腱鞘巨細胞腫の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年 12月 9日

更新日:2022年 12月10日

本日は腱鞘巨細胞腫について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 腱鞘巨細胞腫とは
  • 腱鞘巨細胞腫の原因
  • 腱鞘巨細胞腫の症状
  • 腱鞘巨細胞腫の改善方法
  • 腱鞘巨細胞腫のまとめ

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

腱鞘巨細胞腫は、手や足の指に位置する腱鞘に発生する良性腫瘍

腱鞘巨細胞腫は、手や足の指に位置する腱鞘に発生する良性腫瘍のことです。

 

起きることの多い指は手の人差し指で、発症することが多い年齢は30〜40代です。男性と比べると女性の方が発症すくことが多いと言われています。

 

ガングリオンや血管腫といった良性腫瘍などと同じように比較的頻度が高い良性腫瘍です。染色体の異常による発生すると考えられています。

腱鞘巨細胞腫の原因は、細胞を構成する染色体に異常が起きること

腱鞘巨細胞腫の原因は、細胞を構成する染色体に異常が起きることです。1番と2番の常染色体が一部入れ替わり、CSF-1と呼ばれるタンパク質に異常が起きることによって発症すると言われています。

 

しかし、細胞を構成する染色体に異常が起きるのかということについては今のところわかっていません。そのため、変化を起こすきっかけになることもリスクとなることもわかっていません。

腱鞘巨細胞腫は、軟部組織の良性腫瘍の一種で、主に手や足の腱鞘周辺に発生します。この腫瘍の正確な原因は明らかにされていませんが、以下にその可能性のある原因や関連要因を説明します。

 

慢性の炎症:一部の研究では、腱鞘巨細胞腫の発生に慢性炎症が関与する可能性が示唆されています。腱鞘の慢性的な炎症や刺激が腫瘍の発生を促進すると考えられています。

 

遺伝的要因:遺伝的な要因が腫瘍の発生に関与する可能性がありますが、これについてはまだ十分な研究が行われていません。

 

外傷や過度の使用:手や足の腱鞘が外傷や過度の使用によって反復的に刺激されることが、腫瘍の発生に関連する可能性があります。

 

体内の局所的な異常反応:腱鞘巨細胞腫は、体内の局所的な異常な免疫反応や細胞の増殖によって生じると考えられています。

腱鞘巨細胞腫は、腫れ

腱鞘巨細胞腫は、腫れです。腫れは、指の腱鞘に単発性に腫瘍形成することが多いために起こりますが場合によっては多発性に起こることもあります。痛みはあまり起こりません。

 

時間が経過するとともに腫瘍が少しずつ大きくなることもあります。一定の大きさになると関節の動きが制限されます。そのため、指を動かした時にひっかかったり動かしにくくなったりします。

腱鞘巨細胞腫は、手や足の腱鞘周辺に発生する良性の腫瘍で、以下のような症状を引き起こすことがあります。

 

固定された腫瘤:腫瘤は一般的に固く、皮膚に対して動かない特徴があります。

 

痛みの少ないまたは無痛:腫瘤は通常、痛みを伴わないか、軽度の痛みのみを引き起こします。

 

運動制限:腫瘤の大きさや位置によっては、関節の動きが制限されることがあります。

 

腫瘤の成長:腫瘤は徐々に成長することがありますが、成長速度は一般的に遅いです。

 

圧迫感:腫瘤が周囲の組織を圧迫することにより、圧迫感や不快感を感じることがあります。

 

見た目の変化:腫瘤が皮膚表面に近い場合、皮膚の下に明らかな膨らみやしこりが見えることがあります。

腱鞘巨細胞腫の改善方法は、手術

腱鞘巨細胞腫の改善方法は、手術です。腱鞘巨細胞腫は良性腫瘍です。手術によって完全に改善することもありますが、再発することもあります。

 

大きな腫瘍の場合は、関節に複雑に腫瘍が入っていることもあります。そのため、難しい手術になることもあります。

 

