公開日:2021年 7月23日
更新日:2021年 8月20日
本日は未熟児網膜症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
未熟児網膜症の原因は、網膜血管ができていない状態で生まれることです。一般的に網膜の血管は大体胎齢14週ごろに成長し始め、36週ごろに完成します。
しかし、予定より早く生まれると、網膜血管がまだできていない状態になり血液が足りず、新しい血管を作ろうとして血管内皮増殖因子という物質が異常に多く作られます。
血管内皮増殖因子が新生血管を作り、増えた組織によって網膜が引っ張られることで網膜剥離を引き起こすのです。
未熟児網膜症は、症状が見た目に現れません。そのため、なかなか発症していることに気がつくことができません。判断は専門の医師が慎重にみて行います。
基本的には、生まれた時の体重が1500グラムより少ない場合、未熟児の場合、子宮の中で30週間を経つ前に生まれた場合は、専門の医師が目をみて異常がないか調べます。これは、網膜の血管が成長を終えるまで続けます。
早く網膜剥離を見つけることで、手術などで視力障害が起こることを防ぐことができることも多いです。
未熟児網膜症は自然に改善することも多いです。自然に改善しない場合は、レーザーを使って改善を行います。レーザーをあてて血管内皮増殖因子が出ることを防ぐのです。
レーザーで改善を行なっても症状が進んで網膜剥離が起こった場合は手術を行います。
改善するための手術は、眼球を外側から圧迫して網膜を戻す強膜バックリング術や、眼球の中に器具を入れて新生血管などの組織を取る硝子体手術などがあります。
未熟児網膜症は自然に改善した場合、視力へ出る影響は小さいです。しかし、発症した後手術などで改善を行なった場合、症状の進んでいる程度によっては視力に影響が出ることも多いです。
改善を行なった後も白内障や緑内障、硝子体出血、網膜剥離などの合併症を起こす可能性もあります。そのため、発症した場合は改善した後も長い目で経過をみることが必要です。
気になることがあった時は医者に相談に行くことをお勧めいたします。
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