公開日:2022年 2月18日
更新日:2022年 7月 6日
本日は乳房外パジェット病について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
乳房外パジェット病の原因は、汗腺などの細胞ががん化することであると考えられていますが、どのようにしてがん化するのかということについては明詳しくは明らかになっていません。汗腺は汗を産生する細胞のことです。
乳房外パジェット病の発症は60歳以上に多いです。そのため、加齢によって起こる何かが乳房外パジェット病の発症に関わっているのではないかということも考えられています。
乳房外パジェット病の症状は、赤色や褐色などの赤みがかった色調や白く抜けるようなシミや湿疹のような病変が現れることです。最初の段階ではしこりなどはできません。病変には、痛みやかゆみなどはないため、気が付かないことも多いです。
症状が進むと、病変が年単位で大きくなっていき、シミや湿疹のような病変の表面がただれたり潰瘍が見られたりかさぶたが現れるようになったりして、しこりができていきます。
この状態まで進んだ場合は、衣類に擦れるなどの小さな刺激が加わっただけで病変部分が出血することが多くなります。さらに症状が進むと、尿道や肛門がダメージを受けたり、リンパ節や肺などに転移したりすることもあります。
乳房外パジェット病の改善方法は手術です。手術によって病変を切除するのです。
しかし、病変の境界がわかりにくいものや病変が連続せず少し離れた場所にがん細胞が存在することもあるため、周りの組織にがん細胞が存在するか調べた後に手術を行い、病変の切除をすることもあります。
リンパ節への転移が広い範囲であったり臓器にも転移していたりする場合は、抗がん剤なども使って改善を行います。
乳房外パジェット病は早めに改善に取り組むことで、改善する可能性が十分あります。そのため、できるだけ早く、病院に行くことが大事です。
乳房外パジェット病を発症している人の中の約15%の人が、胃癌や膀胱癌、大腸癌なども合わせて発症していると言われているため、改善を行なっている時にも内臓を調べて他のがんがないことを確認しておくことも大事です。