ダンピング症候群の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年 10月 2日

更新日:2021年 10月 7日

本日はダンピング症候群について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • ダンピング症候群とは
  • ダンピング症候群の原因
  • ダンピング症候群の症状
  • ダンピング症候群の改善方法
  • ダンピング症候群のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

ダンピング症候群は、胃切除後、小腸に食物が入ることで起きる症状

ダンピング症候群は、手術によって胃を切除した後、急激に小腸に食べ物が入ることによって様々な症状が起きることです。

 

ダンピング症候群には2種類あります。早期ダンピング症候群と後期ダンピング症候群です。

 

早期ダンピング症候群の場合、食事をした直後から30分以内に全身の倦怠感や動悸、腹痛などの症状が現れ、後期ダンピング症候群の場合食事をした直後から2~3時間で頻脈や頭痛、めまい、手足のふるえなどの症状が現れます。

ダンピング症候群の原因は、胃を切除することによる影響

ダンピング症候群の原因は、胃を切除することによって胃が小さくなることや迷走神経が切除されること、内分泌機能が下がることで消化管の協調不全が起きることなどであると考えられています。

 

胃を切除した後の再建法式の影響や手術の方法によっては食べ物が十二指腸を通らず正しい経路ではない経路を通ることで消化管ホルモンの分泌に異常が起きることも関係しているのではないかといわれています。

ダンピング症候群の症状は全身の倦怠感や動悸、頭痛など様々

ダンピング症候群の症状は、早期か後期かによって若干異なります。

 

早期ダンピング症候群の場合、食後の全身の倦怠感や冷汗、動悸や顔面蒼白、顔面の紅潮、腹痛、腹鳴、吐き気や嘔吐、下痢などです。

 

後期ダンピング症候群の場合、15~20分発汗が続いたり、頻脈や頭痛、めまいが起こったり、手足のふるえや脱力、倦怠感が起こったりします。

対策方法は、1回の食事の量を減らしゆっくりと分けて食べること

ダンピング症候群の対策方法は、1回の食事の量を少なくし、ゆっくりと時間をかけて何回かに分けて食べることです。

 

デンプンや糖分などは消化が良いため、糖質の摂取を控えて食事をしているときは水分を控えめにゆっくり食べるように気をつけることが大切です。

 

後期ダンピング症候群は、腸管からの糖質の吸収によって血糖値が急激に高くなることで、インスリンが過剰に分泌されて起こる反応性低血糖であると考えられています。

 

そのため、改善方法は適度に糖質を補うことです。食事をした後2時間くらいに糖質を含む間食をとることや外出した時に菓子類を持っておくことをお勧めします。

ダンピング症候群が起こった時は、食事を工夫することが大切

ダンピング症候群が起こった時は、食事を工夫することが大切です。よくかんで唾液と混ぜ合わせて口の中で粥状にしてから飲み込むことを心がけましょう。

 

症状を予防するためには高たんぱく、低脂肪、低炭水化物の食事がおすすめです。食事を工夫しても改善しない場合は薬などを使うことで改善することもあります。医師に相談することをお勧めします。

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