公開日:2021年 9月 5日
更新日:2021年 10月22日
本日は広範脊柱管狭窄症について解説させていただきます。
本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
広範囲脊柱管狭窄症の原因は今のところわかっていません。原因と関係していると考えられていることは加齢です。
年齢を重ねることによって、椎間板や椎間関節の変性や黄色靭帯の肥厚などが起こることで脊柱管狭窄が起きると考えられているのです。
今のところ遺伝的な要因は関係していないと言われていますが、生まれつき脊柱管が広い人と狭い人が存在し、脊柱管の広さは関係する可能性もあります。
広範脊柱管狭窄症の原因は、主に以下のようなものが挙げられます。
・加齢
加齢により、脊柱管内の骨や靭帯が変形、変質することで、広範脊柱管狭窄症が発生することがあります。例えば、脊柱管内の椎間板や骨棘の変形、黄色靭帯の肥厚や鈍化が原因となることがあります。
・外傷
脊柱管内の神経組織が圧迫されることで、広範脊柱管狭窄症が発生することがあります。外傷によって脊柱管内の骨や靭帯が損傷し、神経組織に圧迫が生じることがあります。
・先天的な要因
脊柱管内の骨の形成不全や、骨や靭帯の異常な成長によって、広範脊柱管狭窄症が発生することがあります。先天的な要因によって脊柱管が狭くなる場合は、一般的に症状が早期に現れる傾向があります。
・病気
脊柱管内の神経組織が圧迫されることで、広範脊柱管狭窄症が発生することがあります。例えば、脊柱管内に腫瘍や炎症が発生すると、神経組織が圧迫されることがあります。
・生活習慣
広範脊柱管狭窄症は、生活習慣によっても引き起こされることがあります。肥満や過剰な運動、不良姿勢、過剰な負荷などが原因となって、脊柱管内の圧力が増大し、神経組織に圧迫が生じることがあります。
・病気の合併症
広範脊柱管狭窄症は、他の病気との合併症としても発生することがあります。例えば、脊柱管内の病変が神経痛を引き起こし、筋肉の緊張を引き起こすことがあります。このような症状が広範脊柱管狭窄症を発生させる原因となることがあります。
・遺伝的な要因
広範脊柱管狭窄症は、遺伝的な要因によっても引き起こされることがあります。例えば、家族内で広範脊柱管狭窄症が多発する場合は、遺伝的な要因が関与している可能性があります。
広範脊柱管狭窄症は、様々な要因によって引き起こされるのです。
広範囲脊柱管狭窄症の症状は、手や足に現れるいろいろな神経症状です。現れる症状には、手のしびれや使いにくさ、下肢のしびれやつっぱり、歩行障害、頻尿などがあります。
頸椎に病変がある場合は、全ての部位に症状が現れます。胸椎に病変がある場合は、手以外の部位に症状が現れます。腰椎に病変がある場合は、立ち上がった時や歩いた時に下肢の痛みが起こったりしびれが起こったりします。
広範脊柱管狭窄症は、脊柱管内の神経組織が圧迫されることにより、下肢のしびれや痛み、歩行障害などの症状が現れます。以下に、広範脊柱管狭窄症の主な症状を詳しく紹介します。
・下肢の痛み
広範脊柱管狭窄症では、脊柱管内の神経組織が圧迫されることで、下肢の痛みが現れることがあります。下肢の痛みは、太ももやふくらはぎ、足の裏側など、狭窄された神経の場所によって異なります。
・下肢のしびれ
広範脊柱管狭窄症では、脊柱管内の神経組織が圧迫されることで、下肢のしびれが現れることがあります。下肢のしびれは、太ももやふくらはぎ、足の裏側など、狭窄された神経の場所によって異なります。
・歩行障害
広範脊柱管狭窄症では、脊柱管内の神経組織が圧迫されることで、歩行障害が現れることがあります。歩行障害の程度は、狭窄された神経の場所によって異なりますが、一般的には歩行が不安定になり、転倒する可能性が高くなります。
・腰痛
広範脊柱管狭窄症では、腰痛が現れることがあります。腰痛は、脊柱管内の神経組織が圧迫された結果、腰部や下肢に痛みを引き起こすことが原因となります。
・足首の筋力低下
広範脊柱管狭窄症では、脊柱管内の神経組織が圧迫されることで、足首の筋力低下が現れることがあります。足首の筋力低下は、歩行障害や転倒のリスクを高めることがあります。
・尿失禁、排尿障害
広範脊柱管狭窄症では、脊髄の圧迫によって尿失禁や排尿障害が起こることがあります。尿失禁や排尿障害は、膀胱や直腸の機能障害が原因となって起こります。
・手足の麻痺
