間質性膀胱炎の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年 11月20日

更新日:2023年 12月17日

本日は間質性膀胱炎について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 間質性膀胱炎とは
  • 間質性膀胱炎の原因
  • 間質性膀胱炎の症状
  • 間質性膀胱炎の改善方法
  • 間質性膀胱炎のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

間質性膀胱炎は、膀胱に原因不明の炎症がおこり色々な症状が現れる

間質性膀胱炎は、膀胱に原因不明の炎症がおこることで尿が近くなったり膀胱や尿道に違和感や痛みが起こったりする病気です。

 

間質性膀胱炎はハンナ型と非ハンナ型の2種類に分けることができます。ハンナ型は難病に指定されており、現れる症状も非ハンナ型よりも悪いです。

 

発症するのは男性よりも女性が多く、中でも中年以降の女性に多いと言われています。

間質性膀胱炎の原因は、今のところはっきりとわかっていない

間質性膀胱炎の原因は、今のところはっきりとはわかっていません。

 

遺伝するとは考えられておらず、現在疑われている原因としては、膀胱の粘膜を覆っている細胞や免疫系の異常があります。ただし、詳しくは明らかになっていないのが現状です。

間質性膀胱炎は、膀胱の慢性的な炎症を特徴とする状態ですが、その正確な原因は現在も完全には解明されていません。多くの研究が行われていますが、以下に挙げる要因が関与していると考えられています。

 

膀胱の壁の問題:膀胱壁の保護層に問題があると、尿中の有害物質が膀胱壁の深部に浸透し、炎症を引き起こす可能性があります。

 

自己免疫反応:体の免疫システムが誤って膀胱の組織を攻撃し、炎症を引き起こす可能性があります。

 

神経系の異常:膀胱の神経が過敏になるか、異常な信号を送ることで、痛みや頻尿などの症状が引き起こされる可能性があります。

 

感染症:何らかの過去の尿路感染症が間質性膀胱炎の発症に関与している可能性があります。

 

アレルギー反応:アレルギー反応が膀胱の炎症を引き起こすことがあります。

 

その他の要因:慢性疼痛症候群、過敏性腸症候群、線維筋痛症など、他の慢性疼痛状態と関連があることが示唆されています。

 

間質性膀胱炎は判断が困難な場合が多く、他の膀胱や尿路の問題を排除した上での判断が一般的です。

間質性膀胱炎の症状は、トイレが近いことや膀胱の違和感や痛み

間質性膀胱炎の症状は、トイレが近いことや尿がたまると膀胱に違和感があることなどです。しかし症状が強くなると、短い時間で何度も頻繁にトイレに行ったり、膀胱に強い痛みを感じたりするようになります。

 

さらに、膀胱だけの痛みではなく、尿道や下腹部全体に広がる痛みを感じることもあります。

 

間質性膀胱炎で起こるトイレの近さや感じる痛みなどは日常生活を送る上でも大きく影響が出ることが多いです。そのため、精神的にもストレスを感じるようになることも多いです。

間質性膀胱炎は、膀胱の慢性的な炎症を伴う状態で、以下のような特徴的な症状を引き起こすことがあります。

 

慢性的な骨盤痛:膀胱が満たされるにつれて増加する骨盤の痛みや圧迫感が特徴です。痛みは膀胱の領域に限定されることが多いですが、鼠径部、会陰部、腰部などにも及ぶことがあります。

 

頻尿:日中だけでなく夜間も含めて、非常に頻繁に尿意を感じる状態です。一日に何十回もトイレに行く必要があることがあります。

 

切迫性尿意:突然、強い尿意を感じることがあり、それが強迫的で抑えがたい場合があります。

 

排尿時の痛み:排尿時に痛みや灼熱感を感じることがあります。

 

性交痛:性交時に不快感や痛みを伴うことがあります。

 

症状の波:症状は時に波があり、ストレスや特定の食品の摂取後に悪化することがあります。

 

