公開日:2021年 2月23日
更新日:2022年 2月19日
今日は不眠症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
・不眠症とは
・不眠症の原因
・不眠症の症状
・不眠症の改善方法
・不眠症のまとめ
不眠症では、夜寝つきが悪い、一晩中眠っていることができない、朝早く目が覚める、眠りが浅く眠った感じがしないなどの症状が起こります。
不眠症は、よく眠ることができないことによって、日中の眠気や注意力の散漫、疲れ、集中力の低下、倦怠感、意欲の低下、食欲の低下など、色々な体調不良が起こることです。
不眠症は睡眠障害の1つです。日本には、不眠の症状で悩んでいる人が約5人に1人いると言われています。
不眠で悩んでいる人は、男性より女性に多い傾向にあり、20~30歳代から年齢を重ねるによって増加していきます。中年、老年になると急激に増えると言われています。
不眠が続くと、不眠恐怖になりさらに症状が悪化してしまうこともあります。
不眠症の原因は非常に様々です。環境で起こる不眠症の場合、原因になることは、時差がある場所や枕が変わること、布団やベットなど眠る場所が変わること、寝室の温度や湿度、光などの明るさ、騒音などです。
身体的なことが原因になって起こる不眠症の場合は、高血圧や心臓病、糖尿病、呼吸器疾患やアレルギー疾患などの病気、年齢や頻尿、性差、痛み、かゆみなどが原因です。睡眠時無呼吸症候群や気管支喘息などの病気が原因のこともあります。
精神的なことが原因で起こる不眠症の場合は、うつ病や悩みや緊張、ストレスなどが原因です。精神的な原因には、性格も関係しています。神経質な性格の傾向がある場合は不眠症につながりやすいです。
生活習慣が不眠症の原因になっていることもあります。不規則な生活や運動不足、睡眠を妨げる作用のある薬の使用、薬の副作用、アルコールやカフェイン、ニコチンなどの嗜好品など生活習慣の中にあるが原因です。
不眠症には4種類の症状のタイプがあります。
1つ目は、寝床についても30分~1時間以上眠りにつけない症状のある入眠障害、2つ目は、1度眠ってから朝起床するまでの間の夜中に何度も目が覚める症状のある中途覚醒、3つ目は、起きようと思っている時間の2時間以上前に目が覚めて眠りたくても眠れない症状のある早朝覚醒、4つ目は、眠りが浅く眠った感じがしない症状の熟眠障害です。
寝床についても1時間以上眠りにつけず、眠ったと思ったら夜中に何度も目が覚めるなどというように、4種類の中から1つのタイプの症状だけを持っているのではなく、人によっては複数のタイプを合わせて持っている人もいます。
不眠症では、生活習慣を正しく整えても1ヶ月以上不眠の状態が続き、体や心に不調が現れます。
現れる症状は、日中の眠気や倦怠感、注意力の散漫、疲れ、集中力の低下、意欲の低下、食欲の低下、目眩や抑うつなどです。これらの症状によって日常生活にも影響が出ます。
眠れないということに対しての不安や焦りから不眠への恐怖が悪化していくこともあります。
不眠症の改善には、適度の運動や自律訓練法、アルコールに気をつけること、寝室の環境を整えることなどが効果的です。
食事も睡眠と大きく関係しています。トリプトファンを豊冨に含むミルクやチーズ、卵、肉類、豆腐や納豆などの大豆製品の摂取が健康な睡眠に効果的です。
精神を安定させ不眠を和らげる効果のあるカルシウムが含まれるヨーグルトや小魚、ノリやワカメなどの海藻類の摂取、入眠を助けるビタミンB、ビタミンEなどを含む食品の摂取も心がけると良いでしょう。
さらに、食事をする際には、摂取量や時間にも気をつけることが大切です。
不眠症の症状によっては、改善のために薬を使うこともあります。睡眠薬は上手に使うと、不眠解消をするために最も直接的で最も有効な方法になります。
睡眠薬には、多くの種類があります。睡眠薬は眠れない場合、睡眠をとるために最も有効な方法ですが、合成された睡眠薬の多くは正しい眠りのリズムを変化させてしまうという欠点もあります。
合成薬ではない睡眠薬として、植物性の生薬からつくられた薬があります。植物性の睡眠薬の場合、合成薬のように無理に催眠を誘う作用はなく、体の仕組みを整えて睡眠の質を少しずつ改善していく作用があります。
植物性の睡眠薬は依存性もないため、睡眠薬を初めて試す際の選択肢としてはお勧めです。もちろん、症状や状況によって改善に使う薬は違うため、合成薬を使用することも、悪いことではありません。
睡眠薬に対してよくないイメージもありますが、睡眠薬は適切に使えば安全なのです。
不眠症には、鍼灸が非常に効果を発揮します。東洋医学では、不眠症は失眠、または、不寝といいます。心や肝の機能の変調や、陰と陽がアンバランスになることによって起きると考えられています。
鍼灸では不眠症に対して、主に精神的な興奮や自律神経の乱れを鎮めることによって、正しい体のリズムを取り戻すように改善を行います。
日本人の睡眠時間の平均は大体6~8時間だと言われています。しかし、中には3時間程の睡眠時間でも特に影響なく生活を送っている人もいます。全員に当てはまる理想の睡眠時間はないのです。
日常生活を送る上で悪い影響が出ないことが重要なことです。生活の中で自分にあった睡眠時間を理解して自分にとって十分な睡眠を取ることが大事なのです。
・失眠
・関元
・労宮
・内関
失眠は、高ぶった神経を落ち着かせる作用があります。そのため、眠気を誘うために有効です。中々眠れないというときにおすすめのツボなのです。
他にも、神経症や浮腫、膝関節痛、下半身の冷えなどにも効果的です。
関元は、気力を育てる場所です。そのため、元気のないときに刺激することがおすすめです。他にも、不眠や情緒不安定、便秘、頻尿などに効果的です。
中々眠れない、寝汗をかきやすいなど眠れないことに対して悩みがあるときに、刺激をすることで改善が期待できます。
労宮は、精神に働きかけ、精神を安定させる効果のあるツボがあります。自律神経のバランスを整える作用もあるため、イライラしたときやストレスで疲れているとき、眠れないときなどに効果的です。
血流を促す作用もあります。労宮を刺激することで体全体に酸素が届くため、筋肉の疲労回復や脳の活性化にも有効です。
失眠は、足の裏側にあるツボです。かかとの中央の少しのへこみにあります。
押すときは、椅子に座ったり寝転がったりして押しやすい体勢で押しましょう。椅子に座った状態で壺を押す場合は、片手で足首を持ってもう片方の手で握りこぶしを作りツボを叩いて刺激すると良いです。
関元は、へその真下から指3~4本分下に下がったところにあります。
押すときは、服の上から押しても良いです。へその下に優しく手をあて、へその下を温めましょう。
労宮は、手を握ったときの人差し指と中指の先端の間にあります。
押すときは、指先をツボに当て、中指の骨の裏側に指を入れるような意識で押します。人差し指の付け根に向かって押し上げるイメージで押すと押しやすいです。
11時から21時
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11時~21時迄 | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
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