公開日:2021年 4月23日
更新日:2024年 11月11日
本日は持続性知覚性姿勢誘発めまいについて解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
持続性知覚性姿勢誘発めまいは、PPPDとも呼ばれているめまいで、2017年に新しい種類のめまいとして新たな概念が定義されました。PPPDは機能性の病気で臓器には何も異常がないが自覚症状のみ起こります。
持続性知覚性姿勢誘発めまいでは、急なめまいを発症した後、雲の上を歩いているようなふわふわとした感覚が3ヶ月以上続きます。
持続性知覚性姿勢誘発めまいでは、3ヶ月以上フラフラする感覚が続きます。立った時や歩く時、動くものや細かいものを見るとフラフラする感覚がひどくなるという特徴があり、メニエール病や突発性難聴などめまいの症状を起こす急性の病気が落ち着いた後に起こることも多いです。
耳鳴り、難聴がある人は、めまい症状を併発している人が非常に多いです。当院では、持続性知覚性姿勢誘発めまいで悩んでいる人は1日40人ほどの来院があります。
中でも、その1割の人がめまいやメニエール病、良性発作性頭位めまい症を発症しています。
持続性知覚性姿勢誘発めまいは、めまいを起こす耳の病気や神経の病気、内科的な病気と合わせて起こることが多いです。さらに、心理的なストレスで起こるめまいや平衡障害が起こった後に起こることも多いです。
目眩を起こす耳の病気の代表的なものは前庭神経炎です。前庭神経炎が起こった後に起こることが多いと言われています。
心理的なストレスや平衡障害によるめまいが起こった後に起こることも多いため、うつや不安症の人にも起こることが多いと言われています。
・感覚統合の失敗
多感覚入力の処理異常:視覚、前庭系、体性感覚の間での情報の不適切な統合が、PPPDの発症に関係している可能性があります。
前庭系と中枢神経系の不適切な相互作用:バランス感覚を司る前庭系と脳の間の通信がうまくいかないことが、めまいやバランスの問題を引き起こす可能性があります。
・心理社会的要因
不安やストレス:PPPDの人は、不安障害やうつ病を持っていることが多く、これらの心理社会的要因が症状の発症や悪化に寄与することがあります。
適応障害:急性のめまいのエピソードの後、体が通常の感覚入力の処理に適応するのに失敗することが、PPPDの一因となる可能性があります。
・脳の機能変化
脳の処理機能の変化:前頭前野や小脳などのPPPDに関連する脳領域の活動パターンの変化が示唆されています。
神経可塑性の問題:神経系の適応能力に関連した問題も、PPPDの原因の一つとして考えられています。
・遺伝的要因
家族歴:PPPDや他の種類のめまいを経験した家族がいる場合、遺伝的要因が関与している可能性があります。
・環境要因
環境トリガー:強い光、動く画像、混雑した場所など、特定の環境要因がPPPDのトリガーとなることがあります。
持続性知覚性めまいの原因はわかっていません。症状ははっきりせず、精神的な病気ではなく機能性のめまいに該当します。
目から入る情報と体のバランスがうまく合わずに起こす病気で、自然に改善することがなく悪くなったり良くなったりを長期に繰り返します。鍼灸院でよく見る症状で、すぐ良くなる人が多いです。
当院では、後頭下筋群の緊張が原因であると考えています。首の奥の筋肉が固まることで起こる自律神経症状のため、目眩の薬や自律神経の薬を飲んでゆっくりするが一向に良くなりません。肉体的な疲労感を取っても改善せず、首の奥の筋肉が固まって起こる症状です。
持続性知覚性姿勢誘発めまいでは3ヶ月以上、ふわふわとした浮遊感や不安定感、非回転性のめまいの中で1つ以上の症状が続きます。この症状は、ほとんど毎日起こり、日常生活に大きな影響を与えます。
症状は、長い時間続き、症状の強さは強くなったり軽くなったりするという変化があります。
また、持続性知覚性姿勢誘発めまいには、他の症状があることもあります。当院ではふわふわ感がとれた後、手がほてるという症状が出ている人もいます。男女問わず起きる病気ですが、当院では女性の方が多いです。改善しているという錯覚を起こすこともあります。
〈身体を動かした時に症状が強くなる傾向の例〉
・エレベーターに乗った時
・乗馬体験をした時
