公開日:2021年 10月23日
更新日:2021年 11月22日
本日はレノックス・ガストー症候群について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
レノックス・ガストー症候群は、いくつもの種類の特徴的なてんかん発作が現れます。さらに、脳波を調べると独特の異常な波が現れます。
レノックス・ガストー症候群の発症時期は、幼児期から小児期です。レノックス・ガストー症候群で起こるてんかん発作は改善が難しいことが多いです。そのため、ほとんどの場合、成人になってもてんかん発作が残ります。
ほとんどのレノックス・ガストー症候群では、てんかん発作に加えて知的障害が現れます。40〜60パーセントで程度の重い知的障害が現れることもあると言われています。
レノックス・ガストー症候群という名前の由来は、てんかんの特徴をまとめたLennoxとGastautという人の名前から来ています。
レノックス・ガストー症候群の原因は、いろいろな脳の異常です。
生まれつき脳の形に異常がある脳形成障害の状態や、生まれる前や後に脳に酸素や血流がいかなかったり頭に大きなけがをしたりしたことで脳に大きな傷が残った状態などが原因で発症するのです。さらに、脳腫瘍が原因になることもあります。
しかし、はっきりした原因がなく、原因不明のことも多いです。
色々な脳の異常から起こる違う病気で、どのようにして同じような症状が起こるのかということについては、詳しくはわかっていません。
最近では、脳波の変化と脳の血流の変化を同時に測る研究で、レノックス・ガストー症候群を発症している場合、皮質や視床、脳幹などの広い範囲に共通して異常があることが報告されています。
そのため、共通した異常によって症状が現れているのではないかと考えられています。
レノックス・ガストー症候群の症状は、いろいろなてんかんの発作です。判断をする時、最も重要になる症状は強直発作で、眠っている時に起こることが多いです。
強直発作は、体の緊張が高くなるだけではなく、決まった症状と脳波の特徴がある発作です。体の緊張は左右対称高くなり、眼球が上転したり腕が上がったりします。
発作が強い場合は、体全体の反り返りが起きることもあります。発作が軽い場合は、あまり気が付かないこともあります。
起きている時に起こる発作の中では、ぼーっとする非定型欠神発作や体を支える筋肉の緊張がなくなり突然倒れる脱力発作、ミオクロニー発作、ぼーっとはしても日常生活を送ることができるてんかん重積が重要になります。
非定型欠神発作は始まりと終わりが分かりにくい発作です。さらに、レノックス・ガストー症候群ではほとんどの場合知的障害が現れるため、より発作の始まりと終わりが分かりにくくなります。
脱力発作は突然倒れてしまうため、頭や顔にけがをすることも多く非常に危ない発作です。
レノックス・ガストー症候群の改善方法は、抗てんかん薬です。しかし、レノックス・ガストー症候群で起こる発作は、どの発作も抗てんかん薬があまり効果を発揮しません。
そのため、何種類かの抗てんかん薬を多くの量使うことが必要です。よく使われる薬としては、バルプロ酸やベンゾジアゼピン系薬剤があります。
脱力発作に対してはラモトリギンやトピラマート、強直発作に対してはルフィナミド、非定型欠神発作に対してはエトサクシミドなどが効果的な場合もありますが、必ずしも効果を発揮するわけではありません。
薬は場合によっては効果がないことや副作用が起きることもあります。そのため、効果を見ながら改善を行なっていくことが大事です。
他にも、ケトン食や副腎皮質刺激ホルモン、ステロイド、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモンなどを使って改善を行ったり、手術を行ったりすることもあります。
レノックス・ガストー症候群で起きるてんかん発作は一般的なてんかんと大きな差はありません。
大事なことは、規則正しい生活をすることと決められた薬をきちんと飲むこと、きちんと睡眠をとることです。
脱力発作が起こると転んで怪我をしてしまう危険もあります。そのため、ヘッドギアをつけて頭を守ることも大事です。
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