公開日:2023年 2月 3日
更新日:2024年 2月 4日
本日は上腕神経痛について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
上腕神経痛は、症状が現れる場所によって障害が起きている部分が違うため、障害が起きている部位が上腕神経痛の原因になります。
上腕神経痛の原因は、胸郭出口症候群や頚椎症や脊椎症などの病気であることもあります。また、腕にある神経や血管が圧迫さされることが原因で、中枢神経に異常が起きて発症することもあります。
上腕神経痛は、上腕部に感じる痛みや不快感で、神経の圧迫、損傷、または炎症によって引き起こされることがあります。この症状は、肩から腕、手、指にかけて放散することもあります。上腕神経痛の原因は多岐にわたり、以下に主なものを挙げます。
1. 神経圧迫
首や肩周りの筋肉の緊張、関節の位置異常、または腫瘍などが神経を圧迫し、痛みを引き起こすことがあります。特に、椎間板ヘルニアや頸椎症が根本的な原因である場合があります。
2. 外傷
腕や肩、首に受けた外傷や衝撃が神経を損傷し、痛みを引き起こすことがあります。これには、転倒、交通事故、スポーツ中の怪我などが含まれます。
3. 過度な使用
特定の動作を繰り返し行うことによる過度な使用が、筋肉や腱の炎症を引き起こし、それが神経に影響を与えることがあります。例えば、コンピュータ作業、スポーツ、重い物の持ち運びなどです。
4. 神経障害
糖尿病や他の全身性の病気が原因で神経が損傷し、神経痛を引き起こすことがあります。
5. 炎症
腕や肩の筋肉、腱、関節に炎症が生じることで、神経が刺激され、痛みが発生することがあります。腱炎や関節炎がこれに該当します。
6. 姿勢の問題
不適切な姿勢や長時間同じ姿勢を続けることが、神経や筋肉に負担をかけ、痛みを引き起こすことがあります。特に、デスクワークや長時間の運転が該当します。
7. 胸郭出口症候群
肩と胸の間の狭い通路で神経や血管が圧迫されることによって、腕や手に痛みやしびれが生じる状態です。
上腕神経痛の正確な原因を特定するには、専門家による詳細な判断が必要です。
上腕神経痛の症状は、痛みやしびれ、うずきなどです。痛みやしびれがあらわれた部位やその周り、頸椎部などを圧迫と痛みやしびれなどは強くなります。
症状が現れる部位は、頸椎や肩、腕、手などの上半身の広い範囲で、障害が起きている部位によって症状が現れる部位も変わります。場合によっては腕や手首や手の脱力感が現れることもあります。
上腕神経痛は、上腕部に影響を与える痛みや不快感を伴う状態で、さまざまな症状が現れることがあります。症状の種類や程度は、神経痛の原因、影響を受けている神経の位置、および個人の状態によって異なります。以下に、上腕神経痛に伴う一般的な症状を紹介します。
1. 痛み
上腕部に鋭い痛み、焼けるような痛み、ズキズキする痛みが生じることがあります。この痛みは、特定の動作や姿勢で悪化することがあります。
2. しびれ感や感覚の低下
上腕部、肩、手、指にかけてしびれ感やピリピリする感覚がある場合があります。また、感覚の低下や鈍感が生じることもあります。
3. 筋力の低下
神経の影響を受けると、関連する筋肉の筋力が低下することがあり、物を持ち上げるなどの動作が困難になることがあります。
4. 運動範囲の制限
痛みや筋力の低下により、肩や腕の運動範囲が制限されることがあります。
5. 筋肉のけいれんや痙攣
筋肉が不随意に収縮することがあり、けいれんや痙攣を引き起こすことがあります。
6. 温度変化の感覚
冷たく感じたり、逆に熱を持ったように感じることがあります。
7. 痛みの放散
痛みが上腕部から肩、首、背中、手に放散することがあります。
上腕神経痛の改善方法は、上腕神経痛の改善方法は障害が起きている部位に対して行います。原因がわかっている場合は原因となる場所の神経の絞扼を改善することが大事です。
神経根障害の場合は、神経の異常の調整をすることが必要です。状態によって改善までの時間がかかることもあります。ヘルニアなどが原因の場合は、手術を行うこともあります。
上腕神経痛の改善法は、原因、症状の重さ、全体的な健康状態に基づいて決定されます。改善の目的は、痛みの緩和、神経機能の回復、および日常生活活動の改善です。
ストレッチや筋力トレーニング: ストレッチや筋力トレーニングを行うことで、筋肉の柔軟性を高め、筋力を改善します。また、痛みを和らげるための特定のエクササイズも推奨されることがあります。
