公開日:2022年 9月23日
更新日:2022年 10月 8日
本日は偽膜性大腸炎について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
偽膜性大腸炎の原因は、ほとんどの場合クロストリジウム・ディフィシルという菌です。
抗生物質を使うことで、菌交代現象が起こり、異常にクロストリジウム・ディフィシル菌が増えて毒素を作ることによって腸管粘膜に傷がつき発症すると言われています。
原因となる薬は、セフェム系、リンコマイシン系の抗菌薬です。
しかし、最近はほとんど全ての抗菌薬が原因となる可能性があると言われており、中でも広域ペニシリンや第二、第三世代セファロスポリンなどの広域抗菌薬や複数の抗菌薬を使ったときに起こりやすいと言われています。
偽膜性大腸炎の主な症状は、下痢です。
抗生物質の投与を行なった後、数日~2、3週後に水様便や粘液便などが何度も見られるようになります。場合によっては、腹痛や38℃を超える発熱なども現れます。
症状が重い場合は、血液の混ざった下痢や低蛋白血症、電解質異常、麻痺性腸閉塞、中毒性巨大結腸症などを発症することもあります。
偽膜性大腸炎を改善するためには、できるだけ原因になっている薬をやめることが大事です。
症状があり、病院に行った時には服用した医薬品の種類や服用してからどのくらいの時間が経過しているかということ、便の状態、症状の種類、どのような症状か、どのくらい症状が続いているのかなどを医師に伝えることが大事です。
抗生物質を使っているときや飲み終わって数日経った後に、何度も下痢がおきたり粘性のある便が見られたり腹部の張りや腹痛が見られたり発熱や吐き気があったりした場合は、偽膜性大腸炎の可能性があります。
早めに医師や薬剤師に相談することが大事です。偽膜性大腸炎は、そのまま放っておくと症状が重くなり、低蛋白血症や電解質異常、麻痺性腸閉塞、中毒性巨大結腸症などを発症することがあるためきちんと改善を行うことが大事です。
腹痛に対して抗生物質を使った場合も、偽膜性大腸炎を発症することがあります。そのため、新たな腹痛や水のような下痢が見られた時にはすぐに医師に相談しましょう。
抗生物質を中止した後に発症することもあるため、注意して経過を見ることも大事です。