公開日:2021年 4月23日
更新日:2021年 5月11日
本日は持続性知覚性姿勢誘発めまいについて解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
持続性知覚性姿勢誘発めまいは、めまいを起こす耳の病気や神経疾患、内科的疾患と合わせて起こることが多いです。さらに、心理的なストレスで起こるめまいや平衡障害が起こった後に起こることも多いです。
目眩を起こす耳の病気の代表的なものは前庭神経炎です。前庭神経炎が起こった後に起こることが多いと言われています。
心理的なストレスや平衡障害によるめまいが起こった後に起こることも多いため、うつや不安症の人にも起こることが多いと言われています。
持続性知覚性姿勢誘発めまいでは3ヶ月以上、ふわふわとした浮遊感や不安定感、非回転性のめまいの中で1つ以上の症状が続きます。この症状は、ほとんど毎日起こります。
症状は、長い時間続き、症状の強さは強くなったり軽くなったりするという変化があります。症状の特徴は、立位姿勢になった時、身体を動かした時、視覚刺激があった時に症状が強くなるということです。
立位姿勢は、立った時や歩いた時の姿勢のことです。
身体を動かした時に症状が強くなる傾向は、乗り物や他の人によって動かされることでよく起こります。エレベーターに乗ったり、馬などの動物に乗ったり、人ごみに押されたりしたときに症状が強くなりやすいということです。
視覚刺激があった時の代表的な例は、人混みや往来する車などの動いているものを見た時やスーパーやコンビニで陳列棚を見た時、コンピュータなどの複雑な視覚パターンを見た時です。このような場合、症状が強くなりやすいのです。
持続性知覚性姿勢誘発めまいには、確立された改善方法は今のところありません。改善をするために重要なキーワードは、前庭リハビリと抗うつ薬、認知行動です。
前庭リハビリは、内部の感覚に対して刺激を与えてめまいへの順化を促す改善方法です。前庭リハビリで改善を行う場合、効果を感じるまでには時間がかかります。最低でも数ヶ月はかかると考えることが必要です。
さらに、症状が一進一退する場合も多いということを理解し、改善を行うことが必要です。これは、前庭リハビリを行うことによってめまいを誘発させて症状が悪化するという可能性も考えられるためです。
抗うつ薬も改善のためには効果的です。しかし、抗うつ薬を使って改善を行う場合は、吐き気やめまい、ふらつきなどがおこることもあります。
薬をやめる時に離脱症に注意する必要があり、始めるときにも不安や焦燥、衝動性などの症状が起こるアクチベーション症候群に注意が必要です。
認知行動を利用した改善方法は、バランスの良い適応的な考えを作って気持ちを楽にするという精神に対して働きかける改善方法です。
ダイエットをする時に毎日体重を測り、体重が増えた理由を考えて行動や食べ物を変えていくように、心の問題に対しても間違った考え方や物事のとらえ方をしている理由について考え、適応的な考え方に変えていくのです。このことによって気持ちが楽になり、症状の改善につながると言われています。
持続性知覚性姿勢誘発めまいの人の中には、色々な病院に相談に行き自分の訴えが信じてもらえなかった失望と不信感を持っている人も多くいます。
持続性知覚性姿勢誘発めまいの改善を行うために必要なことは、信頼関係です。きちんと信頼できる医師を見つけることが大事になるのです。
持続性知覚性姿勢誘発めまいは、改善に取り組まなければ症状がよくなることはあまりありません。できるだけ早めに病院に相談に行き、信頼できる医師のもとで改善に取り組むことをお勧めします。
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