公開日:2021年 2月23日
更新日:2021年 5月 15日
本日は胸膜炎について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
胸膜炎は原因によって種類が分かれています。
細菌感染が原因の胸膜炎の場合は、細菌性胸膜炎と言います。結核が原因の胸膜炎の場合は結核性胸膜炎と呼ばれています。インフルエンザが原因となることもあります。
癌が原因の胸膜炎はがん性胸膜炎などと呼ばれています。癌が原因となるがん性胸膜炎の代表的な原因は肺がんです。さらに胸膜中皮腫や他の臓器にあるがんが胸膜に転移することによって胸膜炎を引き起こしてしまうこともあります。
多くの胸膜炎は、感染症や悪性の腫瘍が原因であることが多いです。他にも、膠原病や薬、骨折などの外傷が原因で胸膜炎が起こることもあります。
胸膜炎は、肺結核や肺炎、肺がんなどを発病している状態で、腫瘍や炎症が胸膜を刺激することによって起こることが多いです。
肺の疾患だけで起こるのではありません。肺の疾患以外にも、肝硬変や心不全、石綿などの胸膜を刺激するものが原因で起こることもあります。
胸膜炎の症状は、突然起こる胸の痛みです。この突然起こる胸の痛みは、なんとなくで感じる不快感程度のものから激しく刺す程激しい痛みまで色々な痛みがあります。
多くの人は胸の痛みをピリピリ痛む痛みに感じます。この胸の痛みは、大きく息を吸ったときに悪化します。
胸水が増えると肺が圧迫されてしまうため、呼吸困難を起こしてしまうこともあります。
胸膜炎で起こる主な症状は、咳や痰、激しい動悸などです。他にも、発熱や悪寒、全身の倦怠感などの症状も現れることが多いです。
さらに、胸膜炎が起こると胸膜腔に胸水がたまるため、胸膜腔が膨らみ心臓や肺を圧迫します。その圧迫から発熱や胸の痛み、咳、息切れなども起こるのです。
胸膜炎を改善するためには、原因に対しての改善を中心に行います。
原因が感染症の場合は、感染症の原因となっている菌に対して有効な抗菌薬を使います。原因が悪性腫瘍の場合は、悪性腫瘍に有効な抗癌剤や放射線などを使います。
原因が心不全の場合は強心剤を使います。原因が結核の場合は、抗結核剤を使って改善を行います。
胸膜炎の原因が癌の場合の改善には、胸膜を癒着させるために胸膜癒着術を行うこともあります。
胸水の量が多い場合は、息が苦しくなります。そのため、薬などを使った方法と合わせて胸膜の間に管を入れて胸水を体の外に抜くための処置を行います。
胸腔に膿が溜まってしまった場合は、膿が溜まってから3カ月以内の時は胸腔ドレナージで改善を行います。それ以上時間が経ってしまっている時は改善するために胸腔鏡下での手術が必要なこともあります。
感染による胸膜炎になりやすいのは、高齢の場合や糖尿病、心臓、肺、腎臓、肝臓、神経などに慢性の病気がある場合、がんやHIV感染症などの免疫を弱くする疾患がある場合、免疫を抑えるための薬を使っている場合などです。
胸膜炎では、原因に対しての改善を行うことが大切です。胸膜炎の原因は様々です。原因を正確に特定し、その上で介入し改善を行うことが重要です。
どのような原因で胸膜炎を起こしてしまったとしても、自分だけで対処できることはありません。突然胸に痛みが起きた時には、きちんと病院に行きましょう。
11時から21時
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11時~21時迄 | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
月曜、年末年始