・人ごみに押された時
〈視覚刺激があった時の例〉
・人混みや往来する車などの動いているものを見た時
・スーパーやコンビニで陳列棚を見た時
・コンピュータなどの複雑な視覚パターンを見た時
①ふわふわした感じ
②不安定
③回転しないめまい
以上3つのうち1つ以上の症状が3ヶ月以上にわたりほぼ毎日続きます。症状の強さに強弱があり1日の中でも時間が経つにつれどんどん症状が悪くなります。
立った姿勢など体勢により悪化します。目眩、浮遊感、不安定感もちろん内科的病気や心理的ストレスによる平衡障害が起きて発症すると言われています。
めまいは発作性、急性、慢性に分けられます。
発作性→メニエール、良性発作性頭位めまい症
急性→前庭神経
慢性→PPPD
④症状が顕著な頭痛、機能障害を起こしている
⑤症状が他の病気や障害でうまく説明できない
不安定感やふらつき:特に広い場所や人が多い場所、動いている物体を見る時などに、ふらつきやバランスを失う感覚が現れます。
立位時の不快感:立っている時に特に不安定さを感じ、座っている時や横になっている時は症状が軽減することがあります。
視覚的な刺激に対する過敏性:動く画像や強い光、パターンが密集した表面など視覚的な刺激に敏感になり、これらがめまいや不安定感を誘発することがあります。
集中困難:持続的な不安定感やめまいが原因で、日常生活や仕事、学業での集中が困難になることがあります。
疲労感:症状によって日常生活に支障が出ることから、疲労感を強く感じることがあります。
立ちくらみ:急に立ち上がった時にめまいを感じることがありますが、これはPPPDの症状とは異なり、起立性低血圧など他の原因によることもあります。
他にも、めまいや不安定感が原因で不安やうつ症状を発症したり、緊張型頭痛や偏頭痛を併発したりすることがあります。
持続性知覚性姿勢誘発めまいには、確立された改善方法は今のところありません。改善をするために重要なキーワードは、前庭リハビリと抗うつ薬、認知行動です。
前庭リハビリは、内部の感覚に対して刺激を与えてめまいへの順化を促す改善方法で、バランス感覚を改善するための特定のエクササイズを行います。この方法では、前庭系の機能を促進し、めまいや不安定感の軽減を目指します。
前庭リハビリでの改善は、効果を感じるまでに最低でも数ヶ月かかると考えることが必要です。安定した立位や歩行を促すためのトレーニングも併せて行います。
症状が一進一退する場合も多いということを理解し、改善を行うことが必要です。これは、前庭リハビリを行うことによってめまいを誘発させて症状が悪化するという可能性も考えられるためです。
認知行動を利用した改善方法は、バランスの良い適応的な考えを作って気持ちを楽にするという精神に対して働きかける改善方法です。めまいに対する恐怖や不安、避けがちな行動パターンを変えることを目指します。また、ストレス管理技術の向上にも役立ちます。
さらに、深呼吸、瞑想、筋弛緩法など、ストレスを軽減しリラックスを促進する技法も有効であることがあります。
持続性知覚性姿勢誘発めまいの人の中には、色々な病院に相談に行き自分の訴えが信じてもらえなかった失望と不信感を持っている人も多くいます。
持続性知覚性姿勢誘発めまいの改善を行うために必要なことは、信頼関係です。きちんと信頼できる医師を見つけることが大事になるのです。
持続性知覚性姿勢誘発めまいは、改善に取り組まなければ症状がよくなることはあまりありません。できるだけ早めに病院に相談に行き、信頼できる医師のもとで改善に取り組むことをお勧めします。
他にも、症状管理のための教育も役立つことがあります。自分自身で症状について理解し、日常生活での対処法を学ぶことが重要なのです。
さらに、同じ状態を持つ他の人々との交流も改善につながります。交流を通じて、経験を共有し、相互にサポートを提供することができます。
改善には、環境の調整も重要です。特に過度な視覚的刺激は症状の悪化につながるため、避けることで症状の悪化を防ぐことができます。
・抗不安薬
抗不安薬は、PPPDに伴う不安症状を管理するために使用されます。多くの場合、めまいや不安定感が不安やパニック発作を引き起こし、これがさらにめまいを悪化させるという悪循環に陥る場合に処方されます。抗不安薬は、このような不安のレベルを下げ、快適さを向上させることを目的としていますが依存性があるため、短期間の使用や医師の厳格な監督下での使用が推奨されます。