温湿布や冷却パック: 炎症や痛みを和らげるために、温湿布や冷却パックを適用することが有効です。
薬: 非ステロイド性抗炎症薬や筋弛緩剤が痛みや筋肉の緊張を和らげるために処方されることがあります。痛みが重度の場合は、神経ブロック注射が検討されることもあります。
手術:上腕神経痛の原因が椎間板ヘルニアや腫瘍など、特定の解剖学的異常によるものである場合、手術による治療が必要になることがあります。手術は、圧迫された神経を解放することを目的としています。
エルゴノミクスの改善:日常生活や職場での姿勢や動作を改善することで、神経への圧迫や筋肉の緊張を軽減し、再発を防ぐことができます。
ストレス管理:ストレスが原因で筋肉の緊張が増加し、神経痛が悪化することがあるため、瞑想、深呼吸、ヨガなどのリラクゼーション技法を用いたストレス管理が役立つことがあります。
鍼やマッサージ:一部において痛みの緩和に役立つことがあります。これらの方法は、従来の改善方法と併用することが推奨されます。
上腕神経痛の改善方法は、個々の状態に合わせてカスタマイズされる必要があります。
上腕神経痛の改善に使用される薬は、症状の緩和と根本的な原因の改善を目指します。痛みの程度や原因に応じて、以下のような薬が処方されることがあります。
・ 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
例: イブプロフェン、ナプロキセン
効果: 炎症を抑え、痛みを緩和します。これらは、筋肉の痛みや関節の痛みに関連する軽度から中等度の痛みに対して広く使用されます。
・筋弛緩剤
例: シクロベンザプリン、メタクァロン
効果: 筋肉の緊張を和らげ、痛みを軽減します。これらは、筋肉のけいれんや筋緊張が原因で痛みがある場合に特に有効です。
・神経痛に対する薬物
抗てんかん薬(例: ガバペンチン、プレガバリン): 神経系の痛みに対して効果的で、神経の異常な発火を抑え、痛みの信号を減少させます。
抗うつ薬(例: アミトリプチリン、ドゥロキセチン): 慢性の神経痛を管理するために使用され、痛みに対する脳の感受性を減少させることができます。
・局所麻酔薬
例: リドカインパッチ
効果: 痛みのある特定の部位に直接適用することで、局所的な痛みを緩和します。
・コルチコステロイド
使用方法: 注射による局所的な投与
効果: 重度の炎症を抑えるために使用されることがあります。特に、神経周囲の炎症が原因で痛みがある場合に効果的です。
これらの薬は、症状や改善に対する応答に基づいて、医師によって慎重に選択されます。改善を始める前に、使用する薬の効果、副作用、および相互作用について医師と十分に話し合うことが重要です。
上腕神経痛は痛みの出る範囲が広いです。痛みの範囲は、肩や背中、上腕から前腕の親指側、親指と人差し指です。神経の絞扼が起きている部位によって痛みが現れる場所も変わります。
胸郭出口症候群が原因の場合は、斜角筋部や肋鎖間隙、小胸筋部を圧迫すると痺れが起きたり、頚椎症が原因の場合は頚の動きによって痺れや重だるさが起きたりするというような部位によって症状にも差があります。
・肩髃
・肩井
・肘髎
肩髃は、上肢神経痛や五十肩や関節炎やリウマチなどの肩関節の病気に効果的なツボです。
また、肩髃は皮膚の病気にも用いられます。湿疹やじんましん、汗疹などの表層に現れる皮膚の病気に対して効果を発揮します。
肩井は、肩を上げる筋肉と大きく関係のあるツボで、肩から背中にかけてのこりに効果的です。
効果のある症状としては、首こりや頭痛、歯の痛み、四十肩、五十肩、神経痛などです。
肘髎は、肘関節の痛み腕の疲れ、神経痛などに効果を発揮するツボです。他にも、胃もたれや胃腸の痛み、胃下垂を和らげる効果もあります。
肩から腕にかけての血流を良くしてくれるため、肩こりにも効果的です。
肩髃の場所は、腕を真横に上げた時に肩の先にできるくぼんでいる場所です。
肩髃は、両肩にあるツボのため、親指を使って両方のツボを10秒ほど押しましょう。
肩井は、乳首の位置から真上に上がった場所にあるコリの部分にあります。
押すときは、中指または中指を中心とした3本の指を使います。皮膚に垂直に押すことを意識して押しましょう。
肘髎は、肘を完全に曲げたときに肘の内側にできるシワの一番外側から肩に向かって親指の幅1本分上にあります。
押すときは、親指を使って筋肉と骨の間を押します。
11時から21時
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