公開日:2022年 10月11日
更新日:2023年 8月15日
本日は兎眼について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
兎目の主な原因は、顔面神経麻痺によって瞼を開けたり閉めたりする眼輪筋が機能しなくなることです。脳梗塞や脳腫瘍の影響の他に、ベル麻痺などの影響で顔面神経麻痺が起こり、兎目が起こることもあります。
兎目は、他にも外傷や他の病気が原因で起こることもあります。外傷や病気によって瞼の形や向きが変わることで兎目を発症するのです。
甲状腺眼症などでは眼球が飛び出すことで兎眼が起きるケースもあります。
神経障害: 顔面神経(第七頚神経)の障害は、まぶたの筋肉に影響を及ぼし、まぶたが完全に閉じなくなることがあります。ベル麻痺や外傷、手術などが原因となることが多いです。
皮膚の病気: 瘢痕、炎症、または皮膚が硬くなる疾患も、まぶたが正常に動かなくなる原因となる場合があります。
眼球突出: 甲状腺眼症や他の疾患によって眼球が突出すると、まぶたが眼球を覆いきれなくなることがあります。
老化: 高齢による筋肉や皮膚の弛緩も、兎眼の一因となることがあります。
手術後の合併症: 眼瞼下垂矯正手術や顔面の整形手術後に、まぶたの筋肉や神経に影響が出る場合があります。
薬物の副作用: 一部の薬物は筋肉や神経に影響を与え、まぶたの動きに影響を与える可能性があります。
自己免疫の病気: ループスやリウマチ性の病気といった自己免疫の病気が、まれに兎眼を引き起こすことがあります。
先天的な要因: 一部の人々は、生まれつきまぶたが完全に閉じない状態である場合があります。
その他: 疲労、ストレス、一部の心理的疾患も、一時的な兎眼を引き起こす可能性が考えられます。
各原因は多様で、兎眼の症状が現れた場合は、眼科に行くことが必要です。
兎目の症状は、目の乾燥やかすみ、痛み、異物感などです。このような症状は瞼を閉じることができないことで起こります。
さらに、眼球が常に露出しており目が乾燥するために、傷つきやすくなったり、細菌やウイルスに感染しやすくなったりします。
そのため、角膜炎や角膜潰瘍を発症してしまうことも多いです。場合によっては、角膜の表面が濁り視力が下がることもあります。
兎眼は、まぶたが完全に閉じない状態を指します。この症状は目の乾燥、不快感、視力低下などを引き起こす可能性があります。以下に、兎眼によって現れる可能性のある症状を詳しく説明します。
目の乾燥: 最も一般的な症状の一つで、まぶたが完全に閉じないことで涙膜が破壊され、目の表面が乾燥します。
痛み: 目の乾燥によって痛みが生じ、さらに炎症を引き起こすことがあります。
赤み: 目が乾燥すると、表面の炎症や刺激により赤くなる可能性があります。
感染: まぶたが完全に閉じないために、外部からの細菌やウイルスが侵入しやすく、目の感染症を引き起こす可能性があります。
充血: 目の表面が乾燥し、炎症が生じると、血管が拡張して充血します。
視力の低下: 乾燥と炎症は、角膜にダメージを与え、視力の低下につながる場合があります。
涙の過剰分泌: 皮肉なことに、目の乾燥を補償するために涙の分泌が過剰になることがあります。
光感受性: 乾燥や炎症により、目が光に対して過敏になることがあります。
瞼痙攣: 一部では、まぶたが不随意に痙攣することがあります。
眠りの障害: 症状が夜間に悪化することがあり、睡眠の質に影響を与える場合があります。
心理的影響: 長期にわたる症状は、心理的なストレスや不安を引き起こす場合があります。
兎眼は、さまざまな症状を引き起こす可能性があります。最も一般的な症状は目の乾燥ですが、それがさらなる症状や合併症を生じることがあります。
兎目を改善するためは、兎眼の原因となっている病気がある場合は原因となっている病気を改善することが必要です。
点眼薬や眼軟膏などを使って露出した角膜の乾燥の改善を行います。保護のためには眼帯なども有効です。
症状が重い場合は、眼球の保護のために上下のまぶたを一時的に縫い合わせたり、閉じた目の上から透明な保護膜を張ったりすることもあります。
人工涙液: 乾燥した目を潤すために人工涙液が処方されることが多いです。
湿潤法: 湿度が高い環境を作る、或いは湿潤ガーゼ、湿潤眼帯を使用します。
抗生物質点眼液: 眼の感染を防ぐために抗生物質点眼液が使用されることがあります。
ステロイド点眼液: 炎症を抑制するために短期間ステロイド点眼液が用いられる場合があります。
夜間対策: 夜間に問題がある場合は、睡眠中に特殊な眼帯を使用することが推奨されることがあります。
筋弛緩剤: まぶたの筋肉が過度に緊張している場合、筋弛緩剤が処方されることがあります。
ビタミン補給: ビタミンBやビタミンDの不足が疑われる場合、補給が推奨されることがあります。
まぶたの短縮術: まぶたが極端に弛んでいる場合、まぶたを短縮する手術が行われることがあります。
神経移植: 神経損傷が原因である場合、神経移植が考慮されることがあります。
その他の形成外科手術: 顔面の骨格や筋肉に問題がある場合、形成外科手術が必要な場合もあります。
物理的な方法: 筋肉のトレーニングやストレッチにより、まぶたの動きを改善することがあります。
心理的サポート: 長期にわたる症状や改善に対するストレスを軽減するために、心理的サポートが重要です。
それぞれの方法は多様であり、それぞれのケースによって適切な改善法が異なります。
兎眼に関して、筋肉のトレーニングやストレッチが一般的に推奨される改善法であるわけではありません。主な理由は、兎眼が通常、筋肉の弱さや神経の問題よりも、むしろ外傷や手術、炎症などによって引き起こされるためです。
ただし、特定の症例や個々に対して、筋肉のトレーニングやストレッチが有用である可能性もあります。例えば、まぶたの筋肉が過度に緊張している場合や、一部の神経機能が回復している段階であれば、筋肉のトレーニングやストレッチが役立つこともあります。
方法
アイソメトリック・エクササイズ: まぶたを閉じて、軽く抵抗を感じるまで圧力をかけます。これを数秒間続けて、数回繰り返します。
ストレッチ: まぶたをゆっくりと閉じ、開きます。これを数回繰り返し、1日数回行います。
ブリンク・トレーニング: まぶたを速く点滅させることで、筋肉を活性化させます。
効果
筋肉の強化: 継続的なエクササイズにより、まぶたの筋肉が強化される可能性があります。
神経機能の改善: 一部のケースでは、筋肉のトレーニングが神経機能の改善を促す可能性があります。
症状の軽減: 長期的には、これらのエクササイズが症状を少しでも軽減する可能性があります。
兎目を改善するためは、兎眼の原因となっている病気がある場合は原因となっている病気を改善することが必要です。
点眼薬や眼軟膏などを使って露出した角膜の乾燥の改善を行います。保護のためには眼帯なども有効です。
症状が重い場合は、眼球の保護のために上下のまぶたを一時的に縫い合わせたり、閉じた目の上から透明な保護膜を張ったりすることもあります。
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