・抗うつ薬
セロトニン再取り込み阻害薬(SSRIs):抗うつ薬は、PPPDによって引き起こされるうつ病の症状や、うつ病がPPPDの症状を悪化させる場合に使用されるもので、セロトニン再取り込み阻害薬は不安症状を含む広範な症状に効果があるとされています。そのため、気分を改善し、生活の質を向上させるためにしばしば使用されます。抗うつ薬は、めまいやバランス障害に対して感受性を減少させることによって、症状の管理に役立つことがあります。
・ベタヒスチン
ベタヒスチンは、メニエール病やめまいの改善に一般的に用いられる薬物で、PPPDにおいても有効であると考えられています。ベタヒスチンは、内耳の血流を改善することにより前庭機能を正常化し、めまいの感覚を減少させるとされています。特に前庭系の異常が疑われる場合や、めまいの症状が顕著な場合に使用されることがあります。しかし、ベタヒスチンの効果は個人差が大きいため、改善方法の一環として慎重に検討されます。
・抗めまい薬
プロクロルペラジンやメクリジン:これらはめまいの感覚を減少させることができる薬物で、特に急性のめまいのエピソードに対して用いられます。長期的な使用は推奨されていませんが、短期間での症状のコントロールに役立つことがあります。
・ベンゾジアゼピン類
ディアゼパムやクロナゼパム:これらは短期間の使用に限定されることが多い抗不安薬で、急性の不安症状やパニック発作に対して有効です。めまいや不安定感を引き起こす過剰な神経活動を抑制する効果があります。ただし、依存性や耐性の発展のリスクがあるため、慎重な管理のもとで使用されます。
・抗精神病薬
クエチアピンやオランザピン:これらは主に精神病の改善に用いられますが、非常に低い用量で不安症状の管理に役立つことがあります。PPPDにおける過剰な不安やうつ病の症状に対して、他の方法が効果を示さない場合に考慮されることがあります。
・抗てんかん薬
ガバペンチンやプレガバリン:これらは本来てんかんの改善に用いられる薬物ですが、神経痛の改善や不安症状の管理にも有効であり、PPPDにおいても症状の緩和に役立つことが報告されています。
・ベータ遮断薬
プロプラノロール:これは心臓病や高血圧の改善に使われることが多い薬物ですが、手の震えや心拍数の増加などの物理的な症状に伴う不安を軽減する効果があります。PPPDにおける身体的症状による不安感の管理に有効な場合があります。
①人差し指と親指で首の前側を引っ張る(浅頚部リンパ節へのアプローチ)
首の前の環境をよくしないと後ろは解れないため、まず前の部分を解します。
②4本指で首の横を撫でる(上深頚リンパ節へのアプローチ)
ぐりぐり押すのは良くないため、優しく撫でることが大事です。
※首のリンパにはあらゆるところが通っています。そのため、解してもすぐに詰まってしまいます。首の前と横は徹底的に解しましょう。
③4本指で首の後ろをさする(後頭下筋へのアプローチ)
この時、表面上しかさすっていないと思うかもしれませんが、きちんと行いましょう。後頭下筋は、4cm以上下の深いところにあります。そのため理論上は押しても、前の板状筋や僧帽筋が壁になって届きません。優しく撫でて長期的な目線でアプローチを行うことが大事です。
上記のアプローチ方法を2週間続けると体が変わります。
当院では、後頭下筋へのアプローチや脳の興奮、体の軸ずれなどのサインを取ることで改善を行なっており、比較的すぐ改善が見られます。
運動をすることもお勧めしていますが、ふわふわするため運動をしにくいことも多いです。まずはセルフケアから行いましょう。
持続性知覚性姿勢誘発めまいについて当院では、脳の異常興奮や脳の領域の問題であると解釈をしています。
しかし、めまいは非常に複雑なため、脳からくるのか三半規管の問題なのか別の要因があるのかなど色々なケースがあります。要因に、インフルエンザやコロナ、交通事故などが関わっていることもあれば特に何もないこともあります。
この症状は体の状態を正常にすることが大事なため、当院では体の変化を見て改善を進めていきます。改善を行う上で意識していることは、色々な観点で全て行うということで、体に存在する悪いサインを全て潰していきます。
