公開日:2022年 9月18日
更新日:2022年 10月 6日
本日は消化管濾胞性リンパ腫について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
消化管濾胞性リンパ腫は、消化管に発生する濾胞性リンパ腫のことです。消化管濾胞性リンパ腫の発生頻度は、消化管に発生する他の悪性リンパ腫も合わせた総数の約1~3%で言われており、比較的珍しい病気です。
濾胞性リンパ腫は、悪性リンパ腫の中でも病気の進行が比較的遅いリンパ腫のひとつです。ほとんどの場合は、年単位でゆっくりとした経過をたどります。
消化管濾胞性リンパ腫は、消化管に発生するリンパ腫の中でも進行の遅いリンパ腫なのです。
消化管濾胞性リンパ腫は、消化管の中でも小腸の十二指腸に多く発生すると考えられていました。
しかし、近年消化管濾胞性リンパ腫の約8割は小腸の空腸や回腸など小腸の他の部位にも病変が多く発生しているということがわかっています。
消化管濾胞性リンパ腫の原因は、今のところわかっていません。濾胞性リンパ腫の原因は、bcl-2というがん遺伝子の異常によってB細胞が無秩序に増えることだと言われています。
これは、濾胞性リンパ腫を発生している人の約8割でbcl-2というがん遺伝子の異常を確認することができることから、リンパ腫細胞の染色体異常との関係が考えられているためです。
しかし、なぜbcl-2というがん遺伝子に異常が起きてB細胞が無秩序に増えるのかということについては今のところわかっていません。
消化管濾胞性リンパ腫では、かゆみや発疹など皮膚の症状がみられたり、腹部や背中に圧迫感や痛みを感じたりすることがあります。
場合によっては、触れた時に肝臓や脾臓の腫れがわかることもあります。リンパ腫が消化管に発生するため、リンパ腫が大きくなると食べ物の通過を障害したり、出血を起こしたりすることもあります。
そのため、嘔吐や吐き気、吐血、黒色便などの症状が現れることもあります。
消化管濾胞性リンパ腫は、改善方法が確立されていません。
リンパ節に発生する濾胞性リンパ腫の改善方法としては、抗がん剤や放射線などが考えられていますが、完全に改善することは難しく、一時的に改善しても再発することが多いと考えられています。
消化管濾胞性リンパ腫は、病気の進行がゆっくりであるため、進行するまではあまり大きな症状も現れません。そのため、定期的に状態を調べながら経過観察をしていくという選択肢もあります。
近年、B細胞リンパ腫に非常に効果的なリツキシマブという分子標的薬が開発され、B細胞リンパ腫の予後が改善されていることから、リツキシマブと抗がん剤を合わせて使うことで濾胞性リンパ腫にも効果が期待できると言われています。
しかし、消化管濾胞性リンパ腫に対してどのくらいの効果を発揮するのかなどはっきりとしたことは今ところわかっていません。
消化管濾胞性リンパ腫は病気の進行がゆっくりであるため、早い段階では、自覚症状はありません。ほとんどの場合、症状を自覚したときにはすでに病気が進行しています。
病変が認められることの多い部位は、十二指腸の下行部であるため、胃カメラで体を調べた時などに十二指腸の奥までしっかり観察してもらうようにすることで発見を早くすることができるでしょう。
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