公開日:2023年 3月 3日
更新日:2023年 4月 5日
本日は複合性局所疼痛症候群について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
複合性局所疼痛症候群の原因は、神経組織以外の組織の損傷によるものと、神経組織の損傷によるものです。
神経組織以外の組織の損傷による場合、1型と呼ばれています。これは、反射性交感神経性ジストロフィーと呼ばれていたものす。事故で骨や靱帯、腱などが破壊された場合に発症します。
腕や脚の切断、心臓発作、脳卒中、がんなどの後に発症することもあります。1型の発症でよく見られるきっかけは、けがをした腕や脚をギプスなどで固定した後に発症するケースです。
神経組織の損傷による場合、2型と呼ばれています。これはカウザルギーと呼ばれていたもので、明らかな原因がないこともあります。
また、場合によっては、交感神経系の活動が過剰になったとき、複合性局所疼痛症候群が起こることもあります。
複合性局所疼痛症候群の症状は、焼けるような痛みやうずく痛みです。ただし、症状は人によって違います。通常、痛みはけがをした四肢に現れます。痛みは、精神的ストレスや気温の変化などによって悪化することもあります。
皮膚が接触に対して非常に敏感になるため、皮膚が少し何かに触れただけでも強い痛みを感じることも多いです。
痛みによって痛みが起こる部位を使わなくなると、関節可動域に問題がなくても正常に関節を動かすことができなくなったり、筋肉が拘縮したりすることもあります。
腫れたり毛髪が抜けたり、爪にひびが入ったり厚くなったりすることもあります。骨密度の低下や筋力の低下も見られることがあります。
汗をかく量が多くなることも少なくなることもあります。指が曲がったり足が異常な姿勢でねじれたりして、その状態で固まってしまうこともあります。
複合性局所疼痛症候群の改善方法は、神経ブロックや神経や脊髄への刺激、薬や精神的な介入、理学的な介入などです。
通常、複合性局所疼痛症候群を改善する時には、いくつかの改善方法を組み合わせて行います。改善を行うときの目的は、問題のある腕や脚を動かしやすくすることです。
痛みを軽くするために神経や脊髄を電気的に刺激する方法や皮膚を刺激しないもので痛みのある部位に触れた後少しずつ刺激の強いものに変えていく方法なども効果的です。
痛みを改善するために鍼灸を行ったり、抑うつや不安を改善するために精神的に介入したりすることもあります。
複合性局所疼痛症候群の改善に役立つと言われている方法で、大きな鏡の前に座って、健側の腕や脚を鏡に映し症状のある腕や脚を隠して行う方法もあります。
鏡に健側の腕や脚の像が映ることによって、正常な腕や脚が2本あるように見えるため、その像を見ながら健側の腕や脚を動かすことで、感覚的には2本の正常な脚や腕を動かしているように感じるという方法です。
この訓練を続けると、痛みが軽くなる場合があると言われています。この方法は、体から送られてくる痛みの信号を解釈している脳の経路に変化を起こして痛みを感じないようにするという方法です。