公開日:2021年 12月 3日
更新日:2021年 12月18日
本日は双極性障害について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
双極性障害のはっきりとした原因はまだ明らかになっていませんが、双極性障害にはストレスや生活習慣の乱れ、遺伝子などが影響していると考えられています。
辛いことだけではなく、嬉しいことでも環境が変わったり緊張感を感じたりするため、ストレスになります。ストレスを受け続けることは、脳の中の神経伝達物質の働きに影響を与えるため、発症に関係していると言われています。
生活習慣が乱れることで睡眠リズムにも乱れが起きると、体内時計が崩れてしまいます。体内時計が崩れると睡眠障害が起きます。睡眠時間が短くなることは躁状態につながりやすいと言われています。
遺伝子が影響していると考えられている理由は、双極性障害の家族歴があると病気の発症リスクが高くなるためです。しかし、今のところ双極性障害の原因となる遺伝子は見つかっていません。
双極性障害の症状は、症状がある時期とほとんどない時期を繰り返します。症状はうつ状態、躁状態、軽度の躁状態があり、数週間から3~6ヶ月が現れます。
うつ状態の時は、強い悲しみを感じたり憂鬱な気分になったりし、色々なことに対しての興味がなくなります。睡眠時間が長くなど、食欲の増加や低下が見られたり集中力がなくなったりします。
双極性障害で起きるうつ状態の時は、幻覚や妄想などが見られることも多いです。
躁状態は、非常に元気になり、気分が高まります。怒りやすい、自信過剰になるなどの状態が見られ、ほとんど眠らなくなりよく話すようになります。大金をギャンブルに賭けたり高額な買い物をしたりすることもあります。
躁状態はうつ状態よりも短いことがほとんどで、1週間ほどで急に終わります。幻覚によって、現実には存在しないものを見たり聞いたりする人もいます。
双極性障害では、自殺をしようとしたり実際に自殺したりすることも多く、一般の人より自殺をする可能性が15倍高いとも言われています。
双極性障害の改善方法は薬と本人が自分の病気を受け入れ、よく理解することです。
薬では、躁状態とうつ状態の両方を和らげる作用があり、気分の波を落ち着かせる気分安定薬を使って改善を行います。他にも、症状に合わせて抗精神病薬や睡眠薬などを使うこともあります。
毎日の活動とその時にどのような気分であったのかについてを記録し、自分自身の生活リズムを把握することも大事です。
双極性障害にはI型とII型があります。Ⅱ型は、軽い躁的な状態とうつ状態を繰り返します。躁状態の期間も非常に短いです。II型の軽躁状態は非常に激しい状態の時がりません。
そのため、本人も周りの人も調子が良いと思うだけで双極性II型障害によって軽い躁状態になっているということに気がつかないことが多く、双極性II型障害であるということを正しく判断されないこともあります。
さらに、II型はI型に比べてコントロールが難しいため、うつ状態を再発しやすいといわれています。