尿の変化:尿の色や臭いに変化はないことが多いですが、慢性的な炎症や感染が伴う場合、尿に変化が現れることがあります。

 

間質性膀胱炎の症状は、人によって大きく異なり、他の尿路系の病気と間違えられることがあります。

改善するためには内視鏡を使ってハンナ病変を電気で焼く

間質性膀胱炎の根本的な改善方法はありません。効果が期待できる改善方法としては、内視鏡を使ってハンナ病変を電気で焼く方法があります。この方法は、場合によっては繰り返し行うこともあります。

 

症状を軽くするためには、薬を使うこともあります。鎮痛剤や神経の興奮を抑える薬を使ったりすることで痛みなどの症状をできるだけ軽くするのです。

間質性膀胱炎の改善方法は、症状を緩和し、生活の質を向上させることに重点を置きます。以下に、間質性膀胱炎の改善に役立つ方法を紹介します。

 

食事の調整:刺激性の飲食物(カフェイン、アルコール、辛い食品、酸性の食品など)を避ける。食事日記をつけて、症状を悪化させる食品を特定し、摂取を控える。

 

水分摂取の管理:十分な水分摂取は重要ですが、過剰な水分摂取は避ける。膀胱刺激を減らすために、一度に大量の水を飲むのではなく、一日を通じて徐々に水分を摂取する。

 

骨盤底筋トレーニング:ケーゲル運動などの骨盤底筋トレーニングを行い、膀胱のコントロールを改善する。

 

ストレス管理:ストレスは症状を悪化させることがあるため、リラクゼーション技法(瞑想、ヨガ、呼吸法など)を取り入れる。

 

禁煙:喫煙は膀胱の刺激と炎症を引き起こす可能性があるため、禁煙する。

 

薬:抗ヒスタミン薬、トリシクリック抗うつ薬、ペンタサンポリサルファートナトリウム(エルミロン)など、症状を緩和するための薬が処方されることがあります。

 

物理的な方法:骨盤底筋の緊張を緩和するための物理的な方法が有効な場合があります。

 

逆行性神経刺激:骨盤底の神経を刺激して膀胱の過敏性を減らす方法もあります。

 

間質性膀胱炎の改善方法は、症状や生活習慣に合わせて個別に調整されます。

間質性膀胱炎の改善に使用される薬剤は、症状の緩和と膀胱の不快感を減らすことを目的としています。以下に、主に使用される薬剤について詳しく説明します。

 

ペンタサンポリサルファートナトリウム(エルミロン)

効果: 膀胱壁を保護し、尿中の刺激物質によるダメージから膀胱を守ります。

副作用: 頭痛、腹痛、脱毛、下痢など。

 

トリシクリック抗うつ薬(例: アミトリプチリン)

効果: 痛みを減らし、膀胱の筋肉をリラックスさせます。また、夜間の頻尿を減少させる効果があります。

副作用: 口の乾燥、眠気、体重増加、視力の問題など。

 

抗ヒスタミン薬

効果: アレルギー反応による膀胱の過敏性を減らすことがあります。

副作用: 口の乾燥、眠気など。

 

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

効果: 痛みや膀胱の炎症を軽減します。

副作用: 胃腸の不快感、消化性潰瘍のリスク増加など。

 

筋弛緩薬

効果: 膀胱の筋肉の緊張を和らげ、不快感を減らします。

副作用: 眠気、めまいなど。

 

これらの薬剤は、間質性膀胱炎の症状と個々の健康状態に応じて選択され、医師の指示に従って使用されます。

食べ物やストレスに注意する

間質性膀胱炎では、辛い食品などを食べると症状が悪くなります。唐辛子やわさび、マスタードなどの刺激物はできるだけ避けるようにすることをお勧めします。

 

コーヒーや柑橘類などを摂取することによって症状が悪くなる人もいるため、食べ物には注意が必要です。

 

精神的なストレスでも症状が悪くなります。できるだけストレスを溜めないようにして規則正しい生活をすることが大事です。

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