腱鞘巨細胞腫は良性腫瘍です。しかし、日常生活を送る上で問題になることもあるため、動きに問題などが出る前に病院に行くことをお勧めします。

外科的摘出:最も一般的な方法で、腫瘍を外科的に摘出します。手術によって腫瘍を完全に取り除くことが重要で、不完全な摘出は再発のリスクを高めます。

 

局所的な改善方法:手術中に、腫瘍を取り除いた後の周囲の組織に行うことがあります。この目的は再発を防ぐためです。

 

物理的な方法:手術後のリハビリテーションとして、行うことがあります。これは、関節の動きを改善し、手や指の機能を回復させるために行われます。

 

投薬による痛みの管理:手術後の痛みや不快感に対して、鎮痛剤や抗炎症薬が処方されることがあります。

 

定期的なフォローアップ:手術後は定期的なフォローアップが必要です。これにより、再発の有無や手術部位の回復状況を評価します。

鎮痛剤

効果: 手術後の痛みを和らげるために使用されます。

例: アセトアミノフェン(パラセタモール)、イブプロフェンなど。

注意点: 鎮痛剤は痛みを管理するための方法であり、腫瘍自体を改善するものではありません。

 

非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)

効果: 手術後の炎症や腫れを軽減するために使用されることがあります。

例: イブプロフェン、ナプロキセンなど。

注意点: 長期間の使用は胃腸障害や腎臓への影響などの副作用を引き起こす可能性があるため、適切な用量と期間を守る必要があります。

 

抗生物質

効果: 手術後の感染予防のために、場合によっては短期間処方されることがあります。

注意点: 抗生物質は感染予防や改善に用いられますが、腫瘍自体には影響しません。

 

腱鞘巨細胞腫の改善における薬は、主に手術後の痛みの管理や合併症の予防に焦点を当てています。

腱鞘巨細胞腫の調べ方

腱鞘巨細胞腫は、画像を調べて腫瘍の存在を確認します。腫瘍がある場合は、MRIなどによって周りの組織との関係性なども含め細かく腫瘍について評価を行います。

 

腱鞘巨細胞腫では病変部位の一部を採取して調べることもあります。

 
腱鞘巨細胞腫に効果的なツボ

解谿

陽谿

陽谷

解谿

解谿は、足の捻挫や関節の痛みなどに効果を発揮するツボです。そのため、足に痛みがある場合に刺激をすることで痛みを和らげることが期待できます。

 

また、解谿は広い範囲の病気に効果を発揮するツボで、他にも胃の不調を整えたり腹部の張りや便秘を和らげたり、顔や目の充血を改善したりする効果もあります。

陽谿

陽渓は、手首の痛みや五十肩、腕全体の痛みやだるさに効果を発揮するツボです。そのため、手首に痛みがある時に使用すると良いでしょう。

 

さらに、頭痛や耳鳴り、のどや歯の痛み、難聴などにも使われることのあるツボです。

陽谷

陽谷には、首の痛みやこり、頚部のこわばり、緊張を取り除く効果があります。 他にも、二十肩、三十肩、四十肩や五十肩、腱鞘炎慢性の関節リウマチなどを和らげるためにも使われています。

 

他にも、耳鳴りやめまい、車酔い、頭痛、歯の痛みなど幅広い症状に効果があると言われているツボです。

ツボの位置と押し方

解谿

解谿は。内くるぶしと外くるぶしのちょうど真ん中にあるツボです。縦に走る腱と腱のあいだのくぼみにとります。

 

親指を使って押します。5〜10秒、ゆっくり押すことで、足先の血行がじんわりと良くなります。

陽渓

陽谿は、親指を手の甲に反らした時、手背の母指側の2本の腱が浮いてできる三角の窪みの真ん中にあります。

 

陽谿は押すこともお勧めですが、親指で揉むように刺激することでより効果が期待できます。

陽谷

陽谷は手の甲側の手首近くにあります。小指側にある骨の出っ張りの上にある凹みにツボがあります。

 

ゆっくり押してゆっくり離すことを意識して押しましょう。

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