公開日:2023年 2月20日
更新日:2023年 2月21日
本日は顎変形症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
顎変形症は、上あごや下あごの形や大きさに異常があったり、上あごと下あごのバランスが悪くなることによって、噛み合わせの異常や顔の変形などの症状が現れることです。
顎変形症では、極度の受け口や出っ歯などの噛み合わせの異常から、関節の痛みが現れたり口が開かなくなったりというような顎関節症の症状が見られることもあります。
顎変形症の原因は、遺伝的な要素が大きく関係していると言われています。しかし、ほとんどは原因がわかりません。多くの場合は、顎の成長がアンバランスであることから顎変形症を発症すると考えられています。
小さいときには、異常に気が付かなくても顎が急成長する思春期に症状が明らかになることもあります。指しゃぶりや舌を出す癖など、日常的に行っている癖も発生に関係するとも言われています。
顎変形症は、上顎や下顎の成長が正常でないために生じる顎の位置関係の異常を指します。この状態は、噛み合わせの問題、顔の非対称性、話しにくさや咀嚼に関する問題を引き起こすことがあります。顎変形症の原因は多岐にわたり、遺伝的要因、環境的要因、生活習慣などが関係しています。以下に、顎変形症の主な原因を詳しく説明します。
1. 遺伝的要因
顎の形や大きさに関する遺伝的な要因が、顎変形症の一般的な原因の一つです。親や近親者に顎変形症の症例がある場合、同様の問題を抱えるリスクが高まります。
2. 成長障害
顎の成長に影響を与える特定の医学的状態やホルモン異常が、顎変形症を引き起こすことがあります。例えば、先天性の疾患や成長ホルモンの異常などが該当します。
3. 外傷や病気
顎に受けた外傷や事故、あるいは腫瘍や感染症などの顎の骨に影響を及ぼす特定の病気も、顎変形症の原因となることがあります。
4. 習慣性の行動
指しゃぶり、舌の突き出し、唇を噛む癖など、幼少期の習慣性の行動が長期間続くと、顎の成長に影響を与え、顎変形症を引き起こす可能性があります。
5. 口呼吸
アレルギーや鼻詰まりによる長期的な口呼吸も、顎の成長に悪影響を及ぼすことがあります。正しい鼻呼吸が行えない場合、顎の発達に不均衡が生じることがあります。
6. 栄養不良
成長期における栄養不良は、顎の正常な成長を妨げることがあります。
顎変形症の主な症状は、咬合不正と顔の変形です。ただし、人の歯並びでは顎がずれている時、補正しようとする作用が少し働くため、実際顎が変形していても咬み合わせは正常に見える場合もあります。
顎がどのくらい変形しているのかによって、口唇が閉じにくくなることもあります。口唇を無理やり閉じようとするようになり、下あごの先端部にシワが見られるようになる場合もあります。
下あごが小さい場合は、空気の通り道が狭くなるため大きないびきや睡眠時無呼吸症候群につながることもあります。
顎変形症により、多くの場合、機能的および美容的な問題が生じます。顎変形症の症状は、顎の成長の不均衡の程度や種類によって異なりますが、以下に一般的な症状を詳しく説明します。
1. 噛み合わせの問題
歯が正しく噛み合わない、開咬、過蓋咬合、反対咬合など、さまざまな噛み合わせの問題が発生します。
2. 顔の非対称性
顎の成長の不均衡により、顔が左右非対称に見えることがあります。
3. 顔の形状の変化
下顎が過度に発達している、上顎が過度に発達している、または顎が後退しているなど、顔の全体的な形状に影響を及ぼします。
4. 話しにくさ
噛み合わせの問題や顎の位置の異常により、発音が不明瞭になることがあります。
5. 咀嚼の困難
歯が正しく噛み合わないために、食べ物を噛み砕くのが難しくなります。
6. 頭痛や顎関節の問題
顎変形症は、顎関節症や頭痛の原因となることがあります。顎関節に過度の負担がかかることで、痛みや関節の動きの制限が生じることがあります。
7. 呼吸の問題
特に睡眠時無呼吸症候群のリスクが高まることがあります。顎の位置の異常により、気道が狭くなり、睡眠中の呼吸が妨げられることがあります。
顎変形症の症状は、生活の質に大きな影響を及ぼすことがあります。
顎変形症を改善する目的は咬み合わせと顔貌の両方を改善することです。そのため、どの位置に顎を移動することで最も良い咬み合わせと顔貌が得られるのかということを考えて改善を行なっていきます。
そのためには、歯列矯正や骨切り術などの方法が行われます。
顎変形症の改善法は、年齢、症状の重さ、顎の変形の程度などに応じて異なります。改善は主に、噛み合わせの改善や顎関節の機能回復と顔のバランスや外見の改善の両方を目指します。
1. 矯正
噛み合わせの問題を改善するために、矯正が行われることがあります。これには、ブラケットやワイヤーを使用した従来の矯正や、透明なアライナーを使用したインビザラインなどが含まれます。矯正は、歯を適切な位置に移動させ、噛み合わせを改善します。
2. 手術