この症状は、交通事故などで脳のエリア損傷をしている場合、回復はしずらいですが、脳が正常であれば改善しやすい症状です。
持続性知覚性姿勢誘発めまいは大体の人が同じ改善の仕方をします。通うペースとしては週1回2ヶ月間通っていただくことを推奨しており、基本的には8回以内に効果を感じていただいていますが、状態によってもう少しかかることもあります。
この症状は、体の状態を正常にすることが大事で、正常になれば施術の間隔を空けなければいけないという特徴もあります。
2回ほどの施術では症状が変わっている感覚はなくても良くなっていきます。大体この時点で体の状態が70%くらいまでになります。
5回ほどの施術でふわふわしている感覚の幅が狭くなったように感じることが多いです。これは体ができあがってきたサインで、だんだんと揺れるシュチュエーションが少なくなってきます。この時点での体の状態は95%です。
8回ほどの施術で、陳列棚を見ても気持ち悪くなることが少なくなり、ふわふわ感もある日とない日がはっきりしてきます。ここまでくると体は100%出来上がっており非常に良い経過と言えます。
鍼灸は体を刺激して改善していく方法のため、施術の後めまいが強くなることもありますが、経過が順調な場合、2週間に1回など来院のペースを提案させていただきます。
その後の施術で体が楽になってきたと感じるようになると、来院を3週間〜1ヶ月に1度のペースにします。徐々に揺れるシチュエーションが少なくなってきたり揺れていることが気にならなくなってきたりして、良くなったと感じていただけるようになります。
症状が軽い場合はもう少し早く改善することもありますが、多くの方は上記のような改善の仕方をしています。
鍼灸は、体を変化させてよくしていく改善方法です。変化させる際に悪化することもあるため、リスクを避けるためにもこの症状は大丈夫だと思ったらどんどん間隔をあけて改善を行なっています。
当院では現在も10名以上の方が持続性知覚性姿勢誘発めまいで通われています。
Q.めまいの症状が現れた時どんな体調の変化を感じましたか?
A.数日経っても改善しない頭痛と苦痛感、寒気のようなざわざわとする感覚が数日続いて突然めまいが起きました。
Q.頭痛が始める前までも頭痛は良く感じていましたか?
A.たまにありましたが、四六時中1日改善しないことはなく、寒気を感じることもありませんでした。外出できないくらいの頭痛でした。
Q.頭痛はどのあたりに感じましたか?
A.こめかみの辺りで頭痛が起こっていましたが締め付け感は頭全体でした。
Q.その時は病院などには行きましたか?
A.めまいが始まってからはどこにも行けない状態で寝込んでいる感じでしたが、その後病院に行きました。寝ながら調べると顎が悪いなども出てきたため、歯科、眼科、脳神経外科、整体にも行きました。その場所を目指すことが精一杯でした。
Q.これは普通ではないと感じたのはどんな場面でしたか?
A.めまいに続いてアレルギー症状が出てきました。手足のソワソワ感や強い冷えが起こりました。頭痛もこめかみや後頭部、目の奥に移動しました。筋肉が強く痙攣することもあり、まともではないと思いました。
Q.発症した時は生活習慣やストレスが関係あると思う点はありましたか?
A.病院でも精神的なものではないかなどいろいろ言われましたが、特に何も変化などはなく平穏に過ごしていました。環境の変化もなくストレスと言われてもピンと来ませんでした。変化があったといえば、2〜3年ずっと整体や整骨院、気功や足ツボに通っていた程度です。
Q.整体、足ツボ、気功に行こうと思ったきっかけは体調を崩していたからですか?
A.少し前から片頭痛というほどのものではないが頭痛がたまにあり、首や肩の凝りもひどくて病院に行きました。
Q.めまいを初めて感じた時にどんな感情になりましたか?
A.すごく恐怖や不安がありました。動悸のようなものがあり雲の上を歩いているような突きあげられる感覚で、本当に不安でした。
Q.体調を崩した時は誰かに相談しましたか?
A.家族に相談しました。母に言うと最初はスマホのやりすぎと言われましたが1〜2週間経っても改善しないことを説明して一緒に病院に行ってもらいました。
Q.その時は一人でも歩けましたか?