広範脊柱管狭窄症では、脊柱管内の神経組織が圧迫されることで、手足の麻痺が現れることがあります。手足の麻痺は、狭窄された神経の場所によって異なりますが、重度の場合には手足の機能が完全に失われることがあります。
・脊髄症状
広範脊柱管狭窄症では、脊髄自体が圧迫されることで、脊髄症状が現れることがあります。脊髄症状は、体のどの部位にも現れることがあり、手足の麻痺やしびれ、痛み、感覚障害などの症状が現れることがあります。
広範脊柱管狭窄症の症状は、個人差があり、軽度の場合には症状がほとんど現れないこともあります。しかし、重度の場合には日常生活に支障をきたすことがあり、早期に適切な改善を行うことが大切です。
広範囲脊柱管狭窄症の改善方法は、安静にすることです。固定装具などを使って安静に保つことが必要なのです。
痛みなどの症状に対しては、消炎鎮痛剤やビタミンB12、プロスタグランジン製剤やプレガバリンなどの薬を使うこともあります。痛みが強い場合は神経ブロックによって改善を行うこともあります。
脊髄の麻痺症状がはっきりとある場合や、安静にして薬を使っても効果がみられない場合は手術によって改善を行います。
広範脊柱管狭窄症の改善法には、非手術的な改善法と手術的な改善法があります。
非手術的な改善法としては、以下のようなものがあります。
・疼痛緩和を目的に行う非ステロイド性抗炎症薬や鎮痛剤の服用
・脊椎牽引やエクササイズによって筋肉の強化やストレッチングを行い、痛みや脊柱管狭窄の進行を遅らせることを目的に行うフィジカルセラピー
・手技によって神経の圧迫を和らげることを目的に行うマニピュレーション
・脊髄内に薬剤を投与することによって症状の緩和を図ることを目的に行う点滴
手術的な改善法としては、以下のようなものがあります。
・脊柱管を広くするために、骨を削るか、脊柱板を取り除いたりする脊柱管拡大術
・椎間板を取り除く手術で、椎間板が神経に圧迫を与えている場合に行われる椎間板切除術
・脊柱を固定する手術で、椎体の不安定性がある場合に行われる脊柱固定術
・椎間板を人工のものに置き換える手術で、椎間板を取り除いた場合に行われる人工椎間板置換術
手術的な改善法は、脊柱を切開するためにリスクが高く、また回復期間が長いため、慎重な検討が必要です。一方、非手術的な改善法はリスクが低く、また回復期間も短いため、まずは非手術的な改善法から試すことが多いです。
しかし、症状が進行している場合や、非手術的な治療法が効果的でない場合には、手術が必要になることもあります。
広範囲脊柱管狭窄症を発症していても、活動の制限や極端な安静は必要ありません。しかし、症状の変化に常に注意をしておくことは必要です。
手足が痺れたり動きが悪くなったり感覚障害や排尿の問題や排便の問題が起こったときには、必ず病院に生き相談することが大事です。
頸椎や腰椎に対して急激に力を加えるようなことは避けることも大事です。
症状が悪くなった後では、改善をなかなかスムーズに進めることができないこともあります。気になることがあった時は早めに病院に行きましょう。
広範脊柱管狭窄症の改善方法は、症状と病態によって異なる場合があります。ここでは、一例として手術を必要とした広範脊柱管狭窄症の改善方法について説明します。
50代女性で、脚の痛みと歩行困難が主訴で来院しました。歩行時に右下肢の痛みを訴え、運動量の低下や日常生活に支障があると訴えていました。調べると、右下肢の筋力低下と感覚障害が認められました。また、MRIでは脊柱管内に存在する脊髄に圧迫が認められ、広範脊柱管狭窄症であると判断されました。
まず、痛みや炎症を抑えるために薬や理学的な介入を実施しましたが、効果が見られませんでした。そのため、手術を行うこととなりました。
手術は、神経を圧迫している椎間板や骨を除去し、脊柱管の広さを確保するためのディスクエクスプレーションと、脊柱管を広げるための脊柱固定術が行われました。手術によって、神経が圧迫されることなく脊髄を保護し、症状が改善しました。
手術後、リハビリテーションを行い、徐々に歩行距離が延び、痛みも軽減されました。定期的なフォローアップを行い、再発のリスクも低減しました。
広範脊柱管狭窄症の改善方法には、手術以外にも様々な方法がありますが、個々の症状や病態に合わせて適切な方法を選択することが重要です。
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