重度の顎変形症の場合、矯正だけでは十分な改善が得られないことがあり、外科手術が必要になることがあります。手術では、顎の骨を切断し、再配置する顎顔面外科手術が含まれます。これにより、顎の位置を根本的に修正し、噛み合わせや顔のバランスを改善します。
3. 矯正と手術の組み合わせ
多くの顎変形症では、矯正と手術を組み合わせて行うことで最適な結果が得られます。通常、手術前に矯正を行い、歯を手術に適した位置に移動させた後、外科手術で顎の位置を修正します。手術後も矯正を続け、微調整を行います。
4. その他
顎関節症、睡眠時無呼吸症候群などの顎変形症に伴う症状や関連する問題に対して、追加の改善が必要になることがあります。これには、顎関節症のためのスプリントやマウスピースの使用、睡眠時無呼吸症候群のためのCPAP装置の使用などが含まれます。
顎変形症の改善の計画は、個人によって個別に作成されます。改善の前には、歯科医師や顎顔面外科医と十分に相談し、期待できる結果や可能なリスクについて理解することが重要です。
顎変形症の改善における矯正は、顎の変形や噛み合わせの問題を修正するための一連の処置を指します。この過程は、通常、歯科矯正と顎の外科手術を組み合わせて行われ、噛み合わせを改善し、顔のバランスを整えることを目的としています。以下に、顎変形症の改善における矯正の主要なステップを説明します。
1. 判断と計画
歯科医師や顎顔面外科医は、顎の構造、歯並び、顔のバランスを詳細に評価します。これには、X線撮影、3Dイメージング、歯型の取得などが含まれます。得られた情報を基に、個々に最適な計画を立てます。
2. 歯科矯正
外科手術を行う前に、まず歯科矯正を通じて歯を適切な位置に移動させます。これには、ブラケットとワイヤーを使用した従来の矯正や、透明なアライナーを使用した方法が含まれることがあります。このステップは、手術後の結果を最適化するために重要です。
3. 外科手術
矯正によって歯が適切な位置に移動された後、顎の骨を手術的に切断し、再配置して、顎の位置を修正します。この手術は、顎の成長が完了した成人で主に行われます。手術により、顎の位置、噛み合わせ、顔のバランスが根本的に改善されます。
4. 術後の矯正
外科手術後も、歯科矯正は続けられることがあります。これは、歯と顎の位置の微調整を行い、最終的な噛み合わせを確実にするためです。また、術後の回復をサポートし、結果を安定させるために重要です。
5. リテーナーの使用
矯正の最終段階として、リテーナーが処方されることがあります。リテーナーは、治療によって得られた歯の位置を保持し、再び歯が動くのを防ぐために使用されます。
顎変形症の矯正は、複雑で時間を要するプロセスですが、噛み合わせの問題を効果的に解決し、顔の審美的な改善をもたらすことができます。
顎変形症の原因は遺伝的なことが関わっている場合もあれば、口唇裂や口蓋裂などの先天的な病気が関わっていることも、内分泌系の病気や顎骨の腫瘍や外傷などの要因が関わっていることもあります。
早く発見するためには、6歳くらいから歯科で虫歯の改善を含めて定期的に調べてもらうことがおすすめです。歯並びが悪くても顎がずれていなければ、矯正で歯並びをなおすだけで見た目も改善します。
・頬車
・下関
・翳風
頬車の効果は、歯の痛みや顔の神経痛、頬やあごのはれ、こわばりに効果があります。
歯ぐきが痛く、噛むことができない時や噛む時の筋肉がけいれんしているときにもおすすめのツボです。
下関は、歯根膜炎、顔面神経麻痺、三叉神経神経痛、歯の痛み、耳鳴り、等顎関節症の症状の改善に役立つツボです。
さらに、美容面でも効果があるツボで、ほうれい線、顔のたるみやフェイスラインのたるみの改善にも効果的です。
翳風は、頭痛、吐き気、顔面部の浮腫、目の充血、聾、咽頭部の腫れや痛み、口の目の歪み、歯の痛み、頬の腫れ、耳鳴り、難聴などに効果的です。
翳風は刺激をすることで、全身の気の流れや血流が改善されるため、くまやくすみ、お顔の浮腫、美肌効果、免疫力向上、フェイスラインの引き締め、目の痛みなどにも有効です。
頬車は、耳垂下端と下顎角の間のへこみにあります。耳たぶのすぐ下にある下あごの骨の端を、縦にさわりながら下がっていくと、下あごの角があります。この角から前上方で、中指の幅一本分の場所にツボがあります。
押すと響くような痛みがあります。押しすぎないように力加減を調整して押しましょう。
下関は、両頬の耳の前にあるツボで、口を上げるとくぼみができる場所にあります。
押すときは、指の腹を使って両側から強めに押します。押した時に痛みを感じることもあります。無理して押しすぎないようにしましょう。
翳風は、耳たぶの裏の耳たぶと骨のでっぱったところの間のくぼんでいる場所にあります。耳のつけ根の後ろで、口を開けてくぼむ場所を探しましょう。
押すときは、両手の中指を使って押しましょう。
11時から21時
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