A.実際にめまいがして倒れるとかではないため普通に歩行している人に見えたと思いますが、できれば外出は避けたかったです。
Q.脳神経外科ではどのような判断をされましたか?
A.顎関節症から来る目眩や精神的なものと病院で言われました。整体では姿勢やストレートネック、血流が悪い、腸が詰まっているなどと言われました。
Q.発症当初どのようなことが1番辛かったですか?
A.当たり前の日常生活を全く送れなくなってしまうことが辛かったです。人と話すのも辛く、相槌を打っている相手の首の動きだけでもめまいがしてくるのが辛かったです。美容室にも行けなくなりました。
Q.PPPDの判断までかかった時間はどのくらいですか?
A.3ヶ月です。
Q.実際に病院の先生から判断を受けたのですか?
A.誰もそういう判断をすることはありませんでした。PPPDかもしれないということは自分で調べて院長のYouTubeで見ました。それまではPPPDを知らなかったためただのめまいだと思っていました。
Q.改善方法としてはどのようなことをしましたか?
A.CTや目の眼圧、眼振を調べました。薬や漢方も出されましたが、目からくるめまいでも脳からくるめまいでもないため気休めにしかならないと言われて薬をもらったため飲みませんでした。
Q.なかなか回復せず色々な施術を受けたと思いますが整体はどのように探しましたか?
A.YouTubeで動画を見るのも辛かったですが必死に動画の施術を見ていきました。場所が遠く片道2時間くらいかけていきました。行く時が激痛すぎて耐えれられませんでした。
Q.当院のYouTubeを知ったきっかけは何ですか?
A.嗅覚障害の動画を見たことがあったため、ふと頭によぎってもう1度動画を見たら自分に当てはまるものがたくさん出てきて自分にしっくりきました。
Q.最初に来院した時PPPDかもしれないと話しましたが、聞いた時どう思いましたか?
A.私の場合は動画を見ていたのでやはりそうだったと少し安心しました。
Q.当院に来院されるまで鍼灸の施術の経験はありましたか?
A.1度だけありましたが、すごく印象が悪くて嫌だと思いが強くありました。そこは1回目は18000円だったが何回かで10万円分の回数券をその方が安いのでと買わされました。街によくある看板の鍼灸院でした。
Q.鍼は痛くなかったですか?
A.全く痛くありませんでした。
Q.1回目の施術をした後の感覚はどうでしたか?
A.通い出したという充実感と安心感がありました。今までと違う納得できるところに通うことができたという喜びの方が大きかったです。
Q.どのようなところで良くなってきたと実感しましたか?
A.外に出ようと思えるようになってきたことです。自分の好きなインテリアや洋服などを見たいという気持ちになった時に良くなってきたと思いました。ただ、その時もめまいは感じていました。
Q.その時のレベルは1番ひどい時が10としたらどのレベルでしたか?
A.5以下です。
Q.Kさんの施術では色々な症状が施術することでどんどん取れていったことが印象的だったのですが、その時にはどんな感情を感じましたか?
A.不安でいっぱいだったところが少しずつ剥がれていくような感覚でした。目の筋肉のピクピクが止まってすごく嬉しかったです。多少戻ったりもしていて繰り返して相談していましたが、返信をいただいて大丈夫だと安心できました。
Q.その時肌の痒みがありこの痒みがなくなったら症状はもっとよくなるという話をしましたが、説明を受けた時にはどのように思っていましたか?
A.正直にいうと別物だと思っていました。元々アトピー体質ではあり最近悪化していると思っていましたが、初めは半信半疑でした。今はほとんど痒くないです。
Q.回復する中で最も励みになったことやモチベーションはありましたか?
A.施術に行くこと自体がモチベーションでした。また、そう前先生の返信がモチベーションになりました。家族の支えもあり、母はプラス思考で励ましてくれたり手伝ってくれたりして理解してくれたのは良かったです。
Q.めまいの感覚は最近はどうですか?
A.最近は0の日も多いです。たまに1〜2の日もありますが、日常生活にそんなに支障はありません。
Q.当院に通い始めたのはいつ頃ですか?
A.2023年の11月です。施術をスタートして4〜5ヶ月くらいでだいぶ実感して楽になりました。今はメンテナンスで月に1回通っています。
Q.めまいの症状が再発する不安感はありますか?
