公開日:2021年 9月23日
更新日:2021年 11月19日
本日はランドウ・クレフナー症候群について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
ランドウ・クレフナー症候群の原因は明らかになっていません。
頭部MRIなどでは側頭葉に脳の異常が認められることが多く、ステロイドや免疫グロブリンが改善に効果的であるため、側頭葉の異常や脳の中の炎症 、免疫反応が発症に関係していると考えられています。
最近では、遺伝子の異常も関係しているのではないかということも考えられています。
ランドウ・クレフナー症候群の症状は、言葉の発達が一般的に進んでいた子供が2〜10歳くらいの間に突然言葉を聞き返すことが増えることから始まります。その後はだんだんと自分から話すことも減り、はっきりと発音できなくなります。
発症は突然で、発症した後はゆっくりと症状が進みます。症状が進むと周りの言葉が理解できなくなり、話すことができなくなり、読んだり書いたりすることにも障害が出てきます。
症状の多くは変動します。そのため、 一過性に改善することもあります。
どのくらいの小さい音まで聞こえているかを調べたり音に対して脳が電気的に反応しているかどうかを調べたりしても正常であるという結果になります。音や言葉は脳にまで届いて聞こえてはいる状態であるにもかかわらず聞こえているものが何かわからないという状態になるのです。
脳波を調べると、眠っている時に異常の程度が強くなるてんかん性異常波が見られます。脳波の異常な所見と、脳にまで届いて聞こえてはいる状態であるにもかかわらず聞こえているものが何かわからないという状態になることが特徴の病気です。
7割の人はてんかん発作が現れます。他にも、多動性障害や注意障害、興奮しやすい、乱暴になる、衝動性が高いなどの精神行動障害や認知障害が現れることもあります。
ランドウ・クレフナー症候群の改善方法は、薬や手術です。
てんかん発作に対しては、抗てんかん薬を使って改善を行います。抗てんかん薬では脳波の異常と言語障害が改善しないことも多いです。そのため、ステロイドや免疫グロブリンを使った改善も行います。
てんかん発作に対しては、手術を行うこともあります。
さらにリハビリテーションを行うことも大切です。リハビリテーションは、聴覚失認のリハビリテーションと同じようなことを行います。
ランドウ・クレフナー症候群は、日常生活を送る上で困ることも多いです。そのため、学校や家庭では、話しをする側が顔や口唇の動きをはっきりと行い、ジェスチャーもまじえて話すことが大事です。
何度も質問をしたり聞き返したりしても受け止めてあげることや周りの騒音を軽くすることも日常生活を送りやすくするポイントです。