公開日:2023年 3月 1日
更新日:2023年 3月20日
本日は副腎性器症候群について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
副腎性器症候群の原因は、アンドロゲン産生副腎腫瘍や副腎過形成です。悪性の副腎腫瘍は過剰なアンドロゲンやコルチゾール、ミネラルコルチコイドを分泌する可能性があります。
コルチゾールが過剰に分泌がされると、副腎皮質刺激ホルモンの分泌が抑制されたり、対側副腎の萎縮や高血圧のあるクッシング症候群が起こったりすることがあります。
通常、副腎過形成は先天性です。遅発性の男性化をもたらす副腎過形成の場合は、先天性副腎過形成症の亜型です。
副腎性器症候群の症状は、性別や発症する年齢によって違います。
先天性副腎過形成症を有する女子乳児の場合は、陰唇陰嚢融合と陰核肥大がみられることがあります。また、思春期前の小児では成長が加速することがあります。改善を行わなければ、早期骨端線閉鎖や低身長が起こります。
思春期前の男児の場合は、早い時期に性的成熟を経験する可能性があります。
成人女性の場合は、無月経や子宮萎縮、陰核肥大や乳房縮小、ざ瘡や多毛、声低音化や頭部脱毛、性欲亢進や筋肉増大などが見られます。
成人男性の場合は、過剰な副腎アンドロゲンが性腺機能を抑制することによって不妊につながることがあります。精巣の異所性副腎組織が大きくなり腫瘍のような状態になることもあります。
副腎性器症候群の改善方法は、副腎過形成に対してグルココルチコイドの経口投与を行うことや腫瘍の切除を行うことです。
副腎過形成に対して、グルココルチコイドを使うだけではなく、デキサメタゾンを使うこともあります。ただし、デキサメタゾンは、低用量でもクッシング症候群の徴候につながることがあります。
改善を行うことで、男性化の症候のほとんどはなくなります。しかし、多毛と禿頭の回復は緩やかで、声が低いままになることもあります。
副腎性器症候群で現れる男性化は女性の方がより明らかに現れます。男性は性腺機能が抑制されるため、不妊につながることもあります。
尿中や血漿中のデヒドロエピアンドロステロンとその硫酸塩に加えて、血漿中のテストステロン値が上昇することも多いです。
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