A.少し前に風邪を引いた時にめまいが復活した期間がありましたが、徐々に1週間から10日くらいで落ち着いたため今はそこまで心配していません。
Q.症状が回復した今、日常生活で気をつけている習慣はなんですか?
A.強いストレッチやヨガを避けることです。また楽観的になり、あまり考えすぎないようにすることも気をつけています。
Q.症状が起きる前と起きた後で変わったことはありますか?
A.普通でいられることはありがたいことであると思い、家族により感謝するようになりました。
A.同じ症状で悩む人に伝えたいメッセージやアドバイスはありますか?
A.症状が辛くて通うまでが大変だと思いますが、効かないかもしれない薬を飲んだり自分が拒否反応を感じる施術を続けたりするのはあまりよくないと思います。
Q.回復するまでの過程でもっと早く知りたかったと後悔していることはありますか?
A.強い刺激があまり体に良くないことを知らなかったため自分で家でも必死になってぐいぐい指圧して押していたので、体にはそんなに強い刺激を与えてはいけないということは知っておけば良かったと思います。鍼灸院や整体の見る箇所や清潔感や料金などについても事前に知識があればおかしいことにも気がつけたと思っています。銀座そうぜん鍼灸院に通った時、雰囲気がすごくよく清潔感があって良いと思いました。真剣に迎えてくれている感覚が伝わりました。
Q.めまいを回復するまでにかかった時間は自分的に短かったですか?長かったですか?
A.長かったです。魔法みたいによくならないこともわかりましたし、個人差がすごくあることもわかりました。ただ、施術を受けている過程で確実によくなっているとは思いました。
Q.現在の健康状態を維持するために運動やセルフケアは行っていますか?
A.動けるようになったので、少し運動をしたりハイキングや散歩をしたりエアロバイクに乗ったりしています。今の状態なら旅行もできそうです。
Q.銀座そうぜん鍼灸院に行こうか迷っている人にアドバイスはありますか?
A.通うまで調べたり動画を見たりする中で鍼は痛いなどいいことばかり書いてあるわけではありません。しかし、実際私が行った印象はすごく明るくて清潔感もありました。受付の人も優しくて真剣に話を聞いてくれて返信も早かったですし、鍼も痛みも感じませんでした。悩んでいるなら一度通ってみたら良いと思います。
地面がぐわぐわ動くのがPPPDの特徴的なめまいです。原因がわからないため病院の先生もどう対応していいかわからない症状のため、処方した薬も効くか効かないわからないというのもその通りだと思います。
Kさんもすぐ改善することができれば良かったですが、PPPDの改善の仕方が特徴的なので4〜5ヶ月かかってしまいました。ただ施術を重ねていく中で、Kさんの首と腰が整っていき、めまいが落ち着いてきたので、施術する側としては体はよくなっていることは感じていました。
Kさんは色々な症状を抱えており、肌の痒みもあったため、この痒みがなくなったら症状はもっとよくなるという説明をしました。肌の痒みや目のピクピク、ふわふわめまいが全て一緒のところから来ているため改善をしていくという施術方針だったため、あまり理解できなかったと思いますが、実際肌の痒みがなくなっていく中で症状も軽くなったと思います。
めまいの症状が復活した時、Kさんに何度もまたすぐ良い方に戻るというコメントをしていましたが、案の定よくなって良かったと思います。PPPDは安定してしまうと一時的なぶり返しがあっても必ずまた落ち着いていきます。最初のようなレベルになることはほとんど考えられない症状ではありますが、これもKさんがよくなったから言えることでもあります。
Kさんが現在強いストレッチやヨガなどを避けてくださっているとのことですが、Kさんは体が刺激に対してクリアに感じやすいタイプであったため、刺激の選択は人よりも慎重にされていることは素晴らしいです。
施術が合わなくても必死な時は藁をもすがる思いでその施術に耐えると思いますが、体がそんなに拒否しているのはよくないです。その先生も悪い先生ではなく頑張っている気持ちも感じられると思いますが、よくならないと辛いと思います。PPPDで悩んでいる方は1度当院に相談にいらしてください。
めまいのある人は、やってはいけないことを行ない悪化して来院する人が多いです。
