公開日:2021年 3月23日
更新日:2021年 5月 15日
本日は過換気症候群について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
過換気症候群の原因は色々ありますが、原因の1つとしてストレスがあります。そのため、起きやすいと言われている人は、神経質な人や不安を感じやすい人、緊張しやすい人などです。
うつ病やパニック障害、不安症などがある人にも起こりやすいです。うつ病やパニック障害、不安症などがある人の場合、持っている疾患を改善することによって、過換気症候群の予防につながることもあります。
過換気症候群には、ストレスと不安が大きく関係しています。
過換気症候群の発作が起きる原因は、不安や緊張、恐怖、興奮などです。このような心に抱えているものが、自律神経や呼吸中枢に影響し、過換気症候群の発作が起きるのです。
場合によっては、肉体的な疲労が原因で起こることもあります。
過換気症候群の主な症状は、呼吸が速くなり過呼吸の状態になることです。自覚症状としては、息をしにくいと感じることや息が苦しいと感じること、胸の痛みやめまい、動悸などです。
場合によっては、手足の痺れや痙攣、手足の筋肉の硬直などが起こることもあります。
痙攣が起こったときに起こる特徴的な症状として、トルーソー徴候と呼ばれている症状があります。トルーソー徴候は、手が痙攣したとき、手のひらをすぼめて親指が中に入り、指がまっすぐ伸びたような特徴的な状態になることです。
症状が重い場合、失神や、全身の痙攣が起こることもあります。中には、このまま死んでしまうのではないかと感じるほど不安に思ってしまう人もいます。しかし、直接に命に関わることはありません。
過換気症候群は男性よりも女性に多く、中でも若い世代に多くみられます。
過換気症候群の発作によって過呼吸の状態になっている場合、改善するためには、意識して呼吸を遅くしたり断続的に呼吸を止め、二酸化炭素の量を増やすことが必要です。
腹式呼吸も深く息を吸って吐く呼吸法のため、発作を改善する効果が期待できます。
しかし、発作が起きたときは、ほとんどの場合強い不安でパニック状態になっています。現実的にパニック状態で、意識して呼吸を遅くすることは難しいです。
まずは周りにいる人がしっかり発作の起きている人を落ち着かせ安心させることが大事です。落ち着いたら、ゆっくり呼吸するように指示をして、症状の改善を待ちます。
過換気症候群による発作を何度も経験すると、何がきっかけになって発作が起こり、どのように症状が改善するのかということを自分で理解できるようになります。
上手に自分で対処できるようになれば、自信がつき、発作も段々軽くなっていきます。好きな音楽を聴いたり、精神安定剤を持ち歩くことで心に余裕をもつようにしたり、など自分に合った方法をみつけることが大切です。
過換気症候群を起こしたことがある人は、日常生活を送る中で大きな不安や極度の緊張を感じる状況をできるだけ避けることがお勧めです。
さらに、日常生活を送る上で、ストレスがたまらないようにするためにストレスを解消する方法を持っておくようにすると良いです。
過呼吸が起きたときは、落ち着いてゆっくり呼吸をし、症状が落ち着くのを待つことを意識しておきましょう。
過換気症候群の多くは、人間関係でのストレスが原因となって起こります。自分の性格や人との付き合い方について改めて振り返ることも大事です。