な原因となります。
基本的に症状は一時的なもので、自然に改善する程度のものです。
ただし、ひどい場合は薬の注入・外科手術が必要になることもあります。
いずれにしても、医療機関に行くに越したことはありません。
今回は、眼瞼ミオキミアの原因・判断後の対処法・改善方法について解説します。
眼瞼ミオキミアを誘発する筋肉の収縮・顔面神経の圧迫という2大要因。
そもそもこれらは、なぜ起こるのでしょうか。
私たち人間が目の開閉を行う際、「眼輪筋(がんりんきん)」が働いています。
この筋肉は眼瞼を司るものであり、睡眠不足・ストレスなどによって働きが弱まります。
あるいは、息抜きのできない環境下に置かれるなどして、脳に多大な負荷をかけた場合、眼輪筋・顔面神経が圧迫されて正常に機能しなくなることもあります。
このような理由から、目元のけいれんが起こってしまうのです。
眼瞼けいれんに効果的な成分としては、「ボツリヌスA型毒素」が挙げられます。
海外では、症状の抑制効果がたしかなものだと証明済み。
日本でも1997年に導入を認められており、眼瞼けいれんの薬として注目されています。
ボツリヌスA型毒素を注射することによって、症状は徐々に軽くなっていきます。
眼瞼ミオキミアとそれ以外の病気を見分けるためには、症状の出具合を確認しましょう。
もしも短時間でけいれんがおさまるのなら、ほかの病気を疑う必要はまずありません。
また、症状があらわれる範囲にも着目すべきと言えます。
断続的なけいれんが目元に集中する場合は、眼瞼ミオキミアです。
しかし、顔面など広範囲に症状が発生するようであれば、それ以外の病気です。
比較材料として、下記を参考にしてください。
病名 | 症状 |
---|---|
眼瞼ミオキミア | 短時間のうちに断続的な目のけいれんが起こる |
眼瞼けいれん | 長期にわたって目のピクつきが続く。 重度の場合、自力で目を開けることができなくなる |
顔面けいれん | 顔の片側または全体のけいれんが続く。 |
ストレスが原因で眼瞼ミオキミアになった場合、症状が長引くこともあります。
その際にとるべき方法は、心理的な方法に尽きます。
睡眠薬・精神安定剤の投与も選択肢の1つではあるものの、やはり自力で対処したほうが健康を害する心配はありません。
また、ストレス性の眼瞼ミオキミアは、自覚するまでに時間のかかることがほとんどです。
病気に気づくまでにも心の負荷は溜まっているわけですから、目元の異変を感じ取ったらすぐに医療機関に行くことをおすすめします。
自宅ではヒーリング音楽を流したり、森林浴・日光浴といった癒し効果の高い方法を実践することも忘れないでください。
心の疲れからくる眼瞼ミオキミアに対しても、十分に注意を払いましょう。
11時から21時
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