めまいの症状を感じた時には避けるべき行動があります。ここでは、その避けるべき行動9つを説明します。
① 首のストレッチ
頭の急な動きや許容範囲を超えた動かし方は避けましょう。首の大きなストレッチにより、内耳の圧力が変動し、めまい症状が悪化することがあります。
めまいは内リンパ浮腫とも言われ、耳の奥の内耳が浮腫んで起きている症状です。首をぐりぐり動かすと内耳の中の三半規管がより動いてしまうため、めまいがひどくなってしまいます。
② ストレスを溜めない
精神的ストレスや肉体的ストレスもそうですが、ストレスを溜め込んでしまうと症状が悪化しやすいです。ストレスがかかると体がストレスに対抗しようとして交感神経という自律神経が高まります。
交感神経が高まることで体の毛細血管がぎゅっと収縮してしまうため、耳の奥に走る迷路動脈も細くなり、メニエール病の原因である内リンパ浮腫が起こります。内耳が浮腫んでいるため、循環が悪くなると改善しにくくなってしまうのです。
瞑想、運動、リラックスなどストレスのコントロールを行いましょう。
③ 大量の水分を短時間で摂取すること
短時間で大量の水分を摂取すると、体内の水分バランスが崩れ、眩暈が起こりやすくなります。めまいは内リンパの浮腫で起こりやすくなるため、極端な水分摂取は控えましょう。
④ チーズや赤ワイン、チョコレート、ソーセージなどの加工肉の摂りすぎ
塩分と砂糖の取りすぎを控えることが大事です。塩分と砂糖の摂取量が増えると体はどんどん酸性になります。
人間の体は本来弱酸性のため、酸性に傾くと、水分をとって希釈しなければいけなくなり、どんどん水を溜め込もうとするようになります。
しょっぱいものや甘いものを食べると水が欲しくなりますが、水を摂取しすぎると浮腫が起き、耳の中も浮腫んでしまい、眩暈症状がひどくなるのです。そのため、水分の摂取量には注意が必要です。
⑤ 喫煙とカフェイン
喫煙をしたりカフェインを多量に摂ってしまったりすると、耳の中の血管が収縮してしまいます。できれば摂り過ぎはやめましょう。
⑥ 長時間のデスクワーク
長時間のデスクワークは眼精疲労を起こし、眩暈症状が強くなることにもつながります。めまい症状がひどくなるのは、長時間デスクワークをすると首の前側の筋肉が貼らざるを得なくなるためです。
首の水分循環は全部顔から首の前側を通って流れているため、首の前側が硬くなるとどんどん浮腫んできます。メニエール病で悩んでいる人はわかると思いますが、パソコンをするとふわふわしてきます。
人によっても症状は違いますが、デスクワークなどで目を使いすぎると、めまいの原因になるため首の前側はしっかり緩めることが大事です。デスクワークをし過ぎたときは首の前側は必ずほぐしましょう。
長時間パソコン作業をすると首の後ろ側も凝ってきやすいです。内耳に栄養などの循環をよくする迷路動脈という血管があり、その血管の本流は椎骨動脈という血管です。
椎骨動脈という血管は首の後ろを通っているため首の後ろも緩める必要があるのです。首の前と後ろの筋肉を定期的にほぐすことで目眩も改善しやすく、ひどくなりにくいです。
⑦ 過度な運動
スポーツ好きな方に多いのですが、循環が悪いために一生懸命運動してしまう人がいます。しかし、運動により三半規管が刺激されて眩暈が悪化することがあります。
めまいは耳の中の水分バランスで浮腫んでいるために起きてしまう症状ではありますが、無理に運動するよりは有酸素運動のような優しい負荷の方が経過は良いです。軽い運動に止めておくことが大事で、理想はウォーキングやランニングです。
⑧ 騒音の多い環境
大きい音は内耳に影響を与えます。結果的に三半規管にも影響を与えるため、パチンコやカラオケのような大きい音がなる場所はなるべく避けましょう。
⑨ 睡眠不足
睡眠不足を避けて規則正しい睡眠リズムを作ることが大事です。体は睡眠中に変化していきます。変化する割合が少なかったり変化する時間が短かったりすると、良い方向に向かっていきません。
睡眠の時間と量は必ず意識しましょう。夕食は腹7分目にとどめておき睡眠の3時間前にとり、できれば静かな場所で7時間睡眠を心がけましょう。
9つのポイントに注意し、症状を管理することで症状の悪化を防ぐことができ、うまくいけば自分で改善することができます。
日々の小さな努力がより良い生活の第